From:北岡秀紀
いや、失敗しました。
実は、ワサビソフトクリームなるものを食べたのですが、写真を撮るのを忘れました。ソフトクリームにおろしたてのワサビがどっさり乗っているわけですから、なかなか絵的におもしろかったんですが。Facebookのネタをひとつ落としてしまいました。ちなみに味は、結構美味しかったです。ソフトクリームのこってりした感じをワサビのピリ辛感が中和してくれて、いくらでも食べられる感じです。
そして、さらに失敗しているのは、このソフトクリームの店です。
こんな絵的に面白い商品が全く目立っていません。メニュー表では、50種類くらいある他のソフトクリームと同じように写真があって「ワサビソフトクリーム」と書かれているだけです。私がオーナーなら、ワサビソフト推しで看板もPOPもドデカく書きますが。。。
そして、この店はさらに失敗していました。
他のソフトクリームも食べてみたのですが、相当美味しい。ヤマモモのソフトクリームも頼んだのですが、果肉感もあって味もフレッシュ。オペレーションの様子をよく見てみると…冷蔵庫からフルーツを取り出し、それを機械でソフトクリームと混ぜているのです。つまり、シロップで味をつけたソフトクリームではなく、フレッシュなフルーツを混ぜたソフトクリームなわけです。
これ結構珍しいですよね?少なくとも私は初めて見ました。そして、これについても全く表記がありません。
一応、フルーツが並んだディスプレイ用の冷蔵庫は使っていますが、店員がお客に渡すのはメニュー表。横でソフトクリームを食べながら観察していた20分間で7人くらいのお客が来ましたが…フルーツが入ったディスプレイの冷蔵庫に目をやったお客はひとりもいませんでした。
こんな素晴らしいウリがあるなら、シートではなく、冷蔵庫にならんだフルーツから味を選ばせるべきでしょう。そうすれば自然とフレッシュなフルーツを使っていることに気づいてもらえるはずです。
あなたは自分が扱っている商品・サービスをいつも見ています。だから、なんの特徴もないように感じているかもしれません。でも、お客の立場になってみると、「ほぉ〜」と思うことが意外とあります。
もしかすると、その特徴に気づいているかもしれません。でも、それは伝えているつもりで、伝わっていないかもしれません。「伝えている」のと、「伝わっている」は違います。あなたが日常的に接しすぎていて気づいていないウリはなんでしょうか?そして、ウリは伝わっているでしょうか?
改めて見直してみてください。
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