From:北岡秀紀
飲食店以外の店舗で導入するだけで、すぐにスタッフの意識と売上をアップできる方法があります。それが…1時間ごとに売上、客数、客単価の記録させることです。レジなどを見ればデータがわかるものもありますが、あえて手書きで書かせるのがポイントです。
記載するための表を作っておくわけですが、この横に1時間ごと売上、客数、客単価の目標を記載しておきます。そうすると1時間ごとに1日の予算に到達するために足りていない数字を意識せざるをえなくなります。結果、「客数が足りていないから店前でチラシをまこう」「客単価が足りていないから別の商品をアップセルしよう」という意識が働くようになります。
さて、この話、店舗のビジネスをしていなければ関係ない話…ではありません。
我々は毎月もしくは毎年の売上をいくらにするのか、ということに必死になっています。でも、月間売上、年間売上というのは、実は単なる結果に過ぎません。成績がついたあとですから、もう変えようがありません。
その売上を変える方法は簡単。プロセスである毎週、毎日、毎時間、毎分の行動の行動を変えることです。月商100万円の行動をし続けて月商500万円に到達はできません。ですから、分単位、時間単位、日単位で自分の行動が、欲しい月間売上、年間売上に見合う行動ができているのかを見直す必要があります。
そのためのポイントが冒頭にお伝えした1時間ごとに売上、客数、客単価を記録するということ。目標に足りていないことがわかれば、行動を変えようという意識が働きます。この意識をもったタイミングで「こういうことができるよ」と伝えれば、スタッフも喜んで動き出します。
もちろん全てのビジネスにおいて1時間ごとの売上、客数、客単価をチェックすればいい、という話ではありません。チェックすべき数字は、スクイーズページの成約率や見込み客の獲得数かもしれませんし、有効商談の回数かもしれません。
また、数字をチェックするタイミングも1時間に1回とは限りません。行動を修正するに足りる数字が出る期間がビジネスによって違うからです。スクイーズページの成約率をテストするには800アクセス程度は必要です。そのためには(広告費によりますが)3日〜3週間の時間は必要でしょう。有効商談の回数を追いかける場合。個人向けのビジネスであれば、3日程度ごとに計測すればいいですが、法人向けであれば商談の回数が減りますから4週間程度ごとの計測が必要になるでしょう。
重要なことは、あなたの月間、年間の売上を達成するために必要な最小単位の数字を導き出して、行動を修正する最小限の期間ごとにチェックしていくことです。
さて、あなたに必要な最小単位の数字は何でしょうか?まずはここから考えるところからはじめてみましょう。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします