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格安料金です

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From:中森清久

法人を設立したときに、わかったことが1つあります。それは、あまりにも盛りだくさんの事務手続きがあるということです。
法人の登記に始まり、銀行口座の開設、税務署・府税事務所・市役所などへの届け出などなど、これでもかというぐらい次から次へと事務手続きが発生して、もう、うんざりという気になります。

しかも、大多数の手続きが煩雑なため、専門家が必要になるのは、当然だという気になります。
いままで、行政書士さんとか司法書士さん税理士さん、弁護士さんといった方々とお会いしてきましたが、改めて、専門家の必要性を痛感しました。

でもまぁ、会社を設立する前には、税理士さんは、この人にすると決めていた方がいましたので、安心だったのですが、、、、
実際、法人を設立するときには、子育ての関係で、顧問になれないという衝撃の事実が発覚しました。・・・・

大変困った事態になりましたが、こういうときこそ、チャンスです。
できるだけたくさんの税理士さんとお会いして、税理士さんの能力やお人柄話し方などから、どなたに顧問になってもらおうかを決めようということで、税理士さんの大面接大会を実施いたしました。
大面接大会とはいえ、5人だけですが・・・

さすがに、5人も税理士さんとお会いさせていただくと、こちらもたくさんの知識を得ることができます。しかも、無料で!最高ですよね。この方法はやみつきになりそうです。

そういえば、ダン・ケネディが何かの本で、コピーラィティングの際、無料で知識を得る方法として、かたっぱしから競合に電話をすると良いと書いていたことをいま、思い出しました。

それは、さておき、税理士さんの話にもどします。
税理士さんの顧問収入を得る方法も色々あるようでして、いわゆる顧問料を支払って毎月来ていただくことが基本になるのですが、記帳代行でも、料金を得ることができるわけです。

なので、ある若手でやり手の税理士さんは最初に登録料金をいただき、あとは、記帳代行だけで手数料をとり、来て欲しいときにだけ、料金を支払って来てもらうといった方法を取られている方もおられました。
税理士さんにも色々なビジネスモデルがあるのですね。とても参考になります。

で、気になったのが、50代後半の税理士さんです。事務所にご訪問いただいたときは、とても丁寧でした。約束の時間の5分ほどまえに、「これから訪問致します」と事前に、電話をかけていただけます。

「ピンポーン」と部屋のベルが鳴り、初めてお会いさせていただいたときには、髪の毛の色が全て真っ白でしたので、60代後半かなという印象を持ちました。「こんにちは」という笑顔はすてきですが、残念ながら、紺色のスーツはよれよれ、黒の革靴も同じように、長い間、履き続けておられるようです。
正直に申し上げますが、第一印象は×です。

とはいえ、わざわざ事務所までお越し頂いたのですから、色々とお話を伺おうということで、上がっていただき、コーヒーなどを召し上がっていただきながら、お話をお聞きいたしました。

すると、少し早口ですが、話し方は丁寧ですし、わかりやすいです。そして、驚いたことは、なんとまぁ、たくさんの知識をお持ちだということです。第一印象とは違いましたので、正直、びっくりしました。長い間、税理士をされていた経験は素晴らしいモノがあります。

ですから、先にお話をいたしました、若手でやり手の税理士さんよりも、ずーっと深い話をたくさん聞かせていただけます。
素晴らしいお話を聞かせていただきながら、これは、もしやという思いが頭の片隅から離れません。

そして、その思いが、確信に変わる瞬間がついにやってきました。最後に料金のお話になった瞬間のことです。口から出てきた言葉は、「格安料金にいたします」でした。

うーん。やっぱり。これでは、服装のことを考慮にいれて、「安かろう、悪かろう」と取られても仕方ありません。
儲かっていない=知識がない=能力がないと取られてしまうわけです。

もともと、契約前提でお会いしたわけではありません。5人の税理士さんとお会いしてみて、どの方に顧問になってもらうか決めさせていただきますが、それでもよろしいですか?と、事前にお伝えして、了解を得た税理士さんたちです。
ですから、合い見積もりになることはすでにご存じなわけです。

なんとか、クライアントになって欲しいのでしょうが、、、この言葉を使ってしまうと逆効果になってしまいます。

お話の中で、専門知識を披露され、わたしの中では、この税理士さんに対する尊敬の念が高まっていました。しかし、その最後の瞬間に、「格安に致します」では、せっかく高まったステータスがドドドドドッと音をたてて崩れてしまいます。
嘘でも、高いですよ。という台詞が欲しかったです。

今回は、税理士さんのことについて書かせていただきましたが、
これは、税理士さんに限ったことではありません。弊社のクライアントの中には、良い商品や素晴らしいサービスを持っておられるにもかかわらず、商品が売れないために、価格を下げて、格安料金で販売されているため、利益が出ずに、自転車操業になってしまっている会社がたくさんありました。
でも実は、商品が売れてないのは、価格の問題ではなく、伝え方の問題であることの方がとても多いです。

特に、インターネットで売れていない場合はそうです。対面であれば、お客さんの質問に答えながら、色々な説明をすることにより、商品の良いところ、サービスの素晴らしいところが伝わっていきますが、インターネットでは、お客さんから問い合わせが来ることは、まず、ありません。(ごくたまに、問い合わせに来たと思えば、苦情のメッセージのことが大半です)ですので、会社のホームページに商品・サービスの内容を詳細に書かなければ、お客さんに伝わることは絶対にありません。

ですので、お客さんに伝わるように、商品・サービスの内容をきちんとホームページに記載するだけで、今まで、売れなかった商品が売れていくといった現象が起こります。

なぜなら、お客さんにとって、ホームページに書かれていないことは、存在しないことと同じだっため、書かれることにより、メリットを理解し、購入しようという気持ちになるためです。たったそれだけのことです。あなたの会社のホームページには、必要なことがきちんと書かれていますか?

ー中森清久

※顧問税理士には、知識が豊富なこの税理士さんになってもらいました。
※※今は、かなり利益を増しています。

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