From:ダン・ケネディ
故ティム・ラサートが、「ミート・ザ・プレス」(訳注:討論番組)でブッシュ元大統領にインタビューしたときのことを覚えているでしょうか。イラク戦争は、自ら選んだ戦争だったのか、あるいは必要に迫られた戦争だったのか、と聞きました。
私の場合、「ビジネスという戦場で」という表現をよく使います。実際、多くの起業家にとって、ビジネスは戦場だからです。それは、生産性と利益、そして心の平和に対する目前に迫った明白な脅威と戦い、気を散らすものを撃ち落とし、不確実性と突然の危機に向かって行進するという戦場です。
アメリカに住む誰もがそうするように、起業家は自分で人生とライフスタイルを選びます。私たち起業家の戦いは、衝動による戦いとも言えるでしょうが、自ら選んだ戦いです。ただここで、経営者に向けた、必要に迫られた新しい戦争に関する警告をもう一度強調しておきたいと思います。
マーケターがマーケティングのメッセージを自分の市場、見込客、さらには顧客へと打ち出すために必須で基礎的な能力とチャンスは、攻撃を受けています。大企業が有利な立場に立ち、スモールビジネスは不利な立場に立っています。たしかに、スーパーボウルのCMに100万ドルを支払うというチャンスはどのビジネスにも等しく与えられていますが、現実的に考えると、大企業だけができることです。
テレマーケティング、ファックスDM、メールといったメディア、さらにはTVのインフォマーシャルも、非常に大きな影響を与えます。これらのメディアによって、大企業とスモールビジネスが互角に戦える戦場になるからです。地元の金物店が息を吹き返し、より良い選択肢を持つことでウォルマートに逆襲したり、ほんの小さなソフトウエア会社がビル・ゲイツと競ったり、地元のレストランが大規模チェーン店と競ったりすることができます。また、多くのビジネスの地理的な制限も撤廃します。これも、スモールビジネスにとっては利点となります。また違った意味で互角に戦えるようになるからです。
このようなツールやチャンスをスモールビジネスから撤廃することは、文字通り、スモールビジネスに対する戦いです。私が残念だと思うのは、誰もがいとも簡単に降参してしまうことです。これらに関して、産業、ビジネス、マーケターを代表する数多くの連合・グループは、なんと本当にひどい、腰の抜けた仕事をしているのでしょうか。あなたが所属している連合・グループは、この戦いであなたの味方ですか?味方でなければ、援護するのは控えておきましょう。
スモールビジネスは、この戦いに負けかけています。残念ながら、代案が求められていると思います。あなたが今すぐすべきことは、できるだけ早く積極的に自分の群れをつくることです。さらに多くの武器があなたから奪われる前に行いましょう。100%許可型マーケティングのチャンスを確保する時間はわずかです。自分の群れを確保すれば、戦いの後、武器が取り上げられた環境において、あなたを十分に支えてくれるでしょう。
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