From:北岡秀紀
リスクを小さく、でも効果の大きい集客手段としてジョイントベンチャー(JV)があります。ジョイントベンチャーとは、他社と組んでビジネスを展開する方法です。商品はあるけれどリストがない会社が、リストはあるけれど売るものがない会社と組む、というのが最もごく一般的なやり方です。リストはあるけれど売るものがないというのは、なかなか信じられないかもしれませんが、それほど珍しくありません。
例えば、税理士。クライアントとの顧問契約をして、月額の報酬をもらっています。で、あとは節税のための保険や会計ソフトの紹介料くらいしかキャッシュポイントはありません。しかし、その顧問先の社長にさらに商品を売れば…もっと利益をあげられるわけです。多くの税理士は現状に満足していたり、「税理士とはこういうものである」という囚われのせいで「さらに売って利益を得る」ということに頭が回っていません。
さて、このジョイントベンチャー。マーケティングを勉強していれば必ず出てくる話ですから、まぁ、こういう手法があるということは知っている話だと思います。が、意外と盲点になっていることがあります。
それは…競合とジョイントベンチャーする、ということです。
競合は当然、あなたの商品を欲しがるお客のリストを持っています。だから、競合とリスト交換をするなどして協業ができれば、売上・利益を一気にアップすることができます。そんな風に言うと必ず「競合と組むなんて…」という反論が返ってきます。確かに心理的な抵抗は大きいです。でも、冷静になれば実はこれは賢いやり方だと言えます。
よく考えてみてください…
例えば、あなたが買った教材、参加したセミナーを思い出してください。ダイレクト出版の教材しか買っていない、セミナーしか参加していない、なんてことはまずないでしょう。いろいろな方の教材やセミナーにお金を使っているはず。
そう、ある商品分野に興味がある人はアチコチから商品を買うわけです。ということは、他の会社と組んでも問題ない、ということ。もちろん一定以上のクオリティの商品を提供していることが大前提。でなければ、他社の商品を紹介して不満に感じたら、あなたの信頼も落ちてしまいますから。
ぜひ競合と組む道はないのか、検討してみてください。今までと違う販路が拓けてくるはずです。
追伸
もちろん一社から買えば、もう買わないという性質の商品・サービスもあるにはあります。そんな場合でも、競合と組む方法はあります。ここで、そのやり方はお話ししませんが、ぜひその方法も考えてみてください。
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