From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のオフィスより、、、
昨日、やっと手こずっていた新刊本の前書きを書き終わった。
この本は11月くらいに発売になると思う。前回の自己啓発本とは違い、今回はマーケティング関連の本だ。内容は今までのレスポンスをまとめたような感じで、ゲラを見たがなかなかいい本にはなってるんじゃないかと思う。
内容は今まで書いた事をまとめた感じなので、そんなに時間はかからなかった。しかし、前書きを書いて下さい。という編集者からの依頼に、「いいですよ」と軽く受けてしまった事を後で後悔する事になった。何故なら、この前書きを書くのにめちゃめちゃ手こずったからだ。
賞味、3週間くらいかかったんじゃないかと思う。
ボリューム的にはたったの10ページ前後の内容だ。このレスポンスシルバーの1、2回分だけにもかかわらず、こんなに手こずったのには理由がある。。。
その理由とは、、、
その理由は簡単だ。本を作る時に、ターゲットやテーマが明確に作りきれていなかった事。本の内容は、、WEBでのマーケティングからコピーライティング、さらには起業家としての思考法など、広範囲に及んでいた。
これらのどれ一つをとっても、一冊また別の本が書ける程の幅広いテーマだ。そんな話をまとめた本だから、鋭いテーマというのがなかった。なので、「前書き」には、「ダイレクトレスポンスマーケティングの軽い紹介をしてください」と言われたものの、どんな事をメインに伝えればいいのか分からず、なかなか、筆がすすまなかった。
結果、3週間くらいかかってしまった。
結局、最終的には、テーマを新たに見つけ出してそのテーマに沿って前書きを書く事にした。そうする事で今までなかなか、進まなかったものが、ほんの数時間で書き終わる事ができた。。。
で、この話の教訓は?
この話の教訓は「準備に時間をかけないと、実行に余計な時間がかかる。キチンとした準備に時間をかければ、実行には時間がかからない。」と言う事だ。
初めから、すぐに書き出さずにテーマを考えていれば、、、その考える事に時間をかけていれば、、実際に書くという実行の時間はほとんどかからなかっただろう。しかし、その考える時間を惜しんで、スグに実行に入ってしまったために、ゴールが見えなくなり、迷ってしまったのだ。
ほとんどの人はセールスレターを書く時にも、WEBサイトを作る時にも、十分な思考をせずにスタートしてしまう。十分に準備して、スタートする変わりに、いきなり作業をスタートしてしまう。これでは途中で行き詰まるのも当然だ。僕が本の前書きでやったのと同じように、「迷路に迷い込んで」しまうだろう・・・
じゃあ、どのように準備すればいいか?
まず、オファーを決めないといけない。何をいくらで売るのか?どんな保証がつくのか?
次に全体の構成を作る。最初のヘッドラインでは何をアピールして、どんなストーリーでつないで、ここにお客さんの声が入って、、、ここから商品が登場して、ベネフィットをこんな形で伝える、、、それから、、他の商品との違いを打ち出して、、、次にここでこんな形で緊急性を演出する。そして、最後にこんな形でクロージング。PSにはボーナスが入る。
こんな感じだ。それから、次にテーマやストーリーの内容を考える。一番、アピールしたいポイントは何なのか?それを伝えるためにどんなストーリーが必要なのか?そういった事を考えてみる。
これくらいの準備をしてから、スタートすれば、迷路に迷いこむ事はだいぶ少なくなるはずだ。そして、実際にスタートする際は、まず最初にヘッドラインをたくさん書く。サンプルを写しながらでもいいので、たくさん書く。たくさん書いているうちに、あなたの脳は準備ができてくる。
いわゆるスポーツでいうウォームアップと同じだ。体が暖まってくるのである。そしたら、書き出してみよう。今までよりもずっとずっとスムーズに書ける事は間違いない。
次に仕事にかかる時は、スグに作業をスタートするのではなく、準備に時間をかけてみよう。時間を取って全体像やアピールポイントなどを考えながらやってみよう。マーケティングというのは実行よりも、アイディアを考えるほうが重要だ。いいアイディアがなければ、どれだけ上手に実行したところで、大した事は起きない。
しかし、いいアイディアを普通程度に実行すれば、結果はかなりいいモノになる。
忘れてはいけない。マーケターの仕事は考える事だ。
ー小川忠洋
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