From:小川忠洋
衝撃の事実が判明。ウチの広告がなんと、1ヶ月で1000万人がクリックしてて、表示回数だけだと80億回くらい表示されている事が分かった。
厳密な数字ではないけど、だいたいこれくらいのレンジの数字である事は間違いない。マジかと。。。
という事は1年間で1億2000万人がウチの広告をクリックしてセールスページを見ることになるやないか!と。。。まぁ、累計だから、1億2000万人って事はないにしても、数千万人いくことは間違いない…
嬉しい悩みではあるんだけど、同時に別の次元の悩みも出る…
っていうのもウチの広告は企業のイメージ広告とは違って、レスポンス広告だから、反応を取らないと始まらない。なので、基本、刺激的な内容の広告になっている。
一方、ネットではそういう刺激を好まない人たちが一部存在する。もちろんネットじゃなくてもどこでも、こないだの寺本の投稿にあるように良いメッセージは、一部の人からは常に嫌われ批判される。
そういうワケで、一部の人には刺激が強すぎて嫌われている私どもなワケである。(もちろん自覚してますよ(´Д`) そうなってくると、もっと刺激を減らしてかつ反応の高い広告は作れないだろうか?という新たな悩み、というか新たな課題が出てくるわけで・・・
これがまた、めちゃめちゃ難しい。おそらくあと、3〜5年くらい待ってくれればイカしたモノが作れるくらいクリエイティブのレベルアップができると思うが、なんせ時間がかかる。
って疑問を持つ人がいるみたいだから、断言しておこう。「必要だ!」と。
広告から刺激を取ったら、コーヒーからカフェインを取るようなもので、全くもって味気ないものになって、スルーされる事、間違いなし。むしろ、その広告やあなたの会社の存在を「気づかれない」状態になってしまう。
マーケティングは見込み客の「注意」つまりは気づき、認知を奪い合うゲームなので、そもそも気づかれないなんてのは、話にならない。
だからこの迷いは捨てるべきで、考えるべきなのは、刺激を維持したまま、どうやって良い広告を作るか?に尽きる。
ここで、今から100年前に大活躍していた世界初のプロフェッショナル、つまりは専業のセールスライター、ジョンEパワーズの広告の原則を紹介しとこう。
パワーズは彼の広告によって、米国最大の百貨店を築き、その創業者ワナメーカーを史上初の百貨店王にした立役者だ。まぁ、言ってみれば現代の百貨店の生みの親みたいなもん。
その彼が広告についてこんな3つの原則を言い残している・・・
つまり刺激的であることも広告の条件ならば、それが真実である事も広告の条件。どちらも満たさなければいけないから、広告を作るのは難しいワケだ。
だって、大抵の商品には“刺激”なんてないからね。ふつーは平凡な商品ばかりなわけで・・・それをいかに刺激的に伝えるのかってのが、腕の見せ所。
フツーの人が見落としてしまうような、ちょっとした刺激や興味深い事実など、こういったものが広告を引き立てる。
ちなみにパワーズの広告にはこんな表現がある
『見た目よりは良くないが、まぁこの値段では十分な質』
『私たちは倒産します。この広告で債権者がウチに殺到するでしょう。が、もしあなたが、明日来て、何か買ってくれれば、債権者に払うお金ができます。そうでなければもう終わりです』
刺激的だし。真実だ。しかしこれを書くには相当の度胸がいる。
そして注目して欲しいのは3番目の原則。伝えるべき真実がなければ現状をあらためるという事。マーケターやセールスライターは広告だけを作っていればいいってもんじゃない。
現状をあらためるってのは、一番は商品のことを考えないといけない。つまらない商品だったら、それが刺激的なアピールができるように改善をしなけいといけない。
大抵の人は「広告だけ」で、あるいは広告の表現方法で、なんとかしようと思うが、そうは問屋が卸さない。そこを広告表現だけで、なんとか刺激的にしようと工夫するのは、実はめちゃめちゃ大変な行為で、それだったら商品改善をした方がよっぽど簡単だ。
そして商品そのものが刺激的であれば、広告の出来が多少悪くとも、うまくいくもの。なので、マーケティングや広告の勉強をたくさんすると、そっちに偏りがちになるが、そんなときは商品にまた戻らないと。
商品とマーケティング、これは車の両輪のようなもので、どちらが欠けても上手くいかない。
この道に終わりはない。
ーおがわ
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