From:ダン・ケネディ
ここからは、あなた自身や、あなたが関わっている商品やサービス、ビジネスなどをプロモーションをしたり売り込んだりするときに使える具体的な考え方やプロセスを見ていきます。
これらの考え方は、どんな業種にも応用可能です。販売のプロであれば、どんな分野にも間違いなく当てはまります。
スモールビジネスを経営しているなら、どんな分野でも機能するでしょう。会社内で昇進するために自分をプロモーションするときも、おそらく機能するでしょう。
まず最初にお伝えする考え方は、プロモーションをする価値のあるものを持つということです。ケヴィン・ロバートという優秀なスピーカーは、ビジネスを始める新人スピーカーたちに対して、次のように話します:
「みなさんが注意しなければならないことは、自分を積極的にプロモーションする前に、自分は価値があると確認することです。そうしないと、良いプロモーションを行なっても、あなたに価値はないことを人々が発見する速度を速めるだけだからです。」
そして残念なことに、多くのビジネスが、商品またはサービスよりも広告のほうがはるかに優れています。あなたも、そのようなビジネスと取引をしたことがあるでしょう。
広告、マーケティング、そしてプロモーションにおいて、「プロモーションの本質は約束ですが、本当に優れたものでその約束を補強しなければならない」という考え方があります。
あなたに考えてもらいたい3つのコンセプトがあります。
1つ目は、価値志向と呼ばれるコンセプトです。つまり、顧客、クライアント、雇い主に対する価値、あるいはその他マーケティングの対象者に対する価値という観点から考えるということです。この人たちが認識している価値は何か、または自分がオファーするものは何か、ということをまず考えます。
2つ目は、ニーズ志向というコンセプトです。「ニーズを見つけ、それを満たしなさい」という格言はみなさんご存じでしょう。本当のニーズを満たさない商品やサービスのプロモーションに関わることは、あまり意味がありません。
そして、最後のコンセプトが品質志向です。できる限り最高の品質を提供するということです。この3つのコンセプトを確認できたら、プロモーションをする価値があるものを持っているということがわかり、自信を持って前に進むことができます。
プロモーションに関する重要な考え方の2つ目は、USPと略されています。独自の強み(Unique Selling Proposition)です。現在、世の中には多くのモノがあるため、どんなビジネスにおいても、顧客やクライアントの注目やお金を集めるための激しい競争に対応する必要があります。多くの選択肢があります。多くの代替品があります。
メッセージや提案、オファーが「右へならえ主義」型だったら、現在の市場に参入して競争し、効果的にプロモーションをすることは非常に難しいでしょう。
他の選択肢と同様または区別がつかない場合は、市場をコントロールしたり独占したりすることはできませんし、市場を共有しなければなりません。共有するよりも、独占したり所有したりコントロールするほうがはるかに良いですし、これこそがあなたがすべきことなのです。
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