From:山田光彦
From:山田光彦
少し前の話。よく行く本屋の通り道に焼肉屋さんができました。
外から見ているだけですが、キレイそうで、なんとなくいい感じ。お肉も美味しそうです。
「一度、何人かで行ってみたいなー」と思っていたのですが、、、
1年後、僕がその店に食べに行く前にその焼肉屋さんはなくなっていて、「テナント募集」の張り紙がされていました。
その焼肉屋さん。駅からは遠かったのですが、目の前に大学があったり、そんなに立地が悪い感じでもなかったのですが、残念ながら、潰れてしまったのです。
僕はこういったお店やコンビニがなくなるのを見かけると、この店をやっていた社長さんはどうなったんだろう。
と、心配になるのですが、、、(たぶん、お店の開業資金の借金もあるし、他の仕事もやっていないでしょうから)
まあ、その話は置いておいて、本題に戻ると、、、
焼肉屋さんが潰れてから、また、半年か1年ほどした時のこと。
もう一度、その道を通った時、同じ場所に新しい焼肉屋さんができていることに気が付きました。
前とは違う店ですが、同じ焼肉屋さんができていたのです。
そのお店を見た瞬間、僕はこう思いました。
「あー、たぶん、ここもすぐに潰れるな。。。」
おそらく、新しくできた焼肉屋さんは居抜きの物件として、安くお店をはじめることができたでしょう。
※居抜きの物件:前にやっていたお店の設備などをそのまま使えるので、お店を始める資金を少なくできる物件のこと。つまり、前の焼肉屋さんの設備をそのまま使えるので、設備を買うお金を低く済ませることができるのです。
ですが、スグに潰れそうだな、と思ったのです。
そして、実際、半年~1年ほどで新しい焼肉屋さんも潰れてしまいました。
なぜ、すぐに潰れそうだと思ったのか?
別に新しい店の雰囲気が悪そうだったとか、不味そうに見えたとか、そういう理由ではありません。
理由は簡単です。
前の焼肉屋さんが、短期間で潰れたからです。
つまり、前の焼肉屋さんよりも、相当うまくお店を経営しなければ、潰れてしまう可能性が高いからです。
前の焼肉屋さんが潰れてしまっているということは、そこで焼肉屋さんを経営することは難しい、
というサイン・兆候です。
もちろん、うまくいくケースもあるでしょう。
前の焼肉屋さんの経営がかなり下手だったとか、
新しくできた焼肉屋さんには、独自の強い戦略があるとか、、、
そういったことはあるでしょう。
ですが、前の焼肉屋さんが潰れているということは、危険なサイン・兆候が出ているということは間違いないでしょう。
そして、実際に、新しい焼肉屋さんも半年~1年ほどで潰れてしまいました。
そして、この危険なサインや兆候は他のビジネスでも出ていることがあります。
たとえば、あなたが新しい商品を販売しようと思った時、同じような商品を売っている競合を調べてみても、見つからなければ、、、
これは危険なサイン・兆候です。
一見、自分だけが見つけた、いい市場のように思えるかもしれませんが、これは、危険なサイン・兆候です。
なぜなら、他の人が同じような商品を売ってみて、ビジネスが成り立たなかったから、競合が見つからない可能性が高いからです。
画期的な商品だと言われるのiPodも元々はウォークマンをもっと手軽にしたものです。
同じような商品を売っているところはあったのです。
つまり、これだけ画期的と言われている商品でも同じような商品を売っていて、ビジネスとして成立させているところがあったのです。
あなたが新しい商品を売ろうとしたとき、同じような商品を売っているところがなければ、要注意。
その商品には需要がないのかもしれません。
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