大学時代の古い友人ジョシュと電話で30分ほど話した時のことです。ジョシュとはもう何年も話していなかったのですが、私のことをインターネットで見つけて送ってくれたメールが、最終的に私のプライベートメールの受信トレイに届いたのです。

それで私から電話をかけ、お互いの近況報告をし、クレイジーな大学時代の思い出話をした後で、まじめな話になりました。ジョシュのビジネスは今大変な状態なのですが、私を探している間に、私のことを書いたいろいろな記事や私が他の人の成功を手伝ったストーリーなどを読んだそうです。

そして、「アドバイスしてもらえないだろうか」と私に聞いてきました。私が「いいよ」と返事をすると、ジョシュは遠回しな言い方をせず、この重大な質問をしてきました。

リッチ、きみは、自分が成功しているだけでなく、きみのおかげで成功した人も大勢いる。成功していない人が持っていなくて、成功した人だけが持っている、共通点が一つあるのかい？

成功している人だけが持っている共通点とは？

私は、考え直すこともなくすぐに答えました。「レバレッジだよ」と。では、「レバレッジ」とは正確には何でしょうか。ある辞書では、「てこを使って得られる機械効率または機械力」と定義しています。単純なことのようですが、行間を読まないといけません。

よく聞いて下さい、分野を問わず、成功というのは結局のところ、最小から最大を得ることです。ジェイ・エイブラハムや不動産投資家が「最高かつ最善の利用」と言っていることです。

最高かつ最善の利用を実践するには、あなたはまず、自分の目的を明確に決める必要があります。私のプライベートについて例を挙げて説明します―私は、娘たちと過ごす時間が、彼女たちの性格を形成し、楽しくて、ためになり、私との絆を深め、思い出になる―そういう質の高い時間になるようにしたいと思っています。

ビジネスでは、多くの起業家たちにできるだけプラスの影響を与え、ビジネスをできるだけ成功させるとともに、これを出来る限り少ない仕事量でやりたいと思っています。

どうすれば最速で最大の結果を得ることができるのか？

さて、私のやりたいことについて明確に分かったところで、、、

Q: どうしたら、最速で最大の結果を得ることができるでしょうか？
A: レバレッジです。レバレッジこそ、成功のバックボーンです。

なぜなら、ビジネスの話をしているのであれ、プライベートの話をしているのであれ、あなたの生み出すレバレッジの量で、あなたがどれだけ成功するか、そして、あなたがその成功に向けてどれだけ懸命に頑張らなくてはいけないかが決まるからです。

ここであなたがプライベートでもっとレバレッジを得る方法をいくつか紹介します。

・メンテナンス―私は一切やりません。便利屋ではないですから。そのかわり、毎月、便利屋さんに家に来てもらって、メンテナンスをお願いしています。

・請求書―私は家で請求書の処理をしません。請求書はオフィスに郵送され、経理部が処理してくれます。スタートしたばかりの頃は経理部がなかったので、会計士と彼の簿記係に全部任せる契約をしました。

・雑用―プールの掃除や芝刈りは全て、プール清掃業者や植木屋などプロにお願いします。

怒られる前に言っておきますが、「こういうこと全部を業者に頼むお金がない」などと言って、私の言いたいことを聞き逃さないでください。だって、あなただって私と同じようにできるのですから。

ビジネスでも、あなたは自分で全てをやることなどできません。あなたは、自分でやる様々なことから最大限の利益を得る必要があります。それこそが、戦略の目的です。いかにして、十分とは言えないリソースを配置して最大の結果を得るか、ということです。

そして、それを決めるときには、つまるところ、自分の努力に対して最大のレバレッジを得られるようにします。これが、私がビジネスグロースシステムを作った理由の１つです。

私がさまざまなビジネスと一緒に仕事をする中で開発し発見した多様なツールをレバレッジすることで、ずっと少ない仕事時間で素晴らしい結果を達成する方法を教えることにより、起業家の皆さんを助けるためです。

マーケティングでレバレッジを得るための簡単な方法

でも、レバレッジできる最もパワフルな分野はマーケティングです。例えば、「おんぶする」ことで、レバレッジを得る方法があります。「おんぶする」とは、他の人の名声や有名人という立場を利用し、彼らの名前と提携する（おんぶすれは本当に、あなたの扱っている商品を最速でドル箱に変える最も簡単な方法の１つです。

やるべきことをやったら、あとは、彼らの名前やイメージを使わせてもらい、利益の一部を払えばいいのです。私は、これまでに自分のビジネス全てにおいて、この方法を何度も使っています。

例えば、、、

・催眠療法業界にいたときは、人目を引く顧客たちについての説得力あるストーリーをレバレッジして、活字メディアから有益な注目を集めました。

・ポーカーのハウツー商品を売ったときは、テキサス・ホールデムの名プレーヤー数人を口説いて、私と提携してもらい、ライバルを全員、打ち負かしました。

・服飾業界にいたときは、マドンナが常連だったので、彼女の名前を使って、私の店の周りにマスコミが押し寄せるようにしたところ、好奇心から数千人の客が店にやってきました。

・マーケターとしては、ジェイ・エイブラハムとステファン・ピアースの評判をレバレッジして、ある商品で彼らと提携を結びプロモーションをして数百万ドル稼ぎました。

これらはほんの一例です。こんな例は他にもたくさんあります。でも私が言いたいのは、有名人でも、ソーシャルメディアでも、価値が内在するものなら何でも使って、それをどうにかしてあなたのビジネスに結びつけレバレッジを生み出すことで、最大限の可能性を引き出す、ということです。

これについてはいくら強調しても足りないくらいです。これは、私のビジネスの主要戦略の１つであり、おそらく、私の提供する一流プログラムを受講する生徒たちに一番に理解して欲しいコンセプトですから。

リッチ・シェフレン