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アイス・ケネディ・チャレンジ

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このコーナーは、ダイレクトマーケティング界の寵児「ニセ・ダン・ケネディ」が、絶対に成功すると噂されているマーケティング手法を紹介します。※本物のダン・ケネディとはあまり関係がありません。

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こんにちは、ニセ・ダン・ケネディです。この連載では、私が絶対成功するダイレクト・レスポンス・マーケティングの方法をお教えします。

パソコンのフォルダ名は全て「ダン・ケネディ」「ダン・ケネディ(1)」「ダン・ケネディ(2)」のようにしている私ですので、何も心配することはありません。私自身、ほぼダン・ケネディだと言っても過言ではないでしょう。

ただし、あらかじめ断っておきますが、実践は全て自己責任でお願いします。

【セクション1 アイス・バケツ・チャレンジ】


 

みなさんは「アイス・バケツ・チャレンジ」というチャリティ運動をご存知でしょうか?

2014年8月頃に流行ったこの運動は、ALSと呼ばれる難病の研究機関に寄付を募るものなのですが、その寄付の方法とチャリティ運動の広め方が実に画期的なのです。

1.まず「アイス・バケツ・チャレンジ」を受けることを宣言し、続いてバケツに入った氷水を頭からかぶり、そして次にこのチャレンジを受けてもらいたい人物を2人から3人程度指名する。

2.この様子を撮影した動画をFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで公開してチャレンジ完了となる。

3.指名された人物はチャレンジを受ける場合、氷水をかぶるか、または100ドルをALS協会に寄付する、あるいはその両方を行うかのいずれかを24時間以内に選択する。

という手順を踏み、自然発生的に募金のチャリティ運動が広まっていく仕組みになります。

この「アイス・バケツ・チャレンジ」には、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグなどの有名人も参加し、圧倒的な広がりを見せ、各種ニュースメディアで取り上げられ、社会現象にもなってましたよね。

「著名人の売名行為になっている」「氷の無駄遣い」などの批判や、チャレンジ中の事故なども起こり、この運動への賛否は分かれました。

私にはそういう部分の是非はわかりませんが、マーケティングに携わる者として、こういった一大ムーブメントを無視することはできません。

この運動は人を惹きつけ、動かす力を持っていたということです。それが一体何なのかを研究し、ビジネスのDRMに応用しない手はありません。

【セクション2 成功要因を研究せよ】


 

「アイス・バケツ・チャレンジ」の成功要因。それは一体何なのでしょうか?

それさえ分かれば、DRMの極意を得たも同然。後は一生、300gのフィレステーキを金髪水着美女に切り分けてもらって、それをモグモグするだけの生活。俗に言う「300フィレ水金女モグモグ生活」が待っています。

全脳細胞をフル回転させ、成功要因を考え続けた結果、「氷」という試みの目新しさ。そして「チャレンジ」という煽り方。さらに人を助けられるという「チャリティ精神」。

これらが上手く融合して、あのような社会現象にまで発展したのだという結論に至りました。

「氷」に「チャレンジ」、さらに「チャリティ精神」。それをビジネスに応用する…、か。その瞬間、私の中で全てのパズルのピースが繋がりました。閃いたっ!!

「アイス・バケツ・チャレンジ」を越える「アイス・ケネディ・チャレンジ」を!大儲けするならこれしかない!!!

【セクション3 アイス・ケネディ・チャレンジ】


 

氷漬けになった私をノミで削っていき無事に救出する。そう、それこそが「アイス・ケネディ・チャレンジ」です!

人間は目の前で困っている人間を放っておくことなどできないのです。その心理を巧みに利用した見事なDRMだと言えます。

もちろん、マネタイズしなければなりませんので、1彫りごとに100ドルを払ってもらいます。私のピンチを救いたい観衆は、我も我もと行列を作って、私を彫りに来るでしょうね。

私が救出されるまでにざっと3000彫りは必要でしょう。つまり30万ドルは最低でも儲かるということです。

まあ、下手すると命を落としますが、大丈夫でしょう!完璧な理論のもとに行われるチャレンジですし!

よっしゃああああああああああ!!!!!これで億万長者だ~~~~~~~~!!!!!!!!

【セクション4 アイス・ケネディ・チャレンジを終えて】


 

誰も彫らん。

誰も私を助けん。

私の手足が「冷たい」という感覚を通り越して、逆に「なんか暖かい」と感じられるようになっても、誰も見向きもせん。

身体の色が、「紫」どころか「真っ黒」になってきても、誰も足を止めん。

ある?そんなことある?目の前でこんなにヤバい状況の人いんのよ?

いや、まあ、確かに、自分から氷漬けになったし、「私を助けたければ100ドルを支払いたまえ」ってだいぶ挑発的なコピーも付けたけど。

それでもマジで総スルーってある?

最終、普通に救急隊員が駆けつけたけど?

一応、助けてくれた救急隊員の人に「1彫りにつき100ドル払え!」って請求してみたら、めっちゃ怒られたけど?それどころか、搬送費とか治療費とか諸々払わされたけど?どうすんのよ、これ。

「アイス・ケネディ・チャレンジ」の氷代で全財産使っちゃって、治療費どころか食費すらないけど?

手元には、私が漬かってた氷しかないけど、これで何とかならん?

いや、待てよ…。「氷」に「チャレンジ」、そして「食費ゼロ」。その瞬間、私の中で全てのパズルのピースが繋がりました。

閃いたっ!!起死回生の「アイス・ケネディ・チャレンジ2」を!!

【セクション5 アイス・ケネディ・チャレンジ2】


 

あ、イケるイケる!全然イケるわ!!なんだよ、氷イケんじゃん!結構イケんじゃん!!

もっと早く言っといてよ~!!もう~!!

「すき家のどんぶりに入れて食ったら、たまに牛丼の味する気がする」っていうレシピも考案したし。

これ今度クックパッドに投稿しよ。やったね!!

「アイス・ケネディ・チャレンジ2」大成功~~~~~!!それではみなさんも、よきDRMライフを。

 

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