From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
今回は、変化がいかに急激か、そして、これらの変化が、あなたのライフ・ストラテジー(人生戦略)をどれほど大きく変えてしまうかについてお話します。数年前のことですが、カリフォルニア州でスパムメール禁止法が成立し、Eメールは死んだも同然だと考えられました。そしてダイレクトメールが「次の大ブーム」になるだろうと予測されました。
そうです、昔ながらの郵便によるダイレクトメールが、様々な媒体の中で、トップの座に返り咲いたのです。ターゲットを絞った媒体の中では、規制によってその存在を脅かされなかったは、郵便によるダイレクトメールだけであるという意見もあります。郵便によるダイレクトメールの地位は、Eメール全盛期を経ても、ビクともしなかったのです。
もし、郵便によるダイレクトメールが高すぎて負担できないと言うのなら、そんなビジネスは、ろくなものではありません。ビジネスを改善するか、他のビジネスを見つけるか、どちらかです。
ダイレクトメールの重要ポイント
ここで、ダイレクトメールに関する重要な点について触れたいと思います。
それは、メッセージの内容と同じくらい、リスト(名簿)の質が成功の鍵を握っているということです。
きちんと届いて開封してもらうことが、何よりも大切です。相手に届かず、開封してもらえなければ、どんな素晴らしいメッセージでも意味がありません。開封してもらったら、今度は、コピーが「王様」です。
ですから、何かを真剣に勉強するつもりがあるなら、ダイレクトレスポンス・コピーライティングを勉強すべきです。
あなたが育て上げた、あなた自身の顧客の「ハウス・リスト」に勝るものは他にありません。ですから、たいていの場合、「ハウス・リスト」にダイレクトメールを送る回数を増やすことが、あなたにとってメリットとなるのです。
そして「次に大ブーム」になるのは、個人から個人に宛てて書かれ、切手を貼った封筒に入れて届けられるセールスレターです。
エバーグリーン(いつまでも効果のある)・セールスレターを作り上げることができたら、それは、何よりも価値のある財産です。ずっとそれを送り続けるか、少なくとも、他のセールスレターと交互に、それを送れば良いのです。
そのようなセールスレターと適切なリストこそ、間違いなく金持ちになれるやり方です。
急激な変化に対応するライフ・ストラテジー:その1
変化は急激です。
前述では、頼りにしてきたかもしれない媒体に生じている大変動について、警告を発するものでした。しっかりした大地だと思っていたところが、実は、大きな落とし穴だったりするのです。
このことは全て、いくつものライフ・ストラテジーを必要とするものです。
1つ目は、何事についても頭から決めてかからないこと。
何事においても、思い込みは避けること。何か一つのことに、頼りすぎないこと。常に、急激な変化があるかもしれないことを予想しておくこと。磐石なものなど、何も無いのです。
急激な変化に対応するライフ・ストラテジー:その2
2つ目は、自らの基盤を固めること。
あなたにとって価値があると見込める唯一のもの、すなわち、あなたの得意客です。
NOB.S.マーケティング・レターで、私は、得意客が「優良資産」であるとして、あなたがその優良資産を守り、それに投資し、それを活用しなければならないと述べました。
急激な変化に対応するライフ・ストラテジー:その3
3つ目は、マーケティング、顧客獲得の手段を多様化すること。
私は常々、多数の媒体を活用すること、ビジネスを成長させる手段を数多く持つことの重要性を訴えています。そうすれば、その内の一つや二つが突然失われてしまったとしても、ちょっと不便になるだけで、痛手を負ったり、破産したりすることはないはずです。
同じことが収入源についても言えます。一つや二つではなく、いくつもの、さらには数多くの収入源を持つようにするのです。
急激な変化に対応するライフ・ストラテジー:その4
4つ目は、ニッチです。
私たちは、相手の承認を得なければマーケティングができない時代へと突入しようとしています。良い悪いではなく、法律によってそうせざるを得ないのです。
相手の承認を得て、それを維持するには、あなたがニッチにいた方が、ずっと簡単です。相手が求めているものを、あなたが提供できると思ってもらえれば、あなたは、初めから自然に、「歓迎されるゲスト」として迎えられるのです。
急激な変化に対応するライフ・ストラテジー:その5
5つ目は、弾力性を失わないことです。
私のクライアントの中で最も頭が良い一人が、私にこんな話をしました。自分のビジネスが拡張性を失わないよう、細心の注意を払っていると言うのです。売上や利益や問題やチャンスに応じて、簡単かつ迅速に、拡大したり、縮小したりできるようにしているのです。
モタモタすることなく、テキパキとした対応が必要なのです。
ダン・ケネディ
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします