From:西埜巧祐
先日、淡路島に休みに行って来ました。友達含め3人で行きました。今回の休暇は、平日のど真ん中です。人がほとんどおらず、良い休暇になりました。朝から露天風呂に入ったり、違う温泉にいったり、、、と。ゆっくりできました。他にも、観光名所の1つである伊奘諾神社に行ったり、口の中でとろける淡路牛を食べたり…とても楽しい休暇になりました。
伊弉諾神宮にあった、クス(?)
友人曰く、とんでもないエネルギーが発せられているようです…
今回泊まった旅館には、釣り堀がありました。新しいもの、面白いものが好きな僕たちは、「これはやるしかないっしょ」と意気投合。そこで、釣りをすることにしたのです。話を聞くところ、釣り堀には50匹もの鯛がいるとのことでした。もちろん、鯛が釣れれば、さばいて夕飯に出してくれるとのことでした。
「今日は鯛料理でお腹いっぱいですね」と妄想を膨らませる3人。お分かりと思いますが、この時点では1匹も釣れていません。そして、3人共釣りの初心者です。しかし、頭の中ではバケツいっぱいに、鯛が大量に入っている絵が浮かんでいます。イメージトレーニングと引き寄せの法則は準備万端です。
釣り堀には50匹の鯛。釣り堀と言っても、本当に小さい釣り堀です。出来レースみたいなもんだと思っていました。しかし、、、
釣竿を持って座ること5分。いくら待っても、釣竿に反応はありません。風が冷たかったので、待つのは苦痛です。これを待つことが、釣りの秘訣、楽しみなのかもしれません。が、僕たちには理解できませんでした。
結果は0。DMを出しても、反応がない。締め切りになっても、レスポンスがない。いてもたってもいられず、リンクをチェックする…そんな感じで、落ち着きませんでした。
まるで漫画のようなオチです。さて、なぜ釣れなかったのでしょうか?釣りの初心者ですが、スキルは考慮せずに原因を考えました。この原因を分析する時に、マーケティングが好きな3人は、ほぼ同じやり方を使っていました。それは、ダン・ケネディの「3M」です。
(「おいおい、休暇の時もやっぱりマーケティングかい。しかもダン・ケネディか」と思った方、もうしばらく、この記事にお付き合いを)
きっとこれを読んでいるあなたなら、ダン・ケネディのことはご存知でしょう。彼は、世界的なDRMの権威です。彼は41年間も第一線で、活躍しています。さらに、今も活躍中です。DRMのマーケターとしては世界一。セールスライターとしてもトップオブザトップの人間です。そんな彼が作った「3M」とは何なのか?3Mとは、「Market:マーケット」「Media:メディア」「Message:メッセージ」の3つのMから作られているものです。
この3つから成る三角形を3Mと言います。これはどんなビジネスでも、どんな場所でも、どんな価格でも、この3つのMが正しく揃うことで、商品を売ったり、集客をすることができると言っています。
ダン・S・ケネディ著「小さな会社のためのマーケティング入門」
42ページより引用・要約〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マーケティングには3つの構成要素がある。これはどんなものにも、どんな場所でも、どんな時でも、どんな価格でも、誰に対するものでも、どんな状況下でも当てはまる。古今東西、この世のすべてのビジネスは、繁盛するためにこれら3つの要素を必要とするのだ。この3つは、順番に並んではいない。順番はつけられない。3本すべてが必要だ
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では、その3つのMについて、1つ1つ解説をしていきながら、鯛が釣れなかった原因をお話ししたいと思います。
マーケットとは、誰に対してメッセージを送るか?その「誰」を決めるものです。あなたが狙っている市場はどこなのか?これを決めなければ、何も始まりません。メッセージを作ることもできません。そして、彼らに届けるための手段も見つけられないのです。
ダン・S・ケネディ著「小さな会社のためのマーケティング入門」
49ページより引用・要約〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「誰」はとてもつもなく重要であるということだ。
「誰」を引きつけたいかわかっていれば、
その相手だけに到達できるメディアは大抵見つかる。
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今回の釣り堀でいえば、釣り堀が市場になります。僕たちは鯛を釣りたいわけなので、誰にあたる部分は「鯛」です。こう考えると、釣り堀に鯛はいます。目でも確認できました。マーケットには全く問題がありません。
メディアとは、あなたが選んだマーケットにアプローチをする方法です。たとえば、チラシ・DM・ウェブサイトなどが、それにあたります。今回の釣り堀でいうと、僕たちが持っている釣竿です。メディアに問題はありません。そうでなければ釣りはできないですからね。
メッセージとは、マーケットで決めた「誰」に対して出すか?彼らに対して出すかメッセージです。そして、反応を引き出すためのオファーそのものになります。
残る原因として考えられるのは、このメッセージのみです。まぁ、これだろうな。みたいなことは薄々はきづいていましたが、確証がありませんでした。そんなもんもんとしている中で、原因が確定した出来事が起こったのです。それは、3人の中で破天荒な友達がしびれを切らし、、、
「全然、釣れへんやんか!餌ばらまいたる!」
といって、友達が餌を池にばらまいたのです。すると、僕たちは驚くべき光景を見ました。なんと、1匹も餌に興味を示さなかったのです。鯛の大群を見ていましたが、餌に群がると思いきや、まったく食いつかなかったのです。
「お前らの餌なんか食わねーよ。バーカ」
と、言わんばかりです。まるであざ笑うかのように、鯛の大群は餌を素通りしているのです。真上にばらまいているのに関わらずです。餌といえば、オファーです。オファー自体に魅力を感じていないということになります。これはもう、手の出しようがありません。おそらく、釣りのプロでも無理でしょう。
ダン・ケネディは、売れていない広告の問題のうち、90%は「オファー」にあると言っています。「マーケット:誰」をしっかり選び、「メディア」も正しく選んでいる。でも、その誰に対して、適切なメッセージが出されていないことが、反応の取れない大きな原因だと、彼は言っています。今回の鯛釣りのケースでいうと、まさにそのメッセージ(オファー)が、ダメだったということです…
ダン・ケネディが言うとおり、マーケット、メディア、メッセージが揃っていなければ、集客はできません。そして、商品を売ることはできません。今回は、マーケットとメッセージが合っていませんでした。もしあなたが、いま持っている商品・サービスをもっと売りたいと思っているのなら、この3Mを調べてみませんか?
やり方は、記事でも紹介したように、とてもシンプルです。そして、すぐに原因をつかむことができます。原因がわかれば、そのあとの解決方法も自然にわかります。
(ちなみに、さっきの釣りの例でお話しすると、僕たちは餌を変えれば良かっただけです。もし近くに餌の販売店があれば、すぐに行っていたと思います。おそらく、僕らであれば、3人が色々な種類の餌を買っていたと思います。そこから、ABテストを行って、一番良い餌を買い占めると思います。そして、晩ごはんに鯛を食べる。という風になったはずです。)
さて、あなたの売っている商品の3Mはどうなっているでしょうか?ぜひ、休日の間に調べてみてください。
PS
お客さんを引き寄せるメッセージをどうやって作るのか?答えは、僕たちが学んでいるセールスライティングの知識・スキルの中にあります。メッセージを変えれば、結果も変わります。僕たちもメッセージを変えただけで、反応が2倍になった事例もあります。過去のマーケターのテストでは10倍以上に変わったこともあります。まさに売上に直結するものです。一緒にスキル・知識を磨いていきましょう。
PPS
言わずもがな、3人とも釣りの初心者です。悪しからず。スキルなどが考慮されていない記事です。今回は2時間近く粘りましたが、結果は0。夕飯の時間になり、やめました。釣りの道具を返し、夕飯を食べました。鯛が釣れないのは残念でしたが、夕飯が素晴らしく美味しかったです。釣れない悔しさを一瞬で忘れた3人でした。
淡路で食べた、口の中でとろけたステーキ
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