From:ジョン・カールトン
From:ジョン・カールトン
ずっと以前、私は人生の単純なルールを学びました。
群衆が焦って右方向に逃げて行くとき・・・私はそうしないで左に向かっている人を真剣に観察します。
どんな文化の「一般的な知恵」も大抵間違っている、ということを明らかにするために、そんなに長く歴史を研究する必要はありません。
「誰もが」何かを信じ始めたときに、私達は簡単に騙されてしまうような深く滑りやすい何かが私達の本性にあります。エンロンは倒産するほんの数カ月前まで「未来の会社」として各主要経済出版物の表紙で特集されました。
人々は本当に愚かな(そして完全に役に立たない)Webのコンセプトに狂っていた一方で、インターネット関連企業のバブルが必然的な破裂に向かって膨張していました。そして、最近一部の人達が不動産横領で荒稼ぎをする一方で・・・自分の稼ぎと同じかそれ以上の多重ローンの返済を遅らせている人が少なからずいることはご存知のことと思います。
理論上では彼らは経済的な天才のように見えます。願わくば次のローンの支払日が来る前に、値段の高すぎるスペックの不動産物件を誰かに買わせる事が出来さえすれば良いのです・・・。
魔女狩りに油を注ぐ事も同じメンタリティです。私達の爬虫類脳(怒りや恐怖のもととなる部分)の中にある何かが、あらゆるものやあらゆる人に関する最悪なことを信じたい気持ちにさせるのです。一部の人々は、朝、恐怖によってのみ目覚めます。「みんな」が同じ不安を共有している場合は特にそうなります。
日刊新聞の差し迫った死は一つの実例です。新聞社のオーナーを含めた誰もが、Webが日刊新聞の概念を覆すと信じています。すぐに。しかし、実際の数値をよく調べてみれば、決してそのようなことが起こることはないとわかります。
現在では2つの新聞社がある街はもはやありませんが、一方で依然として各街に一社はあります。そして夕刊はほとんど消滅しましたが、一方、朝刊の定期購読は実際少し増えました。(オンラインの読者層を加えて、その数はグラつき始めています。)
もっと重要な事は・・・新聞社経営の実体経済は巨大な収益性を維持する、ということです。ウォール・ストリートを刺激する方法で収益を生むということではありません。トレーダーは遅く、重い足取りの、魅力のない牛を嫌います。
これに関して、先週ザ・ニューヨーカーに投稿されたJames Surowieckiの記事が素晴らしかったです。新聞は変化し、おそらく最新の国内外のニュースを報道することでWebと張り合う試みをやめるだろう・・・
しかし、ローカルニュースの一次情報源であり続けるだろう。もちろん案内広告の第一選択でもありつづけるでしょう。私はセミナーから戻ってきたばかりなのですが、聴衆の賢い人達が何かを売るためにダイレクトメールを使用する知恵について、質問を受けた時にこのことに触れます。
御存知の通り・・・最近では「ダイレクトメールを読んでいる人はいない」のです。
結局のところ・・・私は現在新しいクライアントにダイレクトメールの使い方を教えることにいまいち気が進まないのです。
それがもはや機能しないからという理由ではありませんが。いやむしろ、それがとてもよく機能するからです。そしてたくさんの競合するジャンクメールが減り始めるのはかなり素晴らしいです。
良い (悪くない) ダイレクトメールの力をよく知るマーケターの数が減るほど・・・それだけ本当のことを知っている私達にとって有利になります。私はWebのことを愛しているし、Webを使ってたくさんの収入を得てきました。
お金を得るチャンスはまだあり、メールを通じて招待客リストを育てたり、ぶんどったりする素晴らしい世界に深く深くはまっていくことをすっかり楽しんでいます。
しかし手に持って開けることのできるダイレクトメールには、常にある種のメリットがあり続けます。どれだけ「仮想的な」世界(Web)が手に入ったとしても、「現実」世界の感覚や実体のある素材(ダイレクトメール)は決してなくなりません。
現在、群衆は気違いじみた方向に急いで向かっています。まるで崖に向かって狩りをするレミングのようです。そして私は反対方向に放浪するという相対的な静寂を多少楽しんでいます。
それでは
John Carlton
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