つい先日、 テレビで北海道標茶町の オオカミ牧場が紹介されていました。
正式名は「オオカミの森」、 ハイイロオオカミ、ホッキョクオオカミ等、 数十頭が暮らしています。
実際私も行きましたが、 自然との調和も感じることができて 素晴らしい雰囲気が味わえます。
オオカミというだけで 惹きつけられる人もいれば 怖い印象を持っている人もいると思います。
本来、オオカミは、 インドのアマラとカマラの実話のように 人間の子供を育てるような愛情深い動物です。
私が高校生の頃、 動物園に行った時に周りに誰もいないのを確かめ、 オオカミの金網の中に指を入れ「ペロペロ」と 舐めてもらったことがあります。 オオカミの「おもてなし」なのでしょう。
そんなオオカミですが、 未だに悪役の汚名を着せられているのです。
やっぱり「赤ずきんちゃん」の影響力が 大きいと思うのですが、家畜を襲う野獣としても 憎まれてきたわけです。
そもそも、人間がオオカミの住んでいる土地に やってきて家畜を飼っているわけですから オオカミにとっては、自分たちの縄張りの中に餌があると考えるのは当然だと思います。
人間にとっては、 自分たちが生きていく上で邪魔な動物となるので 排除するための行動を取らざるを得ません。
人間目線なのでそうなったのでしょうが、 なんとかオオカミを救うためにと プロジェクトを考え実行に移しています。
それは、イエローストーン国立公園に オオカミを移住させ、オオカミの保護と 生態系の正常化を実現させるというもの。 上手く行っているようです。
人間が真剣に知恵を絞り、 決断したからこその成果だと思っています。
ところで、 話はガラっと変わりますが、 この間友人と二人で行った、 札幌のカウンターだけの居酒屋での話。
美味しそうなコルトン(メニュー写真)が あったのでつられてお店に入りました。
店長らしき人と従業員(二人とも男)がいて お世辞にも感じが良いとは言えなかったので せめて料理に期待をかけて待っていましたが 出された料理は写真とは違い、味もガッカリ。
でも一番がっかりだったのは、 新規客が私を含め、4名いたのにもかかわらず、 その店長と従業員二人でヒソヒソ盛り上がっていたことです。 全然こちらを見ようともしません。
「私の連れの人相が悪かったからかなあ」 とふと思いましたが、もしかしたら リピーターにしたくなかったのかもしれません。
でもこの現状を見たら、 この店のオーナーはどんな気持ちになるかなと思うと悲しくなり、というよりも居心地が悪いので、 早々とその店をあとにしました。
生意気言わせてもらいますと、 このお店に限らず、お客さん目線に立っていない 飲食店はけっこう多いように思えます。
たまに繁華街を歩いていると、 いろんな看板を目にすることがあり、 気づかされることが多い。
看板は、見込み客が発見、注目し、 興味を持ち「入ろうかな」と 行動を起こさせる重要な告知方法の一つです。
新規客を獲得するには、 まずお店を知ってもらわなければなりません。
インターネットでは見込み客をウェブサイトに集めますが オフラインではまず看板と店舗正面が勝負の鍵となります。
そのためには発見しやすく、 目立つ看板でなければなりません。
それが店名だけだと「なんだろこの店?」で終わってしまう。
初めての人にとっては、 どんな店なのかわからないので 立ち止まらずに素通りしてしまう。 一度素通りしてしまうとなかなか後戻りはしない。
例えば、店名のみの「居酒屋 大ちゃん」よりも 「活イカ料理 居酒屋 大ちゃん」の方が 食べるイメージが想像しやすいのではないでしょうか。
また、継続的な経営の安定を考えるならば 固定客・常連客を確保しなければなりませんが 固定客・常連客に頼ってばかりでは その数も転勤、引越し等で目減りしてしまいます。
ですから、新規客を継続的に開拓する必要があります。
また、 どのようなサービスを提供しているのか、 さらにはお店の魅力を知らせることで 初回来店動機が高くなるのではないでしょうか。
それは料理だけに限りません。
たとえば、 「お子様連れのお客様には、 安心してくつろいでいただけるファミリー用の お部屋もご用意しております」などの 心遣いのわかるお店の魅力演出も必要です。
他には、寒い外に並ばせるのは申し訳ないので 店内に順番を待つスペースをつくり 飲み物をサービスしている店もあります。
その居心地の良さが クチコミで広がり繁盛しています。
昨年、流行語大賞にもなりました、 日本人が世界に誇る愛の言葉「おもてなし」。
このおもてなしの心が相手に伝わればと思います。
繰り返しになりますが、 固定客・常連客を増やすためには、 新規客を獲得しなければならない。
今回、飲食店の新規客獲得ついては オフラインでは看板と店舗正面が重要と お伝えしました。 そこでいかに惹きつけることが できるかが勝負の分かれ目です。
オンラインも同じで、 ウェブサイトのヘッドラインで いかに惹きつけることができるか。
これはビジネス全てに当てはまることなので 今一度、ビジネスの入口である新規客獲得についてご自身に問題提起してみてください。
ー高橋大介
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