From:小川忠洋
「怖かった、、、」
ちょっと前に子供をキッザニアに連れて行った時のこと。トイレで隣の親子の会話が、とても深かったのでシェアしようと思う…
キッザニアってのは、子供が大人の職業を疑似体験できるところ。例えば、消防隊になってみたり、パン屋さんになって実際にパンを焼いてみたり。(ウチの子はアイスクリーム屋さんが大好きらしい)
みんな実際にある企業がスポンサーとして道具やらなんやらを提供しているようだ。。。ま、そんなビジネスモデルの話しはいいとして、、、
キッザニアってちょっとした遊園地みたいな感じなんだよね。んで、ちょっと外からは全然見えないように密閉されてる感じ…だから、トイレの隣の親子はこんな会話をしてたんだ…
「怖かった、、、でも来て良かった」
「でしょ。最初は怖くても、楽しかったでしょ」
「うん。。。」
微笑ましい会話だな…と思ったんだが、考えてみてほしい。この子の「怖かった」という言葉はとても正直で、あなたも意識しなければいけない言葉である…
人は何を怖がるのか?
この子は、謎の施設に入ることが怖かったわけだ。お父さんは怖くなかった。(ま、大人だしね)なぜだろう?キッザニアって、かなり大人気の子供が大喜びする施設であるにもかかわらず…なぜこの子は怖かったのか???
答えは簡単だ。この施設に入ったら、中で何が起きるかが分からなかったから、不安だったわけだ。中に何があって、誰がいて何が起きるのか???
人間という生き物は、自分が分からないものに対しては不安や恐怖を抱くようになっている。だから、子供もよく分からない施設に連れて行かれるのには、不安や恐怖が生まれたってわけ。もちろん、お父さんは中に入ったら何があって、どんな事ができると、だいたいわかってたから不安もない。
さて、これはとても重要なポイントなんだが気づいたかな?
マーケティングでは
そう。あなたのマーケティングでもこれは同じって事だ。つまり、見込み客は、あなたの謎のオファーを受けたら、次に何が起きて、何がどうなるのか?分からない。。。それだと不安になる。不安になったら行動はしないってこと。
例えば、資料請求なんかやったりするでしょ。資料請求した後、何が起きるのか?よく分からないよね。何日後に資料が届いて、中身はどんなんで、最も重要なことに、どんなセールスがかかってくるのか。。。とか。
しつこい営業電話がガンガンかかってくるんじゃないだろうか?一度、電話をとったら切らせないように、巧みなトークをしてくるんじゃないか?などなど。。。
分からないでしょ。だから不安。なので、どっかの化粧品会社は、「電話しません」って言い切ってるよね。だから、サンプルを請求したとしても、電話はかかってこないって安心して請求できる。
人は、ちょっとした未来に何が起きるのか?を具体的にイメージできればできるほど、行動しやすくなる。
例えば、セミナーなんかでもそう。普段からセミナー行きまくってる人にとっては何てことはないけど、、、セミナーなんか行ったことないって人が世の中にはたくさんいる…
そういった人はもしかしたら、セミナーを新興宗教のようなイメージを抱いてるかもしれない。。。それか、高額な布団を売るような集団催眠商法みたいに考えてるかもしれない…
新興宗教か、監禁か、詐欺か、
セミナー会場に行ったが最後、ドアに鍵をかけられて、売られる商品を買わないと帰してもらえないんじゃないか、、、なんか強面のオジサンがでてきて、契約書にサインさせられるんじゃないだろうか、、、
なんて事を考えるかもしれない…そういった事がなく、セミナー会場に行ったら何が起きるか?って事を言うだけで、人は安心するもの。
細かい話しで言うと、電話とかもそう。電話したらどんな人が出るのか?何を言うべきなのか?「あのー新聞みたんですけど、、、」なんて事を言ったら、どの新聞の何月何日の号ダヨ!とか心の中でバカにされるんじゃないかとか、、、
こういう事で、人は行動するのを不安がっちゃうわけ。怖がっちゃうわけ。だから、あなたは、それらの不安を取り除かなければいけない。
これから何が起きるのか?何が待ってるのか?どうなるのか?を教えてあげることで、それらの不安は解消することができる。
キッザニアっていう子供の楽園のような場所でも、当の子供が怖がったりするわけだ。それを考えると、あなたの見込み客は、どれだけ怖がってるだろう???
一度想像してみてはどうか?
-小川忠洋
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