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本能に逆らう理由

2014.6.30 | ,
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From:小川忠洋

    From:小川忠洋
    西宮のスタバより、、、

    いやぁ炎上してるなぁ、、、

    誰とは言わないが、先日、親しいコンサルタントのウェビナーを見ていた時のこと。

    UStreamでウェビナーを流していて同時にコメントなどができるソーシャルストリームがあった。

    荒れていた、、、

    ちょっと見てみると、なんかガッカリだのなんだの、、、具体的には書かないが悪い評価のコメントで一杯だった。

    彼はとても優秀なので彼のウェビナーの内容が悪かったわけではない。コンテンツも、他では聞けないような話がたくさんあって、ぼくもとても参考になった。

    しかし何故あんなに荒れていたか?答えは簡単だ。

    ウェビナーの時間の大部分にセミナーの売り込みがあったからだ。。。

    そしてコメントを見ている限り「売り込みされた!」という事が視聴者にとっては、とても残念だったようで、低評価になってしまった・・・というのが理由だった。

    売り込みは悪か?

    ザ・レスポンスの読者であるあなたにこんな事を言うのは釈迦に説法かもしれないが、売り込み、つまりセールスがなければ社会は成り立たない。

    商品をただネットにアップしただけで売れるんだったら誰も苦労はしない。

    誰かがセールスすることによって商品が売れ、商品の生産者にお金がいき、また生産できて、商品の開発者にお金がいき、また開発・改善できて、その他もろもろのたくさんの人たちにお金が流れ、社会が回っている。

    景気が悪いというのはお金の巡りが良くないと言うことで、景気が良いというのはお金の巡りが良い、それだけに過ぎない。

    ところが現実には一般消費者は「売り込み」されるのがとても嫌いなようだ。おそらくこれは日本人の人の良さというか、断るのが「ノー」というのが苦手、、、という事から来ているのだろう。

    つまり、われわれは相手が”嫌”に感じないように工夫して売り込みをする必要がある。

    ここで言っておきたいのは一般消費者は消費者マインドなので売り込みされるのが嫌いなら嫌いでそれでいいんだが、あなたは違うよ、という事。

    あなたは、売る側の人間だから、売り込みを受けると言うことに対しては”ありがとう”と言わなきゃいけないくらいだ(笑)

    あなたの代わりに実験してくれている、、、

    なぜなら、相手がいろいろ考えて工夫した結果できた”売り方”をタダで教えてくれているようなもんだからである。ぼくは昔、ダンケネディのNOBSマーケティングというニュースレターを取っていた時、何より楽しみだったのは、ニュースレターのコンテンツそのものよりも、同封されているセールスレターの方だった。

    だって、ダン・ケネディが書いたセールスレターがタダでもらえるわけだからね。

    毎回、受け取ったセールスレターを隅から隅までくまなく読んで、どうやってオレにこの商品を買わせようとしているのか?と、技術を盗もうとしたもの。

    プレゼンもそう。ダンケネディはセミナー販売もめちゃめちゃ上手い事で有名なんだけど、ケネディのセミナーの時は、何を売ってくるだろうか、楽しみだったし、そのやり方、つまりセールストークはとっても参考になった。

    売り込みを受ける時は、自分の感情をそのまま客観視することもできる。

    たとえば、今回のウェビナーのセールスは正直、ぼく自身も、友人ながら「嫌な」感じがした。

    ポイントはここで、なぜ嫌な感じがしたんだろう?何が嫌だったんだろう?と言うことを俯瞰して、自分のケースにはやらないようにすること。

    そうすれば、自分自身がこういうキャンペーンをやって、お金をかけて失敗して、評判も下がる、、、みたいな事を避けれるわけで、誤解を恐れずに言えば、自分の身代わりに失敗してくれたようなもの。ありがとうとしか言いようがない。

    セールスや売り込みを受けると、

    人間は「防衛本能」が働く。

    だから、売り込みを受けて”嫌だな”と思うのは、ごくごく当然の極めてノーマルな人間の反応だ。しかし、だからと言ってそれが正しいとは限らない。

    実は事業で成功したり、より質の高い人生を送るために必要なのは、時にこういう人間の本能に逆らう必要がある。

    甘いものが食べたいからと言って、スタバでシュガードーナッツを満腹になるまで食べていたら、、、おそらく人生の質は低くなる。

    早く結果がほしいと思って、短期的に売上の立ちそうな事ばかりやっていたら、事業は決して安定しないし、成長もしない。

    ※長期的メリットと短期的メリットを比べると人間の本能は常に短期的メリットを選ぶ。残念_| ̄|○

    売り込みが嫌だからといって、それを避けてばかりいれば、もちろん優れたセールス技術は身につかない。

    自己啓発的な内容になってしまったが「本能に逆らう」というのはビジネスにおいて、非常に重要な考えだ・・・

    人間の本能は常に「楽な方へ楽な方へ」と向かう。これはこれで生きてく上では必要なこと。なぜならエネルギーを節約しないといけないから。

    しかし、当然のことながら常に楽な方へ楽な方へといっていたら、人は成長しないし、ビジネスだって上手くいかない。

    簡単に儲かりそうな話は、誰もが大好きだ。

    ぼくだってそんな話を聞けば、いまだにテンションが上がる♪テンションが上がって、めっちゃ儲かるやん!ヨッシャー!なんて思ってしまう。。。

    が、それが長期的にベネフィットがある、長期的に効果がある、長期的に儲かるものであるケースは、まぁまずない。

    簡単に儲かる話は、簡単になくなる。そして、事業を成功させるために必要なのは常に短期よりも長期の方に時間とエネルギーを注ぐことだ。

    ちょっと話が逸れたけど、大切なのは「本能に逆らう」という事で、本能に逆らうと同時に、その本能を認識することも大切だ。

    セールスが嫌だというのは人間の本能、それを、まるでそんな事がないかのように考えては失敗する。

    必ず、抵抗は受けるから、いかに抵抗を受けないように、セールスプロセスを作るか、マーケティングを実施するか、などを考えなければいけない。

    ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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