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事故った!

2009.6.5 | ,
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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕

交通事故を起こしてしまいました。しかも、相手は黒塗りの高級車、クラウン・マジェスタ・・・ 

今から10年くらい前のこと。

当時学生だった僕は、バイトに行くために自分の車を運転していました。実家も大学も、どっちも大阪だったんですが、微妙に通学に時間がかかったのと、自分自身の希望もあり、大学の近くで一人暮らしをしていました。

一人暮らしなのに自分の車を持っている、と聞くと、何かリッチな学生生活のようにも思えるかもしれませんが、全然そんなことはありません。

当時やっていたバイトが、「主に大学生を対象とした賃貸マンションの斡旋」で、僕は不動産の事務所に入って、そこで物件の図面の説明をしたり、現地に車でお客さんを案内して内覧してもらったり、契約書を作成して契約金を受け取ったり・・・というような仕事をしていました。学生のバイトにしては珍しい(?)、デスクワーク型の仕事です。

社会勉強にもなるし、かなり充実したバイト内容だったので、ホントにそんなことを学生がやっていいの??と、いつもいろんな人から言われます(僕も当時思っていました)。

忙しい時期には、現地物件への案内のために必要な車の数も増えてくるので、どうしても、車・ドライバーの両方が足りなくなります。そこで会社側は、「自分の車を出したバイトには、1日2,000円の手当+ガソリン代+時給アップ」という、自分の車を使えるバイトには、とてもうれしい制度を作っていました。それだけ、バイトに頼って営業していた会社だったのです。

毎日のようにバイトに入っていた僕は、(もちろん、自分の車が欲しい、というのもあって、)思い切って中古車を購入することにしました。

価格は20万円くらい。

学生にとっては大金ですが、僕はこのバイトで多い時で月にこれ以上の金額を稼ぐこともあったので、購入を決断しました(学生にとって大金とはいえ、車の値段にしてみたら激安ですが・・・)。

車は、スズキのアルトという車。軽自動車です。もちろん、何年も前の旧式です。

「マニュアル(MT)の軽自動車で一番安いヤツ!」

中古車情報誌を見て、この条件に当てはまる車を扱っている大阪の販売店を探したら、この「アルト」が出てきたのです。特にアルトが欲しかったわけではありません。

というわけで、もうどこにあった何と言う名前の販売店だか忘れましたが、僕は20万円を支払って、この「激安カー」をゲットしました。

はじめての自分の車。

「これで助手席に彼女をのせて、旅行に行けるで!」

と、彼女もいないのに興奮していました。

そして、納車から1週間くらいたったある夜のこと。。。

その日はバイトの友達4人と、晩飯を食べるために僕のアパートに集まっていましたが、そのうちの一人の女の子が帰る時間になったので、僕の愛車・アルトで駅まで送ることにしました(何かしら、理由をつけて乗りたくて仕方がないので、僕は大喜びです)。

いつものようにアパートの駐車場から乗り込み、車をスタートさせます。駅までのルートは、いつものバイト先に向かうルートとほぼ同じ。車が来てから1週間、毎日通ってる道です。

お酒も飲んでないし、うまく運転できるはず・・・
だったのですが・・・

その日はなぜか、まっすぐに進むことができず、ハンドルをまっすぐにしていても、どんどん右に寄ってきてしまうのです。「この右に寄る感覚、毎日徐々にひどくなってきている・・・。」

そう違和感を覚えながらも、車は信号のない、小さな十字路に差し掛かりました。ここを右折すれば、少し細い路地に入ります。駅に行くためには、ここを右折して、その細い路地に入らないといけません。

その路地は一方通行で対向車は来ないものの、いつも道路の右側には車が違法駐車(路駐)していて、狭い道をさらに狭くし、少々通りにくくなっています。その日もいつもと同じように、右側には路駐の車がずっと続いていました。住宅街ではよくある、狭い道です。

対向車をやり過ごしたあと、十字路を右折して、その狭い道に入った瞬間・・・・

「ガン!」

右に寄りがちな愛車・アルトは、右折して路地に入った後、右に曲がり過ぎて、右側に路駐していた車の後部ドアを直撃。。。事故です。

しかもぶつかってしまったその車は、トヨタの高級車、黒塗りのクラウン・マジェスタ(新車販売価格:610~790万円)です。

助手席に乗っていた女の子は、シートベルトをしていなかったため(当時はまだ義務じゃなかった)、そのままフロントガラスに頭を強打。2分(?)ほど、「痛い、痛い、、、」と繰り返すのみ。「大丈夫?」と声をかけても「痛い」としか言わない・・・

半泣きになってオロオロしている僕にたたみかけるように、ほどなくその近くから一人の住人(コワモテの(ように見える)、マジェスタのオーナー)が出てきて、「兄ちゃん、これ、どないしてくれんの?」と詰め寄られる・・・。

マジェスタのオーナーにはひたすら謝り、まだ僕のアパートにいた友達に、帰るはずだった助手席の女の子を預け、警察に行って事情聴取を受け、事故証明書を作って・・・と、相当長い夜でした。

修理工場からの、衝撃の連絡

数日後、愛車・アルトの調子を見てもらっていた修理工場からの連絡を受け、ビックリ。この車は相当なポンコツだったことが判明したのです。

まず、右に寄る原因は、車の前輪の車軸にありました。右前輪の車軸が、左よりも1.5センチ後ろにずれていたため、ハンドルをまっすぐしていても、右に流れて行ってしまう、ということだそうなのです。つまり、整備不良です。

たぶん、買ったときからおかしかったんですが、免許を取りたての僕には、「正常の」車の感覚がよくわからず、気づかなかったんでしょう。

次に、そもそもこの車は、過去に事故を起こした「事故車」だったことも判明しました。

このことについては、さすがに初心者ながら、おかしいと思っていました。普通、運転席側のドアのかぎを開けると、全てのドアのカギ(この車は2ドアなので、助手席側のカギ)が開くはずです。でもアルトは、運転席のカギを開けて、僕が中に入り、中から助手席側のドアに手をのばしてカギを開ける(or閉める)必要があったのです。

それだけじゃありません。運転席のカギ穴に差し込むカギは、エンジンをかけるカギや、助手席のカギ穴に差し込むカギと違うのです。。。

つまりこの車は、事故ってグチャグチャになった車の運転席側のドアを外し、別の車のドアと付け替えて作ったもの、事故車と事故車を二つ組み合わせて一つの車にした、いわゆる二つで一つ「ニコイチ」の車だったのです!

一言で言うと、中古車の販売店にだまされた、ということです。

この事故にかかった費用は総額で60万円ほど。アルトの3倍ほどの金額です。幸い保険で賄えたものの、「安物」を買ってしまったがために、えらく大変な目にあってしまいました・・・

「絶対に、安いだけじゃ買わん!」

この事故があってから僕は(特に中古車を選ぶ際は)、安いだけじゃ絶対に買わない、と心に決めました。絶対に、まずは信頼できる店で買うこと。そして、車以外でも、絶対に安いという理由だけで購入を決断しないことを決めたのです。

この記事を読んでくれているあなたも、何か「安いものを買って失敗した」という苦い経験をしたことがあるんじゃないでしょうか?そしてその結果、値段だけ見て買わないようにしよう、と思ったことがあるんじゃないでしょうか?

事実、前回の記事でもお話しした通り、何か購入の決断をするときに、値段だけが理由になっているパターンというのは、ごく少ないパターンです。

じゃぁほかに、どんなパターンがあるのでしょう?

例えば、「信頼」「安心」を一緒に買う

僕のように「懲りた」消費者は、次からは「信頼できる」会社で買うことで、多少高くても「安心」して車に乗りたい、と思うでしょう。買った車の保証期間の延長や、定期点検サービスなども受けるかもしれません。

結果として、時間やお金の節約、不安や心配のないカーライフに跳ね返ってくるのなら、安いもんです。

安売りしないと、競合に負ける?

「うちのお客さんは、安いものしか買わないから・・・」「安く売らないと、売れないから・・・」

もしあなたがそう思うのであれば、それは、あなたがそういうお客さんを選んでいる、ということです。もちろん、値段だけを気にして買う、学生当時の僕のようなタイプもいるでしょう。商品の質はどうでもいいから、とにかく安いものを好むようなタイプの人もいます。

ですが、、、

  • どんなお客さんを相手にしたいか?
  • どんなお客さんを相手にしたくないか?
  • どんな品質レベルの商品を売りたいか?
  • それをいくらの値段で売りたいか?

全ては、売り手であるあなたの選択です。

ダン・ケネディは、価格競争から抜け出し、高価格で高品質の商品を提供する、高レベルの人達を相手にしたビジネスを勧めています。

つまり、買い手が受け取る価値をできるだけ高める、という方法です。

それによって値段が上がってしまっても問題はありません。価値と比較して安ければいいわけですし、「価格の高い」優れた商品を売る方法については、ダン・ケネディの得意分野なので。彼のアドバイスに従えばいいだけです。

コピーは商品の価値を超えない

優れた、強力なコピーを書くためには、優れた、強力な価値を買い手に与えられるような、価値ある商品・オファーを用意する必要があります。コピーライティングは、その商品の価値やオファーの魅力を、いかに相手に伝えるかを追及している技術です。

だから、コピーで伝える価値は、商品そのものの価値を超えることはありません(超えてしまうと、それは誇大表現だということです)。優れたコピーを書くには、まずは優れた価値のある商品・サービスを用意することが必要です。

ちなみに、ダン・ケネディが多数の億万長者を生みだした優れたアイディアは、ここから(無料) ⇒ http://www.123marketing.jp/tgnobs/present.php

fasdf

PS:ちなみに、事故の時に助手席にいた女の子は、今は僕の奥さんになってます。何がっきっかけでどうなるか、わからんもんですね・・・

PPS:初心者シリーズは少しお休み。気になる場合は、このメンバーシップにあるビデオをチェックしてください。⇒ http://www.123marketing.jp/tgnobs/present.php

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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