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アマゾンの最大の弱点は「排他性」を生み出せないこと

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From:ダン・ケネディ

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インターネット・リテイラー(IR)社が2012年5月に発表した結果によると、ソーシャルメディアに最も大きな影響を与えた小売業者は、ヴィクトリアシークレット(美容用品を販売)が1位、アマゾンが2位でした。

顧客ベースも、1ヵ月のユニークビジター数も、アマゾンの方がずっと大きいことを考えれば、これは「注目に値する結果だ」と同社は書いています。

さらに、こうも主張します。

「アマゾンは基本的に、その規模があまりにも大きいがために生き残っているだけだ。実にたくさんの人々がアマゾンのサイトを訪れているが、アマゾンはまだソーシャルメディアについて分かっていない」

アマゾンではお買い得情報は載せますが、排他性は作り出していません。多くの商品カテゴリーとハウツー情報において、第一線の専門家となるチャンスを与えられているのに、そのチャンスを活かしきれていないのです。

Amazon.comのYouTubeチャンネルに行ってみてください。コマーシャルをアップしていますよ。

ちなみに、IR社が調査した「ソーシャルメディアへの影響」とは、複雑な62の測定基準を使った式を使って、フェイスブックのファンの人数、ブログ投稿1件の平均コメント数、ビデオ再生回数などを測定したものです。対象はフェイスブック、ツイッター、YouTubeなど。

もちろん、「ソーシャルメディアの活発な利用=生産性」ではないし、銀行に入ってくるお金は、再生回数や投稿数、「お気に入り」やファンの数ではなく、何かを売って得たものです。

しかし私は、上記の比較をもっと広い意味に置き換えたいと思っています。アマゾンは大きくなればなるほど、小規模な小売業者やオンライン専門店、個人経営の出版社やインフォ・マーケティング・ビジネスなどに対する「ゲリラ戦」が上手にできなくなるし、そうする気も失せていくでしょう。

上では、ソーシャルメディアの状況を使って説明しましたが、だからといってそれがソーシャルメディアだけに当てはまるわけではないことに注意してください。

私は、顧客との密接な関係のことを言っているのです。

よく売れていてサプライヤから入手可能な商品は、アマゾンがいずれ売り、ライバルに勝つために不当に価格を下げてきます。

つまりあなたは、あなた自身の商品、他では手に入らない、プレイベートラベルの排他的な商品を作る必要があるということです。

そして、商品や商品+サービスを「まとめ売り」するなど、同一条件で比較された場合に勝てるようなやり方をする必要があります。

同時に、価格で買う・買わないを決める可能性の低いクライアントに焦点を絞ることです。

あなたは、アマゾンの脅威を頭に入れた上で、自分は誰を顧客にすべきか(ターゲットは誰か)を考える必要がありますよ。

インフォ・マーケターの皆さんは、アマゾンが一番得意とすることから自分を隔離してください。

ここでも大事なのは、他では手に入らない、排他的な商品やサービスを売るということ。もしかするとそれは、ターゲットとする顧客をかなり細かく分けることかもしれないし、顧客との個人的なきずなで強く結ばれ、「人間性」が原動力となるビジネスかもしれません。

あるいは、オフラインや顧客との物理的な実際の関わり(セミナーやツアーなど)を重視することかもしれません。

いずれにせよ、それらは複数の媒体を使った、複数のステップで構成された高レベルのキャンペーンによって届けられる、強力なセールスコピーであることに違いありません。

ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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