From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
今回は、ダイレクトマーケティング広告で成功する3つの要素を紹介しましょう。ほとんどの専門家は、リストの選択が、ダイレクトマーケティングでの効果の30%から50%のインパクトを持っていることに同意しています。
リスト選択の要素
リストの選択において、あなたの提供しているものに最も関心を持っていそうな人たちをターゲットにすると良いですし、あなたの既存の良いお客さんの共通点から見つけるのも良いでしょう。
共通点は、年齢、性別、職業、所得水準、近所もしくは地理的なエリア、クレジットカードの所有、家族構成、購読している雑誌、もしくは他の人口統計的な数値から見つけられるでしょう。
これらの要素は、デモグラフィクス(人口統計)と呼ばれています。
法人向けマーケティングにおいて、同様の考え方が使えます。
企業のリストが、規模、売上高、資産規模、従業員数、業種、地理的なエリア、購読している雑誌、信用格付け、その他の要素で選別できます。
個人用の飛行機メーカーであれば、全国を対象に、純資産で約5000万円を保有している会社の経営者や役員のリストを選択することもいいでしょう。
原則的に、あなたがリストを選別していくために、デモグラフィックな条件を使えば使うほど、リストに費用がかかってきます。
あなたの希望する条件に合ったリストを選別するために使われたお金は、使い道としては良いものと言えるでしょう。
中小企業の経営者であれば、自分たち独自のリストを構築することができます。
一つ言わせてもらうと、あなたのすべての顧客、クライアントのリストを更新し、メンテナンスするべきです。
このリストへダイレクトメールを送ると、さらなる仕事を刺激することができますし、新規客を紹介してもらえたり、商品、サービスを紹介したり、セールや特別なイベントを紹介することもできるのです。
あなたのダイレクトメールのムダを減らす方法
ダイレクトマーケティングで成功する2つ目の要素についてですが、第二の要素は、“オファーとマッチしていること”です。
あなたのダイレクトメール・パッケージの中でしているオファーは、送るリストの興味、関心、必要性、動機などに、できる限りマッチするように、慎重に考え抜く必要があります。
原則的に、オファーとリストがマッチしていればしているほど、反応率は、より高くなっていきます。
この考え方を理解しやすいように、2つのシンプルな例を紹介しましょう。
例1:
スポーツ用品店Aは、店の近所に住む全ての人に、今度行うスキーとハイキングの道具のセールについてのダイレクトメールを郵送しました。
オファーは、すごいものでした。それは25%から50%の割引です。
さらに、来店してくれた人、全てに無料のギフトを送るというものでした。
しかし、結果は、メーリングにおいてムダが多すぎたため、非常に低いものになってしまいました。
このスポーツ用品店は、1万通のダイレクトメールを送りました。
しかし、来店してくれたのは、たったの20人だったのです。
反応率は、たったの0.2%です。この結果はムダが原因だったのです。
郵送した1万人のうち、たった1000人しか、スキーやハイキングに興味がなかったのかもしれません。
もし、その1000人だけに送っていれば、20人が来店し、2%の反応率となり、許容範囲内となったのかもしれないのです。
例2:
スポーツ用品店Bは、例1と全く同じオファーを、100通、彼の店の近所に住んでいて、以前、この店でスキーかハイキングの道具を購入したことのあるお客にだけ送りました。
すると、今度も同じように20人が来店してくれたのです。20%もの反応率です。
ダイレクトメールのコストは、1通あたり120円程度でした。
同じ20人に、来店してもらうのに、例1では120万円、例2では12,000円。
例1では一人当たり6万円、例2では一人当たり600円です。
この違いはムダを減らした結果です。
ただ、オファーとマッチしているリストにしただけなのです。
ほとんどの中小企業やたくさんの大企業は、洗練されていない、安易なアプローチを取ることで、ものすごい量のお金をドブに捨てています。
洗練されたアプローチの魔法の一部は、オファーとマッチしたリストを使うことです。
効果的なオファーをつくる5つの方法
ただ、成功するためには、また、非常に魅力的なオファーをしなければならないのです。
これらの非常に効果的なオファーをつくるために、役に立つ考え方を紹介しましょう。
もちろん、ベストは、これら5つすべてを含むオファーです。
実際、私がクライアントにセールスレターを書くときは、いつも、これらすべてを含むものにしています。
さて、今私たちは、成功するダイレクトマーケティングのはじめの2つの要素について学んできました。
リストとオファーですね。
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そして、最後の第3の要素は、ダイレクトメールそのものです。
1つ目は、リスト。
2つ目は、オファー。
3つ目は、パッケージ、もしくは、オファーのプレゼンテーションと呼ばれるものです。
ダイレクトメールを作っていく上で、あなたは、基本的にコピー(文章)、グラフィック(見た目)、フォーマット(形式)を扱っていくことになるでしょう。
ここで知っておいて欲しいことがあります。
グラフィック・デザイナーや広告代理店に、あなたのダイレクトメールを作ってもらうために、高額のサービスを受ける必要はないのです。
もし、あなたが自分で、フォーマットを決め、コピーを書き、グラフィックを決めて、これからのメールで学んでいけば、あなたのダイレクトメール・パッケージは、キンコーズなどのインスタント・プリントショップ、もしくは自分の持っているプリンターで準備できるのです。
広告代理店やグラフィック・デザイナーは、ただシンプルなダイレクトメールを一つデザインするのに、何万円から何十万円ものお金を要求してきます。
ほとんどの中小企業は、このようなコストを支払う必要などないのです。
ダン・ケネディ
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