From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
『てめぇーオレのキンドル、パクったやろ!』とうとう容疑者、寺本をしょっぴく日がやって来た。前回のブログにも書いた通り、寺本にはキンドルをパクった容疑がかけられている。。。
もちろん、証拠はない。
しかし、政府は民主主義だが、小さい会社と言うのは、どこも社長の独裁政治のようなもの。なので、ダイレクト出版では、社長が怪しいと思ったら=容疑者なのだ。
これが捜査令状だ!
『え!これが?』
もちろん、iPadで作った。しかし、テクノロジーにうとい寺本(元SE)は、これを本物の捜査令状だと思ったらしい。ビックリして、家族に最後の電話をしていた、、、
『パパはお前達のことを愛しているからな・・・』
半泣きである。バカめ。社長のキンドルを盗むからこういう目にあうのである。そう言うわけで、寺本のデスクを家宅捜索した。デスクの上を探していてもなかなか見つからない。なので、たまらなくなって捜査員たちに怒鳴り散らす。
『引き出しをあけろ!』
隊長である、僕の怒号にビックリした捜査員は一斉に引き出しをあけた。
(そうそう。それでいい。そこに入ってるんだよ。オレのキンドルが、、、)
昨日の晩に、こっそり寺本の引き出しに入れておいたのだ。
『社長!発見しました!』
『やっぱりか。しょっぴけ!』
『えええぇぇぇぇー知らないですよぉぉぉぉ』
半泣きの寺本が叫ぶ。
『馬鹿野郎!証拠はあがってんだ!』
一度、言ってみたかったこの言葉。。。
ちょっと自己陶酔。気分は”太陽に吠えろ”だ。
『いいか。お前には家族もいるんだ、こんな事しちゃぁー嫁さんと息子を泣かすだけだぞ・・・』
泣き落としである。”太陽に吠えろ”のバックミュージックが流れている。
『違うんです!』
捜査員に両腕を押さえられ、必死に何かを訴える寺本。
『僕は勉強してたんです!』
バカな事を言う。
『小川さんのFREEで利益を生み出す45の鉄則をキンドルで読んでいたんです!』
『なぁぁにぃぃぃ』
『あれは電子書籍にした覚えはないぞ!さては、てめぇ!違法ダウンロードまでしやがったのか?
だいたい人からパクったキンドルで勉強だとぉぉ片腹痛いわ!』
と一蹴してやったら、寺本からの驚異の反撃。
『小川さんのFREEの本だってパクリじゃないですか!』
『うっっ!』
『クリスアンダーソンのFREEが売れたから便乗したんでしょ?』
と、徐々に強気になる寺本。
『だいたい、恥ずかしくないんですか?人の本に便乗して・・・』
ニタリと笑う寺本。こちらの急所に気づいたらしい。捜査員もおどおどしている。
まるで、こんどはこっちが犯人扱いだ。
『違う!』
とっさに叫んだ。
『オレはクリスのFREEなんか読んでない!』
大嘘である。2回くらい読んだし、付箋がいっぱい張ってある。
『嘘つけ!ミーティングの時にみんなに読めって言ってただろうが!
さらには、レスポンスでもみんなに読めって書いただろうが!』
もはや、上下関係を超越した、ため口での攻撃だ。やばい、極めて不利な状況に追い込まれた・・・
『馬鹿野郎!』
とりあえず、馬鹿野郎と怒鳴って、沈黙。
その沈黙の間に言い返す言葉を探す。。。
・・・
・・・
・・・
『オレはお前のためを思ってパクったんだ・・・』
こうなったら、まさかの泣き落とし作戦だ。
『いいか。俺たちはマーケターだ。発明家、イノベーターじゃない。
これはとても大切なコンセプトだ。』
『新しいビジネスを始める時、ほとんどの人がイノベーターになりたがる。
何故だか分かるか?かっこいいからだ。そして、目立つからだ。メディアは新しいものを生み出して成功した人を賞賛するんだ。』
『ところが、実際のところは、本当にゼロから何かを生み出す人なんていないんだ。
iPodは携帯mp3プレイヤーだが、iPodの前にも携帯用mp3プレイヤーはたくさんあったはずだ。
広告の神様と呼ばれるデヴィッドオグルヴィーの傑作広告を知ってるか?
ロールスロイスの広告だ。ヘッドラインはこれだ、、』
60マイルで走るロールスロイスで最もうるさいのは、
時計の針の音
『この大成功した、広告のヘッドライン。これはオグルヴィーのオリジナルだと思われているが、本当はパクリだ。それよりも20年前にこんな広告が出ている』
新しいピアースアローの車の中、唯一聞こえるのは、電子時計の音
『いいか、広告の神様と呼ばれる、デヴィッドオグルヴィーでさえ、他人の成功事例を参考にしているんだ。ゼロから何かを生んだわけじゃない。
だから、スワイプファイルをいつも集めておけって言ってるだろう。』
『マーケターとしては、商品を売る事が目的だ。何かを発明して、スゴいと思われる事ではない。スゴいと思われたい、と言うエゴはビジネスを成功させる上で最も邪魔なものだ。』
『大切なのは見込み客が何を求めているか?見込み客が何を考えているか?何に悩んでいるか?であって、自分の商品がスゴいとか、自分の発明がスゴいとかではない。』
『ほとのどの人は成功した発明しか見ない。しかし実際は、その何千倍、何万倍もの、失敗した発明、上手くいかなかったモノがあるのだ。だから、確率論で考えれば、イノベーターになる事は極めて成功の確率が低いのだ。』
『しかし、流行に乗っかる、トレンドに乗っかると言う手法はどうだ?極めて成功率が高い。何故なら、流行やトレンドは、見込み客が既に頭の中で考えている事だからだ。
『見込み客の頭の中の会話に忍び込め。ロバートコリアーの原則だ。覚えているだろう?それを、オレは体を張ってお前に教えたかったんだよ!』
ドーーーン!
見事に言いくるめた。
恐らく、単純な寺本の事だから、今、奴の頭の中では、”体を張って教えてくれたんですね♪感謝!”モードになっている事間違いない。
『社長!・・・うるうる・・・僕のために、、、僕のために、、、』
ほらね。バカである。
『寺本よ!』
『一生ついてきます!』
『おお!一緒にマーケティングの旅をしようじゃないか!』
こうしてチーム、ザレスポンスは結成された。マーケティング・マスターへの旅は続く、、、
ー小川忠洋
PS:小『でもキンドルは返してね』寺『いや、パクってないっす』
PPS:そこの君!何故、一緒にマーケティング・マスターの旅を始めないのか?
ここから、スグにスタートできるぞ。http://www.theresponse.jp/gold/IM.php
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします