From:中谷佳正
From:中谷佳正
梅田でぽっかり時間ができたので。久しぶりに仕事で使う服を買いに行ったんですが、そもそも服にあまり興味がないから、店員の言いなりです。正直、それなりに見えれば何でもいいので、進められるがままに買うのですが、いつもサイズが小さすぎる服が混ざってます。一応試着はするんですが、その店員さん(いつもだいたい同じ店です)太ってるのにいつもピチピチの服を着てるんで、彼の趣味ですね(笑)
その彼が、大丈夫です!ピッタリです!バッチリです!とかいうので、流行りはそんなものかな?とか思って買ってました。先日、友達にいつもピチピチの服を着てるねと軽くディスられまして、やっと気付きました(笑)
言いなりになる人を間違ってはいけないですね・・・
先日も知り合いの経営者が今後の集客の事をコンサルに相談したら「ホームページをスマホ対応した方が良い」と言われたとのことで、僕に相談しに・・・最初からワケの分からんコンサルに話聞くんなら、ややこしくなる前にきてくださいよ、、、って思ってましたが確かにホームページとかスマホとか絡むと、専門的になりすぎて思考が止まるのは分かりますが、言いなりにならないようにしてくださいね。
確かにスマホ対応した方が良いには違いないでしょうけど、問題はそこじゃないんじゃないかな。。。ということも含めて、スマホ対応に関して、あなたのインターネット戦略に役立つヒントをお届けしたいと思います。
スマホ対応する前に…
僕はホームページ制作の仕事を請け負っているので、この辺の話題は結構相談されますし、当然スマホ対応のホームページも作ってます。ただ、そういった話をする前に1つ、確認しておきたいことがあります。
それは…
あなたの今のホームページに人は来てますか?
ってこと。。。
冒頭の経営者が相談したコンサルは、そもそもの問題点というかボトルネックが何なのかをはき違えているんだと思います。なぜなら、その経営者の話を聞いてみるとホームページのアクセス数がとても少ない。そこで、「集客はどうしてますか?」と聞くと、こんな返事が…。
「ブログとかチラシとか、あと、、、」
「ホームページとか」
そこ!間違ってますよー。確かにホームページは「広告」として機能するツールだと思います。でも、広告であるということと、「集客ツール」であることとは、イコールじゃないですよ。だから、コンサルの言うことに従ったとして、ホームページをスマホ対応したとしても、、、問題は解決しないでしょうね。
ホームページは集客ツールじゃない
大昔、、、といっても10年前とか15年前ぐらいかもしれませんけど、そのぐらいの時ならホームページは集客ツールとして有効だったかもしれません。なぜなら、その頃はホームページを持っている企業が一般的ではなかった。だから、ホームページをインターネット上に公開するだけで、ホームページを持っているということが差別化に繋がりましたし、競合が持っていないので検索エンジンでも優先的に上位表示された時代がありました。そんな時であればホームページを公開するだけで集客が見込めたかもしれません。
またSEO(検索エンジン最適化)が容易だった時なら、SEOが理解できているホームページ制作会社が手がければ、集客が見込めたかもしれません。これもさっきと同じで、SEOを理解している競合が少なかったので、ちゃんと最適化ができていれば上位表示されていたってこと。でも、競合が軒並みSEOをしていたり、安易なSEO(ほとんどはスパム)に対してgoogleがペナルティを与える方向に動いたことで、今ではかなりニッチな市場でないと、ホームページを公開しただけで集客できるなんてことはないと思います。
店舗を改装したらお客様が来る?
もう少し具体的な話をするなら、一般的な店舗経営を考えてみてください。ホームページのスマホ対応を行うというのは、言ってみると今までの店舗を改装して今風にするみたいな感じです。例えば若者向けにアレンジしたインテリアにするみたいな感じですね。。。でも、、、元々お客様が来てなかったのにそんなことをして、お客様が来るようになると思います?たぶん、思わないですよね?つまり、スマホ対応するっていうのは、現実社会においては、そういうレベルの話ってことです。スマホ対応したからといって集客がうまくいくとかではないってこと。どっちかというと、店舗に来てくれたお客様にとって、使い勝手が良いかどうかという色合いが濃いってことですね。
大事なのは人がアクセスしてくる流れ
だから、本当に大事なのは流入経路です。例えば、折り込みチラシからホームページに入ってくるのか、それともリスティング広告からホームページにはいってくるのか、みたいな部分です。リスティング広告っていうのは、検索エンジンの上下や主に右側に掲載される検索連動型広告のことで、あなたの検索したキーワード次第で表示される広告が変化するもののことを言います。
今回みたいな話で問題になっているのは、この流入経路の入り口の部分がないことですね。スマホ対応ができているかどうかは、その次の段階の話です。ということは、あなたが冒頭の経営者と同じようにスマホ対応をするべきかどうか迷っていて、なおかつ今のホームページにアクセス数がないようであれば、流入経路の入り口を何とかする必要があるってことです。お客様がどうやってあなたのホームページに訪れるのかという部分にフォーカスするべきだってことですね。。。
スマホ対応はするべき
じゃあ、今のホームページにアクセス数があった場合はどうなの?って言われたら、たぶんスマホ対応はした方が良いでしょう。「たぶん」って無責任な意見だなって思われるかもしれませんけど、正直そこはあなたのビジネス次第なんです。なぜなら、あなたのビジネスの顧客層によってはスマホでホームページを見ない人も考えられるから。。。そういった場合は、恐らくスマホ対応にしたからといって劇的に売上が上がるなんてことはないと思いますし、スマホ対応に伴って変な変更がホームページ全体にかけられてしまうと、そのせいで売上が下がるなんてこともあり得ます。
実際、僕の知り合いの経営者は、低レベルのホームページ制作会社に依頼して、よくわからないままスマホ対応のホームページリニューアルを行ってしまい、今までアクセスを集めていたページを削除してしまったり、アクセスできない状態にしてしまったりして売上を下げてしまいました。あなたもそうならないように制作会社選びは慎重に行ってください。
ただ、今の時代はだいぶ多くの人達がスマホでホームページを見るようになっているのも確かです。だから、あなたのホームページをスマホ対応にしておくことは、余裕があるのなら正解だと思います。特にすでに今のホームページでアクセス数がそれなりにあって、顧客層がスマホで買い物をするような習慣があるような場合は必須で良いと思います。スマホ経由の購買が大手で50%近くあったり、アパレルなんかでは80%がスマホ経由なんてデータもありますので、顧客層によってはスマホ対応できていないことが命取りなんてこともあり得ますね。
業界の動きが早いところであればスマホ対応は進んでいると思いますが、まだまだこれからの業界もあると思います。インターネット戦略のミスがアダにならないようにあなたも気をつけてください。
中谷佳正
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