From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
鼻水が凄いです。そして、くしゃみが止まりません。そう、花粉症です。
薬のせいなのか頭がボーっとして、集中力もありませんからメールも書けません。(私にとっては)比較的集中力のいらない動画の撮影も鼻声ですし、いつ鼻水が垂れるかわかりませんので、やれません。
で、「来年の春は(花粉のない)沖縄に1ヶ月住むぞっ!」と決心します。実は、こう決心したのは今年がはじめてではありません。振り返ると、かれこれ4、5年連続で宣言しているような気がします。
ありがたいことに、それを実現しようと思えばすぐにできます。私のビジネス的に自分がいないといけないことは、ほとんどありません。コンサルティングについては、東京に行く必要がありますが、2、3日だけです。
残りについては、メールやスカイプさえあればスタッフやパートナーとのやりとりも全部できてしまいます。にもかかわらず、この4、5年実現していません。
その理由は・・・
4月は弊社の期末だからです。なんとか期内に終わらせたいプロジェクトが出てきたり、来期にロケットスタートをかけるために仕込みをしたりするために、人と会ったりやるべきことが大量に出てきてしまいます。それをこなすには本拠の大阪にいる必要があるのです。
・・・というのは言い訳です。
なぜなら期末は毎年来るものだからです。ならば先回りして取り組んでおけば期内にプロジェクトを完了させたり、来期への仕込みもできるはずです。
では、なぜ沖縄に避難しないのでしょうか。自分で分析すると、その原因は3つ心理メカニズムのせいです。あなたがお客さんに商品を売るうえでも役に立つはずです。
1 人はギリギリにならないと動かない
今から来年の沖縄のホテルやマンスリーマンションの予約を取り、手帳にその旨、書いておけば他の予定を入れませんから、実現可能なはずです。しかし、あと1年あるから・・・と動きません。あと半年ある、3ヶ月ある・・・、そんな感じでいつの間にか春先を迎えることになります。
もう既にスケジュール帳に予定は一杯。沖縄に行くにも行けなくなってしまっていました。夏休みの宿題の例を出すまでもなく、人はギリギリにならないと動きません。いつでも買える状態ではなく、○○までしか買えない状態にすることが必要です。
2 人は先の痛みを過小評価する
結構早めに薬を飲み始めたからか、天気予報などで花粉予報が出始めてからも全然症状が出ませんでした。「この分だとピークになっても大したことなさそうだな・・・」 と甘く見ていました。
結果、例年通りのどエライ状態です。お客さんは、先に起こる痛みを想像しきれません。どんな痛みが起こるのか、しっかりとお客さんに教えてあげましょう。
3 人は痛みを忘れる
昨年もどエライ状態になって、「来年は、沖縄に行くぞ」と決心したわけです。しかし、時が経つうちに、その痛みを忘れてしまっています。このメカニズムがあるからこそ、大切な人を亡くしても立ち直ることができるわけですし、女性は何人も子供を産むことができます。でも、忘れてはいけない痛みがあるはずです。
2の痛みを教えるというのにも近いですが、お客さんが痛みを感じたことがあるとすれば。。。それを思い出させてあげることも重要です。私がパッと思いついたのは以上の3つです。
あなたもこれを読んでいて、「他にも、こういう心理メカニズムが働いてるんじゃないの?」ということがあったかもしれません。実際、私も書きながら「あぁ、あと2つあるな」と思いました。その数が3つだろうが10だろうが、ここでは問題ではありません。
日常生活で自分が何かを買ったとき、何かやってしまったとき、そこには何らかの心理メカニズムが働いています。特に、思わず、無意識に、なぜだか、というところに注目してみてください。
なぜ、自分は思わず、無意識に、なぜだか、それをやってしまったのか? ちょっと考えてみると、何で人が動くのかが言語化できるようになってきます。日常からこれを繰り返すクセをつけると、いつの間にか自分がマーケティングの達人になっているはずです。
マーケティングの勉強はメルマガや本やセミナーだけじゃありません。普段の生活に、いくらでも勉強のタネは転がっています。しかも、お金もかかりませんし、時間もかかりません。
あなたがやらない理由はありません。え、できない?
なら、そのメカニズムを考えるところから考えてみましょう(笑
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします