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マーケティング志向vs商品志向

2015.4.14 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕
大阪のスタバより、、、

語り継がれる逸話には、いつの時代にも変わらない価値があるものです。
というわけで、以前レスポンスで紹介した有名なDRMの逸話について、もう一度考えてみたいと思います、、、

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ゲーリーハルバートと言う今は亡き、世界で最高のコピーライターと言われた男のセミナーでの話だ。セミナーの最中、ゲーリーは参加者にこんな質問をした。

「もし、オレとあんたらがハンバーガー屋を始めたとする。それで、誰が一番売れるか競争したとする。そしたら、あんたは、その競争に勝つためにどんな”条件”が欲しい?」

答えはバラバラだった・・・

「隠し味に使う秘密のソースが欲しい」「最高のハンバーガーを作るために最高の牛肉が必要だ」などなど、中には、「最高の場所」と言った者もいた。あるいは、最も低価格で売りたいと言うものもいた。

ゲーリーはこう答えた。

「OK。あんたたちにその条件を全部くれてやろう。全部の有利な条件をあんた達にやった所で、オレはたった一つだけ欲しいものがある。それさえあれば、オレはあんた達全員を打ち負かす事ができるぜ」

「一体、何が欲しいんだ?」聴衆は聞いた

「オレがたった一つだけ欲しいもの、、、それは、、、」彼は答える。

「・・・腹を空かせた群衆だよ!」

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さてどうでしょう?

ちゃんと、あなたはマーケティング志向で考えられていたでしょうか?ほかのセミナーの参加者のように「商品」「売り物」の方に目が向いていなかったでしょうか、、、?

商品が売れないと、どうしても「商品が悪い」と思ってしまい、商品改善に意識が向いてしまいます。また、売れてる競合の商品を見て「あんな品質の悪いものをよく売りやがって」と思ってしまいます。

もちろん、商品が重要だということには違いありませんが、でも、多くの人はこのような「商品志向」に極端に偏っています。もっともっとマーケティングの方に意識を向ける必要があります。理由は次の通りです、、、

1.そもそも商品が「いい」というのは大前提だから

それを「売りたい」「ビジネスにしたい」と思っている以上、その商品がある程度「いい」というのは大前提の話だという暗黙の了解があるからです。少なくとも、マーケティングするに足るレベルの品質であることは大前提でしょう。ダメなものを広めたところでリピートにつながらず、ビジネスは成り立ちません。

ダン・ケネディが言うように、「それでよければ、それでよい(グッド・イナフ)」のです。でも、次からの「理由」の方がもっと重要で、、、

2.そもそも商品が売れなければ、良いも悪いも分からないから

お客さんがいない、あるいは少ないのに、その商品がいいか悪いか、わからないからです。だから売ってみて、マーケティングしてみて、、、そのフィードバックを受けて判断する必要があるわけです。もし売ってみて、マーケティングするに足るレベル「でない」ことが分かったなら、、、急いで改良すればいいだけの話。丁寧に顧客に頭を下げ、急いで、そして真摯に商品改善に努めましょう。

そして、、、

3.誰にとっての品質かがわからなければ、いいも悪いもないから

高機能で高級な車は、住宅街の細い道を通って近所のスーパーに通いたい主婦にとってはオーバースペックです。つまり、品質や、品質の善し悪しというのは、誰が顧客なのか?によって全く違うわけです。だからマーケティングして顧客を集めなければ、、、どの方向に商品を「改善」したらいいかわからないはずです。

「人が欲しがっているものを探して、それを売る」

ビジネスにおいて最も大事な成功法則。それは、人が欲しがっているものを探して、それを売る、ということ。だったら、どんな商品なら、どんな切り口なら、どんな訴求なら、どんなベネフィットなら、、、お客はお金を払うのか??それをまず、売ってみて、見極めることが重要です。

そして売れる売り方がわかったら、売れる売り方ができるように、商品を急いでチューニングする、ということが重要なのです。

・腹を空かせた群衆はどこにいるのか?
・彼らに何と声をかければ彼らはお金を払うのか???

マーケティング志向とはこのことです。

決して、
洞窟にこもって一人で、あるいは身内だけで、誰にも内緒でせっせと「何か」を作り、、、お金をかけて、満を持してから、、、

誰か買ってくれる人を探す

なんてことにはならないように。。。

fasdf

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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