FROM:鷲見貴人
このメルマガを読んでいる人なら既に知っている方も少なくないと思いますが、あの世界的ベストセラー『ロングテール』を書いたクリス・アンダーソン氏が、出版した新しい本です。
本の内容を簡単に要訳すると、デジタル化されたものは遅かれ早かれ無料になるので、有料で商売をしている人は、その無料と戦う事になるという内容です。
インターネットの検索が無料なのもそうですし、Gmailなどのメールサービス、TwitterやMixi、もちろん今読んで頂いているこのメルマガも、無料で利用できる時代なのに、どうやってビジネスが成り立っているのかという話。
『宣伝用の無料サンプルがあって、その後は課金モデル』という単純な話ではなく、”無料” というコンセプトをとことん追求した本で、これを読んでいくと、いかに自分が “無料” という言葉に対して誤解していたことに気付かされました。
おもしろかったのが、音楽や映画やパソコンソフトの海賊版が表の世界では悪者扱いされているのにも関わらず、それが以外とプラスの効果をもたらしている事実があったり、無料が登場することで、物事の価値がシフトしていくという事例があったり、その他いろんなな事例についても解説してくれている。
僕自身を含め、今このメルマガを読んでいる人たちの中は、みんなこのデジタル社会に生きている人たちばかりだと思います。
もっと突っ込んでいうなら、今は有料で商売している情報・ツール・サービスを、いずれ誰かが無料で提供する可能性がある社会で、ビジネスをしているといっても良いのかもしれません。
そうなったときに、どう対処すれば良いのか、ユーザーは何に価値を見出して、お金を払うのかということを、理解することができます。ちょっとだけ本文を引用させてもらいます。
(まあ、本人がコンテンツを無料で公開することに対して、それは自然な流れであると言っているのだから、本文をちょっとぐらい引用させてもらうのは、何も問題が無いハズ…笑)
皆さんは人生のどこかの時点で、朝起きると、自分が時間よりもお金のほうを多く持っていることに気がつくかもしれない。
<中略>
子供の時は、お金よりも時間を多く持っているだろう。だから、手間がかかっても無料の MP3ファイルの交換をするしかない(でも違法だ)。
<中略>
だが、年をとって時間とお金の関係が逆になると、正規のダウンロードにかかる 95セントはたいした金額に思えなくなる。そうすると、フリーミアムの世界において、お金を払う顧客になるのだ。
つまり、典型的なオンラインサイトの収益モデルは、5パーセントの有料ユーザーが、残りの無料ユーザーを支えているとも言っている。
今、あなたが読んでいるこのTheResponseのメルマガも、(記事を提供しているだけなので、実際のビジネスモデルを把握していないのですが…)もしその5パーセントルールに従っていないのであれば、もっと大量に有益な情報を公開するべきなのかもしれませんが…笑
いずれにせよ、インターネットで何か商売をしている人にとっては、何らかの意味で必ず役に立つと思うので、まだ読んでいない人は、
http://www.theresponse.jp/info/free
から、購入してみてください。
ここで紹介しているのは、アフィリエイトでも何でもなく、単純に良書だから、みなさんに紹介しているだけです。
もとは英語で出版された本ですが、日本語の訳も上手くされているので、オススメです。
若しかしたら、『これは儲かるかな?』という視点ではなく、『これは市場にウケルだろうか?』という視点で、ビジネスがはじめられるきっかけになるかもしれない。そして、その後にそれが何を意味するのかを知るのは、あなたの次第で何とでもできるのかもしれないと言う可能性を示してくれる。
―鷲見貴人
PS.ちなみに今こんな「フリー」を試しています。
『自分を不幸にしない13の習慣』のオーディオ版(5250円)が全部、
無料(フリー)で試聴できるのは2月26日までです。
全て「フリー」で公開しているので、じっくり聞いてみてください。
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