From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
この写真、私がメイクをされているところです。
メイクは何度か経験があるのですが(!)、コテで髪を巻かれるというのは初めての経験でした。
何のためかというと、来月発売の著書に使う写真用です。
いつも使っている写真は年配の経営者の方にチャラく見えるから変えてください、と編集の方に言われて撮影し直した、というわけです。
仕上がりは、まだお見せできませんが、自分の顔が昭和の顔だということを改めて認識した次第です。
1時間×35日=完成!?
実は正直言うと、本を書くという仕事、楽勝だと思っていました。
なぜなら、メルマガを書き慣れているからです。
弊社の運営する「オクゴエ!」もそうですし、この「ザ・レスポンス」では、毎週約2000文字を書いています。
2000文字を1時間程度で書きます。
書籍は70000文字程度なので、毎日1時間書けば35日で完成する計算です。
まァ、2ヶ月もあれば完成するだろう、と予想していました。
ところがどっこい、書き始めることすらできません。
3日経っても、5日経っても、7日経っても数行程度しか進みません。
アイデアはあるにも関わらず、です。
というわけで最後の手段。
ライターにアイデアを全て話し、代わりに書いてもらうことにしました。
「こりゃあ、楽だ。何も考えなくても本が仕上がるな」と呑気に構えて、1ヶ月後・・・
手元に届いた原稿は、イメージと全く違うものでした。
(ちなみにライターの方の名誉のためにお伝えしておくと、ライターさんは私が言ったまま書いてくださっていました。言葉では伝わりにくいニュアンスが文字に乗らなかった、というほうが正しいかもしれません。
また、ライターさんが書いてくれた文章のおかげで、方向性やアイデアが固まりました。文章としては使いませんでしたが、今となっては必要なプロセスだったんだと思います。)
結局、イチから自分で書き直すことになりました。
編集の方に泣きを入れて締め切り日をズラしてもらい、半ベソになりながら無理矢理書き上げました。
おかげでこの間の弊社内の業務で、私を経由するものは、全部ストップしていました(苦笑
正直、マルチタスクの能力の低さを呪いました。(まァ、そんな能力をもっている人はいないんですが)
一方で、それでも売上が上がってるウチってスゴイなと売れる仕組みを作った自分をコレほどまで褒めてやりたいと思えたことはありません。
知識だけではわからない
・・・この話を聞いて、どう思いましたか?
当然ですが、私の苦労話を聞いてもらうために書いているのではありません。
では、何を伝えたいかと言うと、
「経験してみないとわからない」
そんな当たり前の話です。
メルマガと本。
書くという行為自体は同じですが、それにかかるストレス、プロセスは全く違います。
メルマガでやっていることを、ン倍すれば本になるわけではありません。
ここで私がいくら熱弁したとしても、書籍を書いたことのない人には、最後の最後にはわかってもらえません。
なぜなら、その経験がないからです。
良い悪いではなく、人は経験しないとわからないことが、たくさんあるということです。
空白は経験で埋めるしかない
それは、ダイレクトレスポンスマーケティングも同様です。
この「ザ・レスポンス」や書籍やセミナーで勉強して理屈をいくら知っていても、行動が伴っていないのなら、単なる机上の空論です。
実際にやってみて初めて血肉になります。
言葉では伝えきれない、ニュアンス、行間まで初めて理解できるようになり、自由自在に使いこなせるようになります。
もしアップセル、クロスセルを学びたいなら、アップセル、クロスセルをやってみるだけでなく、受けてみることもやってみるべきです。
マーケティングは表面から見ることができますが、アップセル、クロスセルは特に買ってみないとわかりません。
そして、儲かっている会社は例外なく、マーケティングだけでなく、表から見えない部分が上手に練り上げられています。
(正直マーケティングだけがうまい会社なんて、たかが知れてます。どこかにマネされて、終わりですから。)
分からないことがあるから、もっと勉強して空白を埋めよう、という気持ちはわかります。
でも、どんなに頑張っても「経験」という空白を埋めることはできません。
DVDでいくら学んでも泳げるようにならないのと同じです。
であれば、とりあえずやってみる。
経験によって、他の知識の空白も面白いように埋まることがわかります。
百聞は一見に如かず
案ずるより産むが易し
当たり前のことですが、自分のこととなると、なかなかできなくなるものです。
改めてこの言葉の意味を噛み締めてみると、ビジネスの課題がたくさん解決するはずです。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします