From:小川忠洋
西宮のスタバより、、、
302円になります!
4月1日にスタバに行ってコーヒーを頼んだ。そしたら302円という謎の料金で、
「302円?マジで?」
みたいな感じになり、300円にすればいいのに、、とスタバの主力商品であるコーヒーの値付けに何の権限もない店員さんに無駄な抵抗をしてしまった・・・
「あー消費税、あがったんだなぁ」
という実感をもった瞬間だ。社長としては誰もがこの消費税アップが売上にどれだけインパクトがあるか、コンバージョン率(反応率)にどれだけ影響があるか、心配してるだろう。実際、ウチでも、まぁ業種的にそんなに影響はないだろうと、、、見込んではいたもののの、実際問題、数字を見てみるまでは安心できない…
4月1日2日、売上はどう変わるだろうか?コンバージョン(反応率)はどう変わるだろうか?この原稿を書いているのは4月3日だが、現在のところウチのケースでは影響はほとんどなさそうだ…
ホッとした瞬間である・・・
ま、その前から消費税のテストなどはしていたので、恐らく変わらないという予測はしていたが、、、まぁでも、実際、結果を見るまでは安心できないよね。いまでも4月いっぱいが終わるまではまだ完全に安心はできないし、、、
さて、消費税対策の一環としてウチの場合は価格表示のテストを行っていた。つまり、外税表記にするのか、内税表記にするか。ダイレクトマーケティングで売ってるわけだから、例えば、
3000円
とかいう価格はナシなわけで、
2980円
とか、2990円とか2970円とかやるのがダイレクトマーケターである。ちなみに昔、昔の話だけどエディオンになる前のミドリ電化という家電量販点がウチの近所にあったんだけど、ある日、価格がすべて1万円!とか5000円!とか言う男前なキッパリ価格になっていた。
9980円とかやらずに1万円とやるのは「男前やなぁ」とか感心していたが、ものの1,2ヶ月で元の9980円という価格に戻っていた。おそらく、急激に売上が下がったんだと思う。まぁ、9980円も10000円も変わらんだろと、、、男前にかっこつけたい気持ちは分かるが、現実には人間はロジカルな動きをしないもんである・・・
さて話は戻って、そういうワケで、ダイレクトマーケターとしては2980円を維持したい。3000円プラス8%で3240円とかはやりたくないわけだ…そこで、
2980円+税
という価格と
2980円
という価格をテストしてみた。後者はつまり、2980円の中に税も込みだということ。つまり本体価格は2838円というワケだ。。。んで、テスト結果はどうだったかというと、、、
まさかの税別表記の勝ち
つまり2980円プラス税で合計3129円の方が勝った。しかもコンバージョン比で39%も高い・・・しかもこれ、PPCでテストをした結果なのでハウスリストなどと違い、テスト結果にかなり信頼がおける・・・しかもコンバージョン数もそれなりにあるので信頼がおける・・・
おやおやおや???
いやぁ~世の中やってみないと分からない事があるもんですな。としか言いようがない(笑)このテストを実施した担当者によれば、税別表記によって信頼があがったのか??とか考察しているが、はっきり言ってよくわからない。
ま、いずれにせよ分かった事は、消費税がコンバージョンにほぼ影響しないということだ。(この外税表記がつかえるのは3年くらいだったはず、だが3年のインパクトは大きい。そこでセーブした金額は全部利益だから)
このテストをしたのも、元々、そんなに影響しないだろうと言う予測があったからなんだけど、その理由は簡単で、ダイレクトマーケティングは衝動買いのビジネスなんだよね。広告見て、「あ、面白そう」と思ってパッと買ってしまう。これがダイレクトマーケティングの基本。
ダイレクトマーケティングは衝動買いのビジネスである
よくTVショッピングとかあるでしょ?あれって全部、衝動買いでしょ?あれだよあれ。だから個人的にはぼくはAISASとかあんまり信じてないんだよね。サーチして比較してみたいな、、、そんな事せずにパッと買ってしまうのがダイレクトマーケティングだと・・・そう思うわけ。だからこそ1万円と9800円で反応が違うわけでしょ。そうじゃなかったら、冷静に考えたら、1万円も9800円も大して変わらんでしょ。つまり、冷静じゃないんだよ。購買の瞬間というのは・・・
だから、消費税がどうこうで、それが見込み客の購買決定に影響するとは思えなかったと。
まぁとにかく、こんな方法で消費税問題を多少は回避できると思うので、やってなかったら是非やってみて。んで、テスト結果とかでたら教えてちょうだい。ウチもまだあらゆる所でテストが終わったというわけではないので。
消費税上がったから、われわれ社長、起業家が、気合い入れて売っていかないと、経済まわらないからね。そしたらみんなが不幸になる。お客さんも従業員も。あなた自身も。取引先も。。。
ーおがわ
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