このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。
こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法をお教えします。
文房具売り場の試し書きコーナーで必ず「ダン・ケネディ」とサインする私ですので、何も心配することはありません。
私自身、ほぼダン・ケネディだと言っても過言ではないでしょう。
ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。
みなさんは「コールドリーディング」というものをご存知でしょうか?
コールドリーディングとは、外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当てる話術のことで、インチキ霊能者やインチキ占い師の多くがこの話術を使っています。
先日、「ダン・ケネディ式 年収1億円ポジション戦略」に、このコールドリーディングがビジネスセールスにも使える、という旨が書いてあるとのことを耳にしました。
なので、今日はそれをやります。当コーナーでもそれやります。
いや、パクリじゃありません。むしろ、完全に向こうがパクってますね、これは。私はもっと昔からそう思ってたし、近いうちにまとめようとしてましたもん。
してやられました。後乗っかりのパクリ野郎だと、私が世間から思われるように謀られました。ちくしょう! ダン・ケネディめ!!
ですが、内容の良さは絶対に私のほうが勝っているはずです。
次章以降では、具体的な方法論についてお話していきます。
「虹の策略」とは、コールドリーディングの手法の1つで、相手が「ある特性」と「それと正反対の特性」の両方を持っている、と相手に信じさせるセリフです。
わかりやすく例を挙げると、「あなたは物静かで大人しいですが、本当は日々のストレスから解放されたいと願っており、条件が揃えばパーティーで大騒ぎしたりすることもあるでしょう」というようなセリフです。
もっとわかりやすく言うと、「あなたは真面目な人間だと周囲から思われていますが、本当はパンティーを盗みたいと常に考えていて、実際何枚かは盗んでいます」というセリフです。
さらにさらにわかりやすい例ですと、「あなたは見るからにパンティーを盗んでいる顔ですね。今までに8000枚以上は盗み、パンティーの1つ1つに名前を付けて愛でているのではないでしょうか? 1番のお気に入りは『アイリーン』ですね? 条件が揃えば、あなたは意外にもパンティーを頭にかぶったりするでしょう」です。
このセリフはほとんど万能で、ビジネスシーンにもピッタリ適応します。試しに、私が生業としている「腐った紫芋の訪問販売」で、このテクニックを駆使してみます。
つまみ出されました。
「バーナム効果」とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう現象のことで、これもコールドリーディングに広く使われています。
具体的な例を挙げると、下記のようなものです。
「あなたは弱みを持っているときでも、普段はそれを克服することができます」
「あなたは使われず生かしきれていない才能をかなり持っています」
いかがでしょうか?
もっとわかりやすい例を挙げると、下記のようなものもバーナム効果です。
「あなたは交通費をよくちょろまかします」
「あなたは吉野家で牛丼を食べる時、『ウソでしょ?!』っていうぐらい紅しょうがを入れます」
「あなたはパンティーをよく盗みます」
「あなたは盗んだパンティーに名前を付けています」
「あなたが1番気に入っているパンティーは『アイリーン』です」
これらのセリフもそのままビジネスに使用できるでしょう。
では、私のライフワークである「賞味期限の切れた刺身こんにゃくの訪問販売」で、このテクニックを試してみましょう。
つまみ出されました。
相手のことを言い当てるだの、誰にでも当てはまるような言葉だの、そんなこと無理です。
そんなもんない! この世に存在しない!! 人間はそんなに単純じゃねえわ!!
そう、人間相手は無理。
ただし、セミ相手ならどうでしょうか…?
「ミーンミーン」と鳴けばミンミンゼミに、「ジーーー」と鳴けばアブラゼミに、「カナカナカナカナ」と鳴けばひぐらしに通じる万能のセリフとなるのです!!
これこそが究極の「虹の策略」であり、究極の「バーナム効果」であり、究極の「コールドリーディング」です!!
今後、セミの集客に困ることはこれでなくなるのです!!!
まあ、「だから何だ」と言われても、私は知りません。
さようなら。
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