From:小川忠洋
From:小川忠洋 ダイレクト出版
大阪のスタバより、、、
「一番簡単で安上がりのマーケティングが、一番効果の高いマーケティングだ、なんて事は滅多にない…」今月のNOBS(屁理屈なし)マーケティング・レターの中でダン・ケネディがこんな事を言っていた…
多くの人が間違えるのは、マーケティングの効果と効率をごちゃ混ぜにしてしまう事。そして、効果ではなく、効率の方を追いかける事である。どういう事かと言うと、、、
効果と効率
例えば、100万人のメールアドレスを持っていたとしよう。ここにあなたのセールスレターを送るのは、極めて簡単だ。ちょっとしたソフトを使ってサクっとメールをセットすれば、後はプログラムが自動でやってくれる…これは極めて効率がいい。
しかし、考えてみて欲しい。
このめちゃめちゃ効率のいい方法で、どれだけの売上を上げることができるだろうか?どれだけの新規顧客獲得ができるだろうか?これって、いわゆるスパムメール、迷惑メールというやつである。あなたのメールボックスにも、出会いやらギャンブルやらの迷惑メールが届いている事だろう。。。
それを見て、あなたは今まで何か買った事があるだろうか?僕はない。だって、誰だか知らねぇ~やつからいきなりメールが来て、突然何か買ってくださいっていわれても…無理だろ?そりゃ。
しかし、それをやっている方は、手間はかからないわけで、100万人にメッセージ送れるわけだから、「効率」は極めていい。
一方、例えばあなたの顧客リストに電話するってのはどうだろう?めんどくさいよね?手間がかかるよね?1件、1件電話しなきゃいけないとなれば、、、それなりの労力がかかる。人数によっては何日間もやり続けなきゃいけない。もちろん、電話をしたからといって、相手が必ず取ってくれるとは限らない。留守電にメッセージを残して、はたまた次の日にかけ直して、、、なんて事を繰り返さなきゃいけない…
極めて効率が悪い…
ところが効果はどうだろうか?あなたの会社から一度、商品を買ってくれたお客さん。あなたの事をすでに知っているお客さん。あなたの売った商品に満足しているお客さん。そして、その商品品質のレベルもだいたい分かっているお客さん。。。もし、電話がつながったら、また別の商品を買ってくれる確率は極めて高いと思わない?
つまり、結果が出る。
と言うことはこの行為は極めて「効果的」という事になる。めんどくさいし手間がかかるがやれば、ほぼ効果が出る。これが効果的という意味だ。
考えてみてほしい。見知らぬ人100万人にスパム・メールを送るのと、既存客1000人に電話で何かセールスをするのでは、、、どちらが最終の売上は高いだろうか?
答えは明白。後者である。スパムメールなんて、めちゃめちゃ効率はいいが、効果が全くないので、いくらやってもムダである。
マーケティングにおいて、やってしまいがちな間違いは、この「効果」よりも「効率」を目指してしまうこと。効率よくできるように、できるだけ手間がかからず、大量の仕事をできるように、大量のメッセージを届けれるように、、、そんな事にエネルギーを注いでしまう。これは大きな間違い。
何故なら、簡単な話、効果の出ない事をいくら効率よくやったとしても結果は出ないから。どれだけ素早くスパムメール送った所で、、、1時間に1万通しか送れなかったメールを1時間に10万通送れるようにしたって(効率は10倍になってる)、、、スパムはスパム。結果は出ない。
ダン・ケネディが言うように、簡単で安上がりのマーケティングは、、、効率は良い事がおおい。しかし、効果の点では疑問だ。ぶっちゃけ、僕の経験的には金を払ってやること程、効果は高い傾向がある。もちろん、ただ単に金をかければいいってもんじゃない。しかし、安くて(タダとか)簡単にできるマーケティングには、それなりの理由があるのではないか?
もしあなたに心当たりがあるなら、まず、自分のマーケティングで何が効果が出ているか?を考えなおしてみよう。あるいは、何をすれば、結果が出やすいか?を考えてみよう。そしたら、それがどんなにめんどくさくても、やればいい。
上手いこと効率的に結果を出していきたい!なんて最初から考えないほうがいい。ベタベタの事をやったほうがいい。ベタベタの事って誰もやらないから、結果がでる確率が高い。あのダン・ケネディだって、セミナー講師として駆け出しの頃は、大きなセミナー会場の近くの駐車場に行って、車のフロントガラスにチラシを貼り付けていたのである。
マーケティングで重要なのは、どれだけ安上がりにするか?ではない。どれだけ「質の高い顧客を獲得するか?」である。ここを間違えてはいけない…
ー小川忠洋
ダイレクト出版
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