From:山田光彦
From:山田光彦
「10年~20年後、約47%の人の仕事がなくなる」
少し前に、オックスフォード大学のオズボーン准教授がこんな大胆な予測を発表して話題になりました。
この調査は、コンピューターやロボットが人の代わりに仕事をするようになって、人の仕事がなくなってしまう、というレポート。
で、僕もこのテーマについて色々と調べてみたのです。そして、コンピューターやロボット以外にも人の仕事を奪ってしまったり、仕事の価値を大きく下げてしまう原因がいくつか見つかったので、今日はそれをシェアしたいと思います。
もちろんですが、将来の仕事の話なので、100%当たるわけはありません(笑)ですが、統計データなどをベースにしているので、あなたが、今までに、、、
「このまま、この仕事を続けていていいんだろうか?」
と不安に感じたことがあるなら、参考になると思うので、チェックしてみてください。
1.仕事の価値を下げる原因:供給過剰
供給過剰というのは、商品を提供する側が増えすぎてしまう状態。ビジネスは需要と供給で成り立っています。単純計算すると、売り手が10人で買い手が100人いれば、売り手1人あたり買い手が10人いることになります。ですが、売り手が20人、買い手が100人なら、売り手1人あたりの買い手は5人になってしまします。
つまり、売上が半分になってしまうということです。売上が半分になってしまったら、ほとんどの事業が潰れてしまってもおかしくありません。
このように売り手が急激に増えてしまう、つまり、ある仕事が供給過剰に陥ってしまうとそのビジネスで利益を出すのが難しくなり、収入が減ってしまうのです。
そして、この供給過剰がどんどん進んでいく仕事の具体例としては、柔道整復師や整体師などのいわゆる治療家の仕事があります。
接骨院の数は2002年には25,975店舗だったのですが、2012年には42,431店舗に急増。10年で1.6倍になってます(厚生労働省:平成 24 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より)。これは、コンビニ最大手3社のセブン・イレブン、ローソン、ファミリーマートの店舗数の合計41,085店舗よりも多い数です。しかも、これは接骨院だけの数で、整体院なども含めると10万店舗を超えるのではないか、ともいわれるほど急増しているのです。
しかも、この勢いはまだまだ止まりそうもありません。
そうなってくると、ますます供給過剰が進み、仕事の価値が下がってくる危険性が高くなってくるのです。
2.仕事の価値を下げる原因:技術革新
2つ目は技術革新です。
技術革新は、インターネットの技術が発達したことで、GoogleやYahoo、楽天、Amazonなど、数々のスター企業を誕生させます。
ですが、その反面、多くの人から仕事を奪ってしまう一面もあります。
わかりやすい例でいうと、写真を現像するためには、昔は写真屋にフィルムを持っていかなければいけませんでした。なので、写真を現像する仕事があったのです。ですが、デジカメが登場したことにより、需要のほとんどがなくなってしまったのです。
このように新しい技術が人から仕事を奪ってしまうことがよくあることなのです。
そして、技術革新が起きて仕事が大きく減ってしまう危険性が高まっているものに製造業があります。製造工程のロボット化が進んでいけば、人ではなくロボットが仕事をすることになりますので。
あとは、Webデザイナーの仕事も、Htmlやプログラミングがわからなくてもホームページを作れるWixやJimdoのようなWebサービスが登場。これから、さらに技術が発達していくと「ホームページが作れる」ということ自体の価値は低くなってきて、高度なデザインなどの付加価値をつけていかなければ、厳しくなってくる可能性が高くなってくるでしょう。
3.仕事の価値を下げる原因:消費者の行動の変化
3つ目は、消費者の行動の変化です。この消費者の行動の変化で影響を受けているのが小売店です。どんな行動の変化があったかというと、ネットを使ってすぐに全国で一番安いお店をすぐに探すことができるようになったことです。
具体的には、価格ドットコム。こういったサイトの登場で「店頭で商品を見て、実際に買うのは安いネットで」という風に消費者の行動が大きく変化しました。その結果、家電量販店の最大手であるヤマダ電機ですら、一時41億円の赤字に沈む状況に陥ってしまいました。
他にも、Amazonの影響で、お店を構えている書店が2000年から2013年までの間に、21,495件あった書店が14,241件にまで減少してしまいました(約3分の1がなくなってしまいました)。
このように消費者の行動の変化もビジネスに大きな影響を与えます。
あなたの仕事の価値を下げる原因を3つご紹介しました。
もちろん、この3つに当てはまったとしても、仕事がなくなるということはほとんどないでしょう。ですが、おそらく、競争が激しくなったり、生き残るためにいろいろな施策を打っていく必要が出てくるでしょう。ですので、あなたの仕事が、この3つに当てはまっていないか?当てはまっているなら、どんな対策をするのか?
ぜひ、一度考えてみてください。
山田光彦
PS.
セールスライティングのスキルは、ネット商品を売るときに重要になりますが(商品を買う人は、ホームページに書かれている文章で買うか、買わないか決めるのが普通ですので)、インターネットが登場したことでネット通販市場は成長し続けています。特に、B to Cの市場は、2006年から2014年の9年の間に、4.4兆円から12.8兆円の2.91倍に成長しています。
それに、セールスライターの仕事は売上を上げること。売上を上げたい会社がこの世にある限り、需要はなくなりそうもないので、かなり将来有望な仕事の1つだと思いますよ。
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