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パッションのない整体師の話

2014.8.5 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

以前こんな相談を受けました。

自分は整体師をやっている。

マーケティングをやり始めて、ちょっとずつ売上も安定するようになってきた。

でも、、、実は自分は元々整体師をやりたかったわけではなかった。会社員を辞めたかったから、とにかく何でも良かった。

で、とりあえず手に職をつけたら独立できるのかな?と思って、整体師の勉強をした。

でも、元々整体師になりたかったわけじゃないから、整体師という仕事にはあまりパッションがない。

この先、自分の整体院をマーケティングして患者さんをいっぱい集めるということにパッションがない。

自分はどうすればいいですか?

という相談です、、、

さて、、、(多分あなたもそう思っているでしょうが、、、)僕はこの質問を聞いてぶっちゃけびっくりしました。

しかも質問を受けたのは、人が80人くらいいる中での公開Q&Aみたいなシーンでしたからね(笑)彼が、彼を頼ってきた患者さんをちゃんと治療できているか心配です…

確かに起業当初は特に、目の前にある商品を売ろうと起業するというのがとてもよくあるパターンです。彼の場合も「とりあえず整体師」という「商品ありき」での起業でした。

(そういう意味だと、こういった「つぶし」のきく起業法を最初に選択するのは、賢いことかもしれません)

が、彼には、彼がちゃんと患者さんの期待するクォリティをデリバーしているという前提でこのように答えました(笑)

「今の商品(整体師)は、マーケティングやコピーのスキルを磨くためのツールとしてとらえたらどうですか?」

特にこれから起業したりマーケティングを実践したりする人にとって、まず大事なのは、スキルを身につけることです。

知識が経験と重なると、スキルになります。

そして当然のことですが、マーケティングで成果を出すためには、マーケティングで成果が出せるだけのスキル(能力)が必要です。

つまり7つの習慣で言うところの、P/PCバランス(目標と目標達成能力)。目標を達成するには目標達成能力が必要だという考え方です。

ある収入を得たければ、その収入目標を達成出来るだけの能力が必要です。もしその能力がないのに収入だけを得たいと思っても、ムダに遠回りをするか、あるいはラッキーで一瞬だけその収入を手にしてもまたスグに能力相応の収入レベルに下がってしまいます。

で、大体年収にして1,500万円くらいを取れるようになると、マーケティングで「スキル」が身についたと言われます。

お金や収入が全てではありませんが、ビジネスにおいて利益とか収入というのはその人が市場にもたらした付加価値の反映なので、、、お金はある意味客観的なスコアになります。

逆に言うと、その「スコア」が1,500万円に達するまで、売ってるものが何だろうが、自分が本当に売りたい商品ややりたいビジネスが何だろうが関係なく、、、スキルを身につけるために一生懸命マーケティングのスキルを磨かなければいけない、ということです。(専門家によってこのスコアのことを1,000万円と言っている人もいれば、2,000万円と言っている人もいます。厳密にやることに意味はないので、間を取って1,500万円程度としています。)

もし本当に売りたい商品ややりたいビジネスがあったとしても、マーケティングのスキルがなければ、それでお金を稼ぐことはできません。そして往々にしてやりたいビジネスや売りたい商品とは、、、売るのが難しいことが多いです(地元で雑貨屋をやりたいとか(笑))。

なので、2段階で考える。

ステップ1)

最初のスコアをクリアするまでは、語弊を恐れずに言うと、商品なんて何でもいい、ということです。顧客を獲得して、その顧客と良好な関係を維持すること。そのスキルを身につけることです。

ステップ2)

そして、スキルが身についたら、やりたいことをやればいい。マーケティングにアクセスをかけてもっと世の中に価値を広げてもいいし、新しいビジネスや商品に取り組んでもいい。(マーケティングのスキルがあればいろんな事がコントロールできるようになります。)

というわけで、最初に質問をくれた彼が今、整体師にパッションがないかもしれませんが…

もし今、それをやらなければいけないのなら、それに全力で取り組むのがオススメです。スキルを身につけるために、お客さんのことを真剣に考えて、一生懸命働きましょう。

ちなみに、商品はなんでもいい、って言ったけど、必要最低レベルの商品クォリティは絶対に必要なので、、、。

いい商品を広めることを、マーケティングといいますからね。

fasdf

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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