FROM:鷲見貴人
僕は、いろんなところでインターネット集客についての教育になるようなコンテンツを提供している。
特に、リスティング広告(PPC 広告)については、かなり奥深くまで掘り下げた部分であったり、なかりマニアックな情報を紹介することがあります。
そのせいもあって、僕のコンサルティングやリスティング代行に申し込んで頂けるお客様というのは、
この 2 通りのタイプの方がすごく多い。
前者に関して言えば、ヒドイ広告代理店を選んでしまったケースが大半なので、ある程度マジメにアカウントを運用すれば、それなりの成果は見えてきます。
問題なのは後者。
リスティング広告を勉強し自分で運用していたけど、昔は上手くいっていたのに最近パフォーマンスが悪くなってしまったという問題を抱えている人たちは、次のようなことを言って僕に仕事を依頼してくれます。
『何もしてないのに、悪くなってしまった…』
『リスティング広告のアカウントを、昔の状態に戻してほしい。』
まず、この『何もしてないのに、悪くなってしまった…』にフォーカスしてみましょう。
何もしてなければ現状維持ができるという考え方が大きな間違いなのです。(これは、リスティングの世界に限らず、ビジネスをやっていれば当然のことなのですが、リスティングに限るとその言い訳をする人たちが多い気がします。)
マーケット全体に大きな影響のある新商品が出てきたり、競合店が価格勝負してきたり、リスティングの競合が増えたり、自分は変わらなくても、自分の周りの世界は変わっていきます。
そんな世界に生きていながら、『何もしてないのに…』はナンセンスだと思いませんか?
本来なら、逆に『何もしてないあなたが悪い!』と責められるべきです。
そんな状態で、昔に戻してほしいと言われても、僕の力では何とも出来ません。
リスティング管理だけでは何とも出来ないので、『若しかしたらビジネス自体に問題があるかもしれないので、そこを調査した上で、売る商品やビジネスモデルを変えたらどうですか?』という提案をします。
すると、『リスティング広告の改善がしたいのに、そんなアドバイスは要りません…』みたいな空気になります。
本来は、商品やビジネスモデルを変える決断をするためのマインドセットの部分を、長々と話をするべきなのでしょうが、残念ながら僕にはそんな忍耐がありません。
特に、アフィリエイターの方にこれを言われた時は、正直びっくりしました。
そもそもアフィリエイトって、商品・サービスに縛られる必要が無いというのが特権だと思っていました。
それが、『数年前は、このサービスをアフィリエイトすることで、毎月 300~400 万円の売り上げがあったんです。』といって、競合がどんどん増えている合うマーケットで、今までやっていきたやり方で、同じ売り上げを目標にしていたのです。
これでは、アフィリエイトの長所を殺してしまっています。
売れなくなった商品をゴリ押しして売るよりも、もっと売りやすい商品に乗り換えたほうが早いですし、アフィリエイトなら、それが容易にできるハズです。
もちろん、これはアフィリエイターに限ったことではないハズです。
顧客のニーズに合わせて商品を変えたりするのは非常に重要ですし、小回りが利く分、それは僕らのような中小企業の特権だと思います。
『昔は売れてたので、その商品があったからこそ今がある。だからどうしても、その商品には愛着がある…』
気持ちはよく分かります。
でも、時には見切りをつける勇気も必要です。
ー鷲見貴人
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