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ダイレクトマーケティングは努力無しでは機能しない

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From:ダン・ケネディ

FROM:ダン・ケネディ

前回、あるスーパーマーケットが示した勇気について書きました。彼らが売っている商品を、何の義務も課さずに無料プレゼントしたのです。

このことは、次の4つの簡単なアイデアに従うことこそが、ビジネスの宣伝に最善の方法であることを示す素晴らしい事例です。その4つのアイデアとは、

  1. イメージを気にし過ぎないこと。
  2. 話しかけるように書くこと。直接顔を合わせて一対一で向き合って話しているように。
  3. 堅苦しくしない。親しみやすくする。
  4. 勇気を持つ。

ここで、このテーマについて最後に一言、述べておきたいことがあります。

しっかりと努力を払う

寄せ集めのようなもので急場をしのいだり、私が送るEメールからアイデアをそのまま真似したりするのではなくて、是非、あなた自身の手で、あなたのビジネスのための素晴らしいダイレクトマーケティング・キャンペーンを作り上げてもらいたいのです。

ダイレクトマーケティングを機能させるには努力が必要です。時間、研究、汗を流すことも必要です。
この仕事をしている私の友人は、一つの広告に対し少なくとも50種類のヘッドライン(キャッチコピー)を書くことを自らに課しています。そして、その中から最高のものを1つ選ぶのです。

また、最近、ラスベガスのテレマーケティング・コンサルタントと話をする機会がありました。彼女は、全米の銀行や貯蓄貸付組合の仕事を多く手がけています。
彼女が銀行のキャンペーン計画を立てる際に最初にすることは、その地域の全ての競合他行が使った広告やダイレクトメールなどを全て取り寄せ、目を通すことです。その上で、競合他行の全てに客のふりをして電話をかけ、広告のサービスについて問い合わせてみます。

こうやって、競合他行がどのような電話の対応をするかをチェックするのです。これこそ、リサーチです。

私は、新しいプロジェクトやキャンペーンに取り掛かる際には、いつもサンプルやアイデアが詰まった膨大なファイルと何十冊もの参考書籍や資料を読み通し、メモを取ってから、ようやく仕事を開始します。

私が知っているあるコピーライターは、見込み客を一軒一軒訪ねて直接会うか電話するかで、自分の考えた売り文句を見込み客50人以上に試してから、最終的なコピーを決めています。
しっかりと努力を払い、私の話したことを実行すれば、最大の成果を得ることができます。
その成果とは、新規顧客顧客のための手段かもしれないし、売上を伸ばすための手段かもしれません。あなたはそれを自らのビジネスのために何度も繰り返し利用し、ビジネスを拡大させ、さらにはフランチャイズにしたり、ライセンスを供与したり、あるいは、他の人に売ることもできるのです。

スモール・ビジネスをビッグ・ビジネスへと変えるために

このようなプロセスを通じて得られる市場での、あなたの会社の優位性は圧倒的です。

なぜならば、おそらく競争相手たちは同じプロセスを実行しようとしても、それに耐えられるだけの知識も規律も持ち合わせていないでしょうから。
セミナーや講演会などでは、私は「ダイレクトマーケティングの天才」として紹介されることがよくあります。私は「天才」であることによってコンサルタント料を稼いでいるのです。

しかし、私はハッキリと断言します。「天才」という呼び方は間違っていると。

どの程度のものかはともかくとして、私の「天才」は、私が述べたようなリサーチ、研究、調査、観察、実験を重ねることによってのみ作り上げられたものなのです。そして、これは誰にでもできるはずのことです。
ところが、この極めて貴重な能力を獲得するために、それだけの努力を払う人がほとんどいないのです。

ダイレクトマーケティングは、スモール・ビジネスをビッグ・ビジネスへと変える道具になり得るのです。不振にあえぐ企業を成功している企業へと、ささやかな収入を富へと変えることができるのです。

ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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