From:小川忠洋
西宮のスタバより、、、
ご覧のように、無事、小川家に新しい男の子が産まれました。フェイスブックでもいろんな方にコメントもらってありがとうございましたm(__)m。ぶっちゃけ産まれたにも関わらず、まだ馴染んではないんだけど、まぁ、男親は半年くらいかかるよねぇって感じで、新しく我が家に来た、頼りない声でピーピー泣く我が子を見ています・・・まぁ結構大人しそうな感じなので育てやすいといいだけどなぁ・・・とか思ってます…
さて、嫁のランが入院しているときに2人の娘(うち一人怪獣)の面倒を見てたんだけど、あれだね、 何が一番困ったって服と髪の毛だわな。4歳にもなると、ちょっとオシャレっ気が出るのか、パパの選んだ服が
「これ、可愛くない、着たくなぁーい」
とか言いやがる。こっちは必死で選んでいるのに、、、どれ着ても可愛いだろとか思ってるのに、、、と言うわけで服装選びがとても難しかった・・・ってか服の種類がオレよりたくさんあるから、大変だ。。。
将来、タカられるのが目に見えている・・・もっと難しいのは髪の毛。どうやって結んで良いか分からない。。。鷲見さんは三つ編みできるとか言ってたが相当な技術だと思う・・・
ちなみに食事はそんなに困らなかった。近くに手作り弁当屋さんがあったし、デパ地下でお総菜をゲットすればそれなりの栄養は取れるだろうと・・・普段はデパ地下行くことはあっても、スイーツコーナーに攻め込んでいる事が多いので、食品系の買い物はほとんどしたことがなかった。なので結構、びっくりする事が多かった。
ここまで変わってるのかと・・・なかでも一番ビビったのが3000円の焼き芋である。
「いらっしゃぁーい。この芋甘くて美味しいよぉ。一つ食べてって」
といつものように試食という名の無料お試しを敢行して”返報性”の心理を働かせようとするマーケターが登場。
もちろん、そんな心理トリガーは知り尽くしている。だからその手には乗らんゼ。いつものように試食だけいただいて、子供たちにも試食させて「ありがとう」と言ってキッパリその場を撤収する
・・・
予定だったのだが、、、
「う、美味い」
確かにこの焼き芋、美味すぎる。ヤラレタ。これは買うしかない…と思ってその袋に手を伸ばすと、、、
「え!?この芋、3000円すんの!?」
「そーなんですよ。安納芋なんでねぇ」
「え!?マジっすか?そんな時代?どんな時代?」
焼き芋と言えば、ぼくの思い出によれば、芋はどこかの畑で掘ってきて、ゴミを燃やす時にアルミにまいた芋をポイと投げて、庭で作るもんである。。。。それが3000円!?
「こっちのヤツ一つつけますよ」
と、別のお芋チップスの山を指さし”特典”を加え、断れないオファーをするマーケター。しかし、その中に3000円の安納芋焼き芋(正確に言うと安納芋を焼き芋にして多分それを乾燥させたか何だかしてブロック状にして食べやすく保存もしやすくしている)よりデカい袋を発見。反撃のチャンス。
「じゃあ、これつけて」
「むりむり」
もちろん一撃で黙殺。まぁ仕方ないか。3000円の焼き芋あったって話をブログでも書いて良しとするか。。。と思いながらあまりに美味い焼き芋を買ってしまった。。。
しかしだね。。。焼き芋3000円ってすごくね?ありえなくね?ぶっちゃけチビチビ食べましたよ。
子供もヒットしたらしく、くれくれ言うが「3つまでだからね」と供給制限。(ちなみに嫁が退院すると値段の事を知らないのでチビチビ保存していた貴重な芋を美味い美味いと平らげてしまった(´Д`))
もちろん美味いとは思うよ。安納芋だし。でも考えてみてほしい。あなただったら、焼き芋に3000円の値段つけれる?なかなか難しいでしょ。「値決め」は一番の戦略だって稲森さんか誰かが言ってたけど、まさにそれ。
ただ「値決め」って戦略的にいくらいくらが適正だとかどうとかってぶっちゃけできないのよね。たいていの人は(僕も含め)値付けに対して心理的な”ひっかかり”を持ってるもの。
だから、本当はお客さんに対して商品が提供する「価値」をベースにして値付けをすればいいって事は分かってるんだろうけど、なかなかできない。
ダンケネディがよく「値段を上げろ」って言ってる。価格戦略の本なんかにもあるけど、この値段を上げることって儲かるってだけじゃなく、実は心理的なプレッシャーが強くなるんだよね。真面目な社長ほど、チャージした金額の何倍もの価値、および結果を提供しなきゃならないという気持ちがあるから、金額を上げること=プレッシャーなわけだ。このプレッシャーを感じること自体は、誠実な事だしとてもいい事だと思う。
しかし、そのプレッシャーに屈して、値段を上げたほうがいいのは頭では分かるが、なかなか上げきれない・・・というのは違う。それは「逃げ」じゃないか?上げた値段以上の価値・成果をコミットする事からの逃げじゃないだろうか?
そのために今まで以上の事をしなきゃいけなくなる・・・つまりコンフォートゾーンから出なきゃいけないくなる・・・ってことからの「逃げ」じゃないだろうか。
安いものを売るって事は、もしかしたら、自分の商品・サービスがいいものじゃなかった時に「安いからいいでしょ」って言い訳を用意しているんじゃないだろうか?前に飲食店コンサルタントのジョイマンとインタビューしたとき飲食店の料理人は安く提供したいという気持ちが強いって話を聞いた。
しかし、あえてひねくれて見れば、それって美味しくないって思われた時の逃げじゃないかなと。。。
世の中には3000円の焼き芋がある。1万円のミネラルウォーターだってある。(絶対飲めないw)
もしあなたが値段を上げることに躊躇するなら、心理的抵抗があるなら、まずはそういった価格の高い商品を見てみたらどうだろう?そして、予算があれば、実際に買ってみるのが一番いい。そうすれば、その体験がどういうものかが分かる。
ウチみたいなセミナー商売なんかは特にそうんなんだけど。100万円のセミナーとかを売るには、自分が100万円のセミナーに一度でも自腹切って出てみるのがいい。
そうすれば、その体験がどんなもんか、主催者はどの程度のことを価値として提供しているのか、そして、その価値にたいしてあなたの他に100万円払った参加者は、どのように感じているのか?などが実際に分かる。感じることができる。
自分がやったことのない経験を顧客に売ろうとしても、なかなか無理があるって話だ。
あなたはどうだろう?価格にたいして心理的抵抗はないだろうか?
ーおがわ
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