From:北岡秀紀
先日、あるセミナーに参加をしました。その帰りのエレベーターでのこと。
後ろのスケジュールが詰まっていたのでセミナーが終わった瞬間、急いで部屋を飛び出しエレベーターに向かいました。下のボタンを押してエレベーターを待つ間にもう一人だけ年配の男性が会場から出てこられ一緒にエレベーターに乗り込みました。
そして、エレベーターのドアが閉まった瞬間、その男性に「北岡さんですよね?」と声をかけられました。「はい。」と返事したところ、「オクゴエ!読んでいます。」というお言葉をいただきました。
それに対して「ありがとうございます。」とお答えさせていただいたんですが…そこから相手からの二の句はなく。
こう見えて私も人見知りなので何か話しかけることもできず、15階分くらいエレベーターが降りる間、シ〜ンとした気まずい雰囲気が流れましたと(笑
セミナーを受講する人って全人口からすれば相当少数派。その少数派の中で私は顔をそこそこ知られているようで、こういうことは割と起こります。
人見知りしない人であれば、「いやいや、いつもありがとうございます。今日はなぜこの講座に??」みたいな感じで話を広げてあげることもできるのでしょうが…私には全くできない芸当です。だから、声をかけられると約90%の確率で気まずい空気が流れてしまいます。
「オクゴエ!読んでます」「ザ・レスポンス面白いですね!」と言っていただいても「ありがとうございます。」としか答えようがありません。声をかけていただくこと自体はありがたいんですが、目的はなんなんだろうか?という風に毎回感じるわけです。
お客さんに対しサービストークもできないオマエが悪い、という意見は間違いなくあると思います。ただ、それを差し引いても、ちょっとよくわからないんです。
私自身、人見知りではありますが、誰かに話すようなシチューエーションになれば目的を考えます。何かを聞き出したいのか、相手に顔を覚えてもらいたいのか、はたまた数分程度しのぎたいだけなのか?
そして、その目的に沿って何を聞くのか?どう話を広げていこうか?を頭の中でシミュレーションしたり、質問も複数考えます。しかも、質問もYESかNOで答えるようなクローズドクエスチョンではなく、好きなように回答できるオープンクエスチョンになるように気を使います。
実際、冒頭と似たようなシチュエーションで話しかけられても、10%くらいは気まずくない、というより心地よい方もいらっしゃるわけです。そういう方は、質問を複数持っていたり、話を盛り上げるようにもっていってくれます。そして、そういう方と話をすると、仕事もそれなりにうまくいっている、という印象です。
で、一方で気まずい空気が流れるような方の風貌を見ると、ビジネスもうまくいっているようには見えません。(もちろん深く話していないですから、本当のところはわかりませんが)
コピーライティングだ、マーケティングだ、と言っても、ビジネスは結局コミュニケーションです。コミュニケーションに得意不得意はあるかもしれませんが、事前準備があればそれなりになんとかなるものです。
私に話しかけるなんて大したことがないシチュエーションなので事前準備なんてどうでもいいという考え方もあると思います。でも、そんな大したことがない時にすらできないことを、商談や交渉の時に使えるとは思えません。
ぜひ普段のコミュニケーションに目的意識、持ってみてください。(・・・とこんな話をすると、また話しかけられることが減るんでしょうけどね(笑))
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