From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
(一部の談合業界を除けば)どの経営者も同業界の会社をどう出し抜こうかを考え、頑張っています。
にもかかわらず、競合の動向をチェックし、なぜか業界誌を読んでいます。
当然ですが、それでは出し抜きたいという思いは一生かないません。
なぜならそれは競合がやったことの後追いにしかならないからです。
実際、業界を破壊するのは、その業界内部の人ではなく外部の人であることが大半です。
例えば、ポータブル音楽プレイヤーの業界を一気にひっくり返したのは、ipod。
音楽や家電とは全く無縁のコンピュータ業界のApple社でした。
だから、競合を出し抜き利益を上げるための答えは、今の自分の目の届く範囲にはない、と考えるべきです。
ではどうすればいいのか?
2つの方法を紹介しましょう。
別の業界と組み合わせる
ひとつめは、他業界をパクること。
パクるというと言葉は悪いですが、「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせに過ぎない」(ジェームス・ヤング)わけで、ゼロからアイデアを思い浮かべる人なんて絶対にいません。
他業界のやり方を、自社の商品と組み合わせる、というわけです。
以前、サブウェイのサンドイッチから(!)自分のビジネスの着想を得た私の友人のコンサルタントの話をしました。
めちゃくちゃ大きいサンドイッチを、切ってくれるサービスがとてもうれしかった
↓
自分もクライアントに大きいものを小さく切ってあげられないか?
↓
お客さんとの目標は1ヶ月分ではなく、1週間分ずつ細切れにしてあげよう
クライアントとの面談タイミングを1ヶ月ごとではなく、1週間ごとにすることで成果をよりあげやすいようにしました。
サンドイッチから目標設定にまでつなぐのは神業ですが(笑)要するに、他業界からパクるというのはこういうことです。
参考にし易い業界
もしマーケティングの手法をパクるのであれば、まずは化粧品・健康食品の通販です。
もの凄い広告の量ですよね。それでもバンバン出ているということは、当然、儲かっているということ。
その手法はマネしないともったいないですね。
それからTV通販。
マーケティングそのものはまだまだ甘い業界ですが、その場で買いたくなるメッセージの作り方は秀逸です。
ただし、マーケティングは目に見える部分だけをマネしてもうまくいかないことがあります。
商品を販売後のフォローも含めて初めて採算が取れる、ということもあるからです。
なので、実際に買ってみたりすること、ダメだったらやめる、ということも重要です。
新しい分野を学ぶ
競合を出し抜くもうひとつの方法は、今まで学んだ事のない分野を学んでみることです。
ザ・レスポンスを読んでいる方であれば、大抵、ダイレクトマーケティングとかセールスとかマネジメントみたいな本を読まれていると思います。
そこで、そういうところから離れて全然関係ない分野の本を読んでみるとヒントが隠れていることがあります。
実際、コピーライティングやマーケティングをしていると一度は読めと言われる『影響力の武器』は、決して、セールスやコピーラーティングの本ではありません。
社会学の本です。
それをセールスの人が誰か読んで、「これいいよ~」と薦めだし、こんなに広がったものと思われます。
(ちなみに、私はこの本の良さが全くわかりませんが(苦笑))
ちなみに私は、詐欺師の本を読んで、それをヒントにクライアントのフォローアップの仕組みを改善し、売上を倍にしたことがあります。
詐欺師は実態のないものでもお金を引き出せるわけです。
しかも、ダマされた側は感謝すらしている。
ならば、しっかりとしたものを売って、詐欺師のテクニックを使えば、もの凄い効果があるに決まっていますよね。
また、実は今3期に入ったコンサル講座はキリスト教の本をヒントに組み立てています。
詐欺師、キリスト教はさすがに離れ過ぎですが。。。
普段、まァ読まないだろうと思うような本を読んでみる、勉強してみるとそこに売上アップのヒントが隠れているものです。
経営者はいつでも「どうやったら業績アップできるか?」と自分に質問していますから。
ぜひ新たな分野を学んでみてください。
– 北岡秀紀
追伸
無理矢理、新しい分野を学ぶなら・・・
こういう手もあります。
詳しくは、この寺本隆裕さんとの対談の中で。
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