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ダイレクトメールをいかに無駄を省くか

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From:ダン・ケネディ

From:ダン・ケネディ

先日はリストの選択についてお話しました。ダイレクトメールマーケティングの出発点となるものです。今日私がお話したいのは、”マッチングオファー”を進化させていくことについてです。

あなたがダイレクトメールを使って出すオファーは、慎重に考える必要があります。リストにある人たちの関心、ニーズ、モチベーションにできるだけ近いものでなければいけません。一般的に、よりしっかりと合致していた場合、より高いレスポンスを得ることができます。

2つの例を挙げましょう。

例1)ジョンスポーツ用品店は、彼の近所の人すべてに、スキーとハイキング用品のセールの案内を郵送しました。25〜50%の値下げ、来た人みんながもれなくもらえるプレゼント、と素晴らしいオファーです。しかし顧客のレスポンスは低いでしょう。なぜなら、彼のメーリングリストには多くの無駄があるからです。

仮にジョンが1万枚の案内を送ったとします。来るのはわずか15〜25人でしょう。レスポンス率は0.5%以下です。

1万人のうち、おそらく1000人ほどはスキーやハイキングに関心があるかもしれません。もしそうなら15人がきて、これだと1、5%でまあまあの数字です。

例2)ジョンスポーツ用品店は、例1と同じオファーの案内を1000人に郵送しました。この1000人は、お店の近所に住んでいる人たちで、スキー、ハイキング、競技関係の雑誌を定期購読しています。

例2では、ジョンの得たリストは例1よりも高くつきます。例1の場合、住民のリストは1000人にで、35〜40ドルほど。1万人だと350〜400ドルです。例2の場合、1000人だけで、150ドルかもしくは200ドル。印刷代はさらに上がります。

例1では1万枚のコストは、1枚につきわずか5セント、つまり全部で500ドルです。例2では1000枚のコストが、1枚につき20セント、全部で200ドルです。

しかし、例2でジョンは、無駄を省くことによって2000ドルも郵送費用を節約できたことになります。結果として、スマートな方法により2500ドル少なくなったわけです。それでいて、高額で行き当たりばったりの例1と、結果は同じです。

小規模なビジネスのほとんど、また大企業の多くが、簡単にできる、スマートさに欠ける方法をとるために、大金を無駄にしています。ジョンのような典型的な小規模ビジネスであれば、1年間にダイレクトメールは4回だけ出すとして、その差は毎回2500ドル。結果として無駄と節約の差は1年に1万ドルにもなるのです。

小規模ビジネスにおいて1万ドルは大きいお金です。スマートな方法でマジックを使うには、まず正しいリストが必要です。ただし成功するには、魅力的なオファーを提供しつづけることもまた重要でしょう。

 

−ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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