From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
中年になっても体型を維持している人とそうでない人。 その違いについて、トレーナーと話をしていて出てきたのが体重計に乗る習慣があるか、ないかだ、ということです。
いつも体重計に乗っていると、ほんのちょっとした差に気付くことができます。 「お、いつもより200g重い」と。 そうすれば食事の量を減らしたり、ランチのデザートをやめてみたり、一食だけ炭水化物を抜いたりして、調整しようとします。
結果、体型を維持できる、というわけです。
体型について絶えず意識しているから体重計に乗るのか、体重計に乗るから体型について意識するのか、ニワトリとタマゴです。
ただ、いずれにせよ
というポイントを押さえているからこそ、体型を維持するための活動ができることがわかります。
リアルタイムで計測してる?
ビジネスも同じです。 ビジネスにおける体重は・・・もちろん売上や利益でしょう。
では、あなたはその増減をリアルタイムで理解しているでしょうか?
税理士が来た時にはじめて売上を知る、という経営者は少なくありません。 「いやウチは毎月、税理士が来てくれてるよ」と言っても、その日程が月の中旬や下旬であればリアルタイムとは到底言えません。 税理士が3ヶ月に1度しか来ない(というより呼ばない)社長も多いですし、決算の時になってはじめて売上を知ったというツワモノにも出会ったことがあります。
特にマーケティング、セールスに強い社長、好きな社長ほど、銀行口座だけが儲かっているかどうかのバロメーターになっている人が非常に多いです。(つまり、この「ザ・レスポンス」読者であるあなたには、その傾向がある、ということです)
では、リアルタイムって?
体重におけるリアルタイムは毎日ですが、「リアルタイム」というのは、ビジネスによって異なります。 受注の頻度や施策に効果が出るタイミングや回数によります。
例えば、一発でボカンと売上があがるような高額サービスを法人向けに販売しているようなビジネスの場合、1〜3ヶ月ごとくらいに売上、利益を追いかけるのが適切でしょう。(毎日追いかけても、ほとんどゼロ円ですから。)
数億レベル以下の通販であれば、1週間単位くらいで追うのがいいでしょう。(もう少し規模のある通販会社だと時間単位で追いかけていますが、社長と数名のスタッフレベルだと物理的にムリです。)
飲食店であれば、1時間単位で計測するのが適切です。(まァ、やっているところはチェーンストア以外ではほとんどないですが。)
まずはPLから
もちろんリアルタイムで計測すべきは、売上、利益だけではありません。 月に1回しか売上、利益を見なくても良いビジネスでも、毎日追うべき数字、毎週追うべき数字、毎月追う数字もあります。
しかし、我々のようなマーケティングバカがいきなりあらゆる数字を追いかけるのは、まァ、ムリです。 なので、まず「リアルタイム」で売上と利益を把握するところからはじめてみることです。
少なくとも翌月5日、できれば3日までに前月のPLを確認できるような体制を作るところからはじめてみてください。 (参考までに・・・年商20億円レベルの会社であれば、他の業務と兼務の経理担当がひとりいれば3日までにPLを出すことができます。)
これは売上につながらない仕事の感じがしますが・・・ 社長って本来は目標だとか目指すところがあると、すごい力を発揮する生き物です。
銀行口座のお金が足りないと、動きが突然良くなりますよね? 同じく「あ、今月、売上が足りてない」とリアルタイムで把握できると、今までの自分とは思えない動き、発想ができるようになります。
ダマされたと思って、まず3ヶ月やってみてください。 めちゃくちゃ面白いですよ。
「儲かればいいんだろう」とマーケティングばかりで
数字を見ずに6年間ビジネスしてきた先輩より
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