From:寺本隆裕
From:寺本隆裕
オフィスの近くで、八百屋に声をかけられました。
いや、最初は八百屋だとはわからなかったのですが。。。
オフィスは大阪のいわゆるオフィス街にあるので、あまり人から話しかけられるというようなことはありません。夕方頃、オフィスに行こうといつもの道を歩いていたら、突然話しかけられたのです。
「あの、すいません!」
元気いっぱい。40代くらいの女性が声をかけてきました。
「?」
何か段ボール箱のような荷物を持っていたので、配達かなにかで道に迷ってるのかな?と思い、思わず足を止めました。するとその女性は、
「あの、私、八百屋なんですけど、おいしいタマネギが採れたんですが、いかがですか?」
と僕にいきなりセールス(元気いっぱい)。
「!?」
一瞬、何を言われたのかよくわかりませんでした。だってバリバリ仕事中で(スーツは着てませんが)、これからオフィスに戻ろうと思っているときに、いきなりタマネギを売られるなんて、思ってもみません。。。
よく見ると、この女性が手にしている段ボールの中には、タマネギをはじめとした「新鮮」野菜がいっぱい。
「いや、いらないです。。」
と立ち去ろうとすると、「イチゴもおいしいですよ!」とフォローアップが。。。
「いや、いいです。。」
それ以上売り込まれる事はなかったものの、僕の後ろを歩いていたスーツ姿のビジネスマン(男性)も、同じように声をかけられていました。
なぜこの八百屋さんがここで野菜を、しかもこんな方法で売ってるのかはわかりませんが、相当低い勝率であることは明らかです。
もちろん、何人かは買う事もあろうかと思いますが、確率は低いでしょう。
よくその勝率でメンタルが持つなぁ、、、と感心します。
「自分の商品を買ってくれるお客さんがどこにいて、何を考えてるかはわかってるよ。」
そう、思うかもしれません。
でも、ここまで極端なことはないにしても、実際「売り手」は、自分の商品やサービスに日々触れすぎているあまり、実際にそれを買うお客さんのことをどうしても見失ってしまう事があります。
お客さんや見込み客と話す、ということは、とても重要な事であるにも関わらず、何となく仕事としてのアウトプットにつながりにくいために、日々のスケジュールに入れにくいものでもあります(セールスレターを仕上げる。商品を作る。といったものの方が、何となく成果としてはかりやすい)。後回し後回し、、、となってしまいます。
そうしているうちに、お客さんの事をわかっているつもりになってしまって、徐々に徐々に、自分がお客さんの気持ちから離れていってしまうのです。
強く意識していなければ、どうしても、見込み客やお客さんから離れてしまいます。ダン・ケネディは、お客さんと会うためにセミナーをやってるんだと言っていましたが、ぼーっとしていると日々の仕事ややるべき事をこなすだけで1日が終わってしまいます。
新しい商品の企画をするときでも、どうしてもその商品に気が行ってしまいます(その商品がよければよいほど、惚れ込んでしまう)。例えば僕らの場合だと、国内外の有名な著者や講演家、コンサルタントやエキスパートなどとの、新しいビジネスの話がたくさん来ます。彼らのコンテンツを商品化して売っていこう。というような話です。
そうしたとき、どうしても彼らの「商品」に目がいくあまり(しかもその商品は素晴らしいため)、その商品の見込み客と実際に会って話す事を忘れがちになっています。
なぜなら僕自身、お客さんのことをもっと知る必要がある事に気づかせてくれたからです。
この事があってから先日、レスポンスのことを知らないいわゆる「見込み客」と話す機会を作りました(共通の知人を通じて、3人で食事をしました)。彼はインターネットショップをやっているのですが、「不況」のために売上があがらず、キャンペーンの成果も年々下がってきているというのです。
彼はひどく悩んでいたのですが、僕がアイディアを伝えても「おせっかい」になると思ったので、そのときは彼の悩みを聞く事に集中する事にしました。するとたった1時間ほど話を聞いていただけで、色んな事を知ることができたのです。
彼の使っている「言葉」は、僕らが使う言葉とは違うものがありました。彼の中の「真実」は、僕らの「真実」とは違いました。
この気付きは僕の中で大きな発見でした。そして今、この見込み客との1時間の会話の中で思いついたアイディアをもとに、新しいプロジェクトを進めているところです。
ぜひあなたも、見込み客やお客さんと継続的に話す機会を持つ事をお勧めします。
きっと、長期的に大きなプラスになるはずです。
僕自身も、もっと話さないと・・・
fasdf
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