From:ダン・ケネディ
前回のブログで、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」をテンプレートとして使って、成功するための基本的チェックリストを作ることについて話しました。
今日はあなたに作って欲しい2つ目のチェックリストを紹介します。それは、「既存のビジネスを新しくする8つのアイデアチェックリスト」と私が名付けたリストです。世の中のイノベーションのほとんどを生み出している、今あるモノや古いモノを新しいモノや今までと違うモノにアレンジしなおす方法。これは実にたくさんあるので、新しい方法は一つもないかもしれません。
では、このチェックリストに載っていることをいくつか見ていきましょう。
その1:商品やサービス、ビジネスに何かプラスできるか?
「プラスする」とは、追加すること、何かに追加することです。数年前、ある企業が新製品を発売しました。ピーナツバターとゼリーを混ぜて一つの瓶に入れたものです。あなたがこれをどう考えるか知りませんが、この会社は、ピーナツバターにゼリーをプラスしたのです(または、ゼリーにピーナツバターをプラスした、とも言えます)。商品は売れませんでしたが、「プラスする」ということをよく表している例だと思います。
その2:商品やサービス、ビジネスから何か引くことはできないか?
コンバーチブルは、固い屋根のついていない車です。
その3:ビジネスのサイズ
スピード印刷業界が今あるのは、サイズ変更の結果です。昔々、印刷会社は、一般の人や起業家にはどちらかと言えば手の届かない、恐れすら感じてしまうような、大きなものでした。
印刷会社は、家賃の安い、町の工業地域にありました。カスタマーサービススタッフはいませんでした。
スピード印刷店や小規模印刷店は、昔から業界で提供されていたサービスに今風の小売手法を組み合わせることで、劇的に印刷業界を変えたのです。
その4:使い方
枕木は、造園などで装飾用アイテムとして使われています。
その5:色
コンピュータのモニターはただのモニターですが、コンピューター業界で今話題の商品は、明るいピンクや紫、黄色、消防車みたいな赤など明るい色のプラスチックのボックス入りのモニターです。
その6:市場を変えられないか?
これについての完璧な例も、コンピューター業界から紹介します。この業界の陰の人達はみんな、もともと、コンピューターを「コピー機」のようなビジネス製品と考えていました。でも、ある時、PC、つまりパーソナルコンピューターが生まれたのです。このイノベーションは、今までと違う商品ではなく、その商品の市場についての考え方を変えた結果でした。
その7:価格
分割払いでの購入は価格変更のイノベーションでした。昔ながらの「1つ分の価格でもうひとつプレゼント」は、価格変更を使ったマーケティング戦略です。
その8:古いモノを復活できないか?
コンバーチブルは、アイアコッカが蘇らせるまで業界では「死んだ」とみなされていました。こういう、創造性をかき立てるチェックリストをまとめておけば、あなたが商品やサービス、ビジネスについて別の視点から考える際の助けになりますよ。
これで、ビジネスをやっている人なら実践するべき、2つのチェックリストについて話したことになります。
実は3つ目のリストもあるんですよ。でもこれについては、また次回のブログでお話しします。
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