定額給付金が支給されるということが決まったということは、日本人なら誰でも知っていると思う。
でも正直な話、ちょっと恥ずかしいことかもしれないが、僕はこの定額給付金のことを詳しく知らなかった。
嫁が日本語が分からないということもあり、日頃から日本のニュース番組をみることが少ない。中川大臣のあの問題会見も、ケーブルテレビのCNNニュースで初めて知ったくらい… (ちなみに、あの時のニュースは、海外でもかなり大々的なニュースになっていた。)
更に、この定額給付金が支給されるということが決定したとき、僕はアメリカでセミナーを受けていたので、その最新ニュースが一切入ってこない状態だった。
ところが最近になって、たしかYahooニュースだったかな、偶然だけど定額給付金の使い道がどうのこうのという記事が目に入ってきた。
アメリカのセミナーに行く前から、この話は日本中で盛り上がっていたので、さすがの僕も、なんとな~くは知っていたのだが、それでも決定したということを知ったのはこれが初。(遅すぎ…笑)
あまり気にもしていなかったのと、いつ決定したのかも知らなかったので、それを知った瞬間に、ふとこんなことを思った、
『あれ~、頂いてないんだけど… もしかして手続きしてないから、もう期間って過ぎちゃったのかな~』
っと…
いつもニュースをみている人なら、こんなことを考えるのは、おかしいのは分かっている。だって、まだ決まったばっかりなのに、それを実行するには数カ月かかるのは当然。そして、知らせが届いて、その用紙をどこかに持って行って、という面倒な手続きがあるのは、普通に考えれば想像がつく。
でも、それが決まった時のニュースが一切ない状態で、久しぶりに”定額給付金”の言葉を聞いて、しかもみんなが決定したのを当たり前のように話しているのを聞くと、自分だけ取り残されたような気になり、ワケの分からない想像をはじめるのである。
大した額のお金ではないかもしれないが、何しろ、お金がタダでもらえるチャンスを逃してしまったのかもしれないと焦りながら、その真意を確かめるがごとく、Googleの検索で、”定額給付金”と検索してみる…
おぉおぉぉぉ!!
何と一番はじめに目に入ってきたのが、『”JAL”定額給付金でプチ旅行』というアドワーズ広告。
つまり、JALは定額給付金の使い道として、それ用の旅行プランを用意し、給付金のことを考えている人たちに対して、広告を出してきたのである。
こんなキーワードで、旅行会社がアドワーズ広告を出していることに嬉しくなって、定額給付金のことを調べているのを忘れ、思わずクリックしてしまった。
そしたら、そのランディングページも、定額給付金に特化したページで、値段設定も、それを意識しているのが良く分かる。
大体、こういうお金の使い道って、『せっかくもらったお金だから、ちょっと旅行でも…』っと思うのが、一般的なんだろう。本当は、”そのお金でちょっと旅行でも”のはずが、旅行先でそれ以上に使ってしまうのがオチなのにも関わらず…笑
まあでも、旅行業者はそこをすかさず、狙いを定め”定額給付金用の旅行プラン”と謳ったパッケージを作り、”定額給付金”と検索した人に向けて、アドワーズ広告を出してきたのである。
なかなかやるじゃないか…
リスティング広告の強みを上手く利用していると思う。
こういった流行のキーワードは、気付いている人しか気づかないので、競争が少ないうえに、お金に関するキーワードなので、そのキーワードはお金になる可能性が高い。
しかも、それに合わせたプラン&広告&ランディングページを用意しているので、反応はあるんじゃないかと思う。
これこそまさに、ターゲットを絞ったダイレクトマーケティング。そして、アドワーズというツールがそれを可能にしてくれる。
僕がいつも、リスティング広告で、ターゲットにするキーワードは無限にあると言っているのも分かっていただけるのではないだろうか?
時代の流れに合わせて、新たなキーワードが発見されることもある。
もちろん、マーケットによっては、ずーっと変わらず使えるキーワードもあるが、常にキーワードを探して、改善していくことも大事な要因だ。
キーワードを探すというのは、リスティング広告において、永遠のテーマであると同時に、それこそが醍醐味なのである。
鷲見(スミ)
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします