From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
今回は、私が、ダイレクトメール・キャンペーンの心臓部と呼ぶものについて、お話ししたいと思います。
というより、これは、ダイレクト・レスポンス広告や、その他、あらゆるダイレクト・レスポンス・マーケティングの心臓部と言って良いでしょう。
ずばり、「勝利するオファーの作り方」についてのお話です。
成功するオファーを作るための秘密はこれです。
オファーを受け取る側の人たちについて、できる限り情報を集めてから、オファーを作ること。
ほとんどのマーケッターは、最初にオファーを作り、その後で、どこで広告しようか、誰にダイレクトメールを送ろうかと考えます。
これは、成功を収めているダイレクト・レスポンス・マーケティングのプロたちとは、まさに正反対のやり方です。
実際、極端な例を挙げれば、最初にリストを研究してから、新製品やオファーを作る通販会社もあるのです。
彼らはまず、リストをいくつか選んで、そのデモグラフィックス(人口統計)を徹底的に調べ上げます。
その上で、最適のリストを選んでから、最後に、そのリストにぴったりの製品やオファーを作り始めるのです。
既に何らかのビジネスが立ち上がっていて、既存の商品やサービスの範囲内で、新しいオファーを考えなければならない場合には、ここまで極端なことはできないかもしれませんが、それほどオファーを受ける側の人たちについての情報収集は大切なのです。
ノーと言えないオファーにする7つの秘訣
では、成功するオファーを作る秘訣が詰まった7つのステップを具体的に見ていきましょう。
1つ1つ、自分のビジネス、自分のケースに合ったオファーを作る際に、どう応用することができるのか、じっくり考えてみてください。
それでは、最初の秘訣です。
秘訣1:
オファーは明確でなければならない。
オファーは、即座に理解できるものでなければなりません。
「よくわからない」と感じた人が、オファーに反応することはありません。
「半額」は「50%割引」より分かりやすい表現です。
「35%割引」より「半額」の方がずっと良いし、
「60%割引」より「半額」の方が良いほどです。
パーセントが分かりにくいと感じる人もいるからです。
また、通常は「半額」よりも、「1つ分の値段で2つ手に入ります」の方が良いのです。
秘訣2:
オファーは、「十分な価値」のあるものでなければならない。
オファーには「十分な価値」があると、理解してもらわなければなりません。
「○○パーセント割引」のクーポンが、通常あまりうまくいかないのは、このためです。
疑わしいと思ってしまうのです。クーポンを見たとたん、「価格を引き上げておいて、それから割引したのだろう」と思ってしまいます。
ただ、元の価格をみんなが知っているような場合には、「○○パーセント割引」クーポンは、とてもうまくいきます。
秘訣3:
オファーは、少なくとも「割引」か「プレミアム」のどちらか、できれば両方を、提供するべき。
割引より、プレミアムのほうが、ずっと効果がある場合があります。
「プレミアム」とは、来店した人や、買い物をした人に、無料で何かを進呈するということです。
私のビジネスパートナーであるビル・グレイザーは、自らの小売店で提供したオファーの全てについて、その成果を詳細に追跡しました。
その結果、「プレミアム」を付けることで、レスポンスが平均で30%も上がることが分かったのです。
秘訣4:
オファーには、論理的な理由付けがなければならない。
何の理由も無いのに、割引をしたり、何かをプレゼントしたりすれば、疑惑や不審を招いてしまいます。
人々は皆、子供の頃から、「タダほど高いものはない」と言われて育ってきました。
何か、理由付けを行なわなければならないのです。
例えば、
「ご近所の方に、自分たちのお店を知ってもらうため」とか、
「新店舗オープン記念特別オファー」とか、
「開店○○周年」とか、
「在庫一掃セール」とか、
「お客様感謝週間」とかいった理由付けです。
どんな理由であってもかまいません。でも、何かしらの理由が必要なのです。
秘訣5:
迅速な行動を誘うための有効期限や、数量限定、特典の数に限りがあるなど、直ちに行動を起こさせるための理由付けがなければなりません。
これらはすべて、顧客の側に切迫感、緊急性を生じさせる効果があります。
秘訣6:
強力、明確、直接的に行動を呼びかけるものでなければならない。
あなたが、相手にどうして欲しいのかを、その人に正確に伝えるのです。
あなたは、彼に受話器を取らせ、電話をかけさせたいのか?それとも、ウェブサイトを見てもらいたいのか?来店してもらいたいのか?
何時に、そうしてもらいたいのか?もし、そうすれば、どうなるのか?
行動の呼びかけとして、良い例を挙げます。
「このクーポンを新聞から切り取って、今週中、午前8時から午後8時までの間に、当社のいずれかのお店に持って来てください。
クーポンをレジで渡すだけで、旅行用目覚まし時計を無料で進呈します。
何も買わなくても、来店するだけでかまいません。
このオファーは、プレゼントが無くなり次第、終了します。
その後、私ども旅行用品店の店内を、遠慮なく見てください。
大幅に値下げした商品や、セール価格の商品などを見ていただいて、もし、5,000円以上お買い求めいただいたら、お友達用にもう1つ、旅行用時計を無料で進呈します。」
秘訣7:
「保証」について言及、あるいは、強調することを検討する。
「保証」は、時代遅れでも、使い古された手法でもありません。今でも効果的です。今でも、重要なことなのです。
もし、あなたが何らかの「保証」を提供しているのなら、あなたのあらゆる広告でも、是非、それについて言及すべきです。
これらの7つの秘訣は、どんな商品やサービスについても、成功するオファーを作る上で鍵となるものです。
是非、あなたのビジネスにも活かしてみてください。
ダン・ケネディ
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