From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
マーケティングやセールスメッセージを作成する際、「お客を絞る」ということは基本中の基本。この『ザ・レスポンス』を読んでいるあなたであれば、繰り返し聞いたことがあるはずです。
しかし、多くはなかなか絞ることができません。
なぜなら対象を絞ることで対象となるお客が少なくなり、売上や反応率が落ちるんじゃないか?と不安になるからです。しかし、その不安は間違いです。
なぜなら・・・
対象を増やすとそれだけメッセージの論点がボヤけます。
結果、メッセージが心に突き刺さりません。
なので、売れません。
しかし、対象を絞ると、メッセージの論点も絞りやすくなります。痩せたい人よりも、足痩せしたい人にメッセージを書く方が具体的になるのはわかるはずです。
また、絞る不安を抱えているのは競合も同じ。ここで思い切って対象客を絞ることができれば、それだけで差別化が可能になります。
結果、メッセージが突き刺さりやすくなり、希少性もあがる。
結果、成約率があがり売上・利益が増えます。
お客を絞った方が儲かるのは分かった。
そこで、多くの人がよくやってしまう間違いは・・・「50歳以上の女性限定」というような年齢や性別や職業といった、いわゆるデモグラフィックデータで絞ろうとすること。
でも、それは大きな間違いです。なぜなら人は年齢や性別や職業で商品を買うことはないからです。
例えば、「30代の男性経営者」と一口に言っても、儲かっている経営者と儲かっていない経営者であれば、買うものは当然違ってくるはずです。また、仕事を一番に考えている人なのか、家族との時間を過ごすために起業した人なのか、でもやっぱり欲しいものは違います。
つまり、お客は「価値観」や「考え方」で商品を買うわけです。なので、お客を絞るなら「欲しいもの」「逃れたいもの」をベースに考える必要があります。
なので、結果として、「50歳以上の女性限定」という形のメッセージになる場合はあります。
例えば、50歳以上の女性が共通して抱えている悩みの解決を売っていたり、自社が提供できるサービスが50歳以上の女性に効き目がある証拠がある、というような場合です。
そこにはデモグラフィックデータ以上の「価値観」「考え方」が含まれているのです。
お客を絞るといわれると、ただ絞ればいい、と思いがちです。しかし、それは間違いです。
自社がやってきたこと、商品特性などから必然性のある理由が必要です。お客を絞ることが目的ではなく、お客を絞ることで売上・利益を増やすことが目的なわけですから。
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