From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
せっかくコピーを書いたのに、まだ納得いかないからとズルズル先延ばし。商品はまだ手直ししたいところがあるからと、リリースしない。・・・そんな経験はないでしょうか?
集客(というより仕事全般)で成果の出せない人の共通点のひとつが「完璧主義」です。
「完璧でないコピーを出したら全く売れないのでは?」「完璧でない商品をお客さんに手渡してしまうとクレームが来るのでは?」「自分が納得いかないものを出したら、お客さんに悪い・・・」などなど、そんな気持ちも分からなくはありません。
それは一理あります。
しかし、それでもなお、「とりあえず完成したら100%でなくても良いから、お客さんに出せ!」と断言します。
その理由の中でも大きなものを3つあげましょう。もしあなたが完璧主義に陥っているなら、これで考えを改めてもらえたらとてもウレシイです。
理由1 完璧なんてあり得ない
そもそも完璧なマーケティング、完璧なセールス、完璧な商品とはなんでしょうか?どんな素晴らしいものであっても完璧なんて、普通あり得ません。
ミ●ュランで3つ星をもらうようなレストランであっても、「マズい」という人もいるくらいです。私もミシュ●ンの評価はよくわからないと思うことが多々あります。先日行ったあるレストランもそうでした。その一方で同じレストランを絶賛している友人もいます。
また、めちゃくちゃ売れた!というセールスレターであっても、成約率5%というところでしょう。自社リストで販売したとしても、10%~15%がMAX。つまり、8割~9割の人は買ってくれていない。
つまり、完璧なんてあり得ないのです。
理由2 結局、聞かないと分からない
どれだけ「完璧だ!」と思って出しても、お客さんが評価してくれないなんていうことはあります。
先日、あるプロモーションをしたのですが、「これは売れるぞっ!」と意気込んでリリースしたものの、予定の半分くらいしか売れませんでした。半年ほど前にもあるセミナーを企画しましたが、全く売れずに中止に追い込まれたこともあります。
集客・マーケティングの専門家だ、みたいにエラそうな顔をしているようなヤツでも、こんな失敗はします。いくら専門家であっても、人間ですから未来のことを見通す力はありません。お客さんでもありません。企画のひとつやふたつ簡単に外します。
それでも私のように専門家と名乗り商売している人がいるのは、他の方よりも成功経験だけでなく失敗経験も多いからこそ。おかげで成功する確率を飛躍的に高め、失敗したときにリカバリーして致命傷にならないようにすることができるからです。(もちろん、自称「専門家」は除きます。)
成功確率100%なんて人は絶対に!いません。どんな天才であってもです。
また、自分では3割くらいの出来と思って出した商品が、お客さんにことのほか喜ばれるなんていうことも珍しくありません。逆に、商品・サービスの専門家として見て100点の商品が、お客さんからみて400%くらいで機能が過剰で使いこなせず不満足なんていう例もみてきました。。
要するに、このセールス・マーケティングが売れるのか?この商品がほんとうにお客さんが喜んでくれるのか?というのは、実際にお客さんに出してみないと分からない、ということなのです。
もし100%でないものを出してお客さんに不評だったら?
スグに改善すればいいだけです。もう追いつめられている状態ですから100%目指してダラダラ改善するよりも、よほど高速で改善が可能なはずです。また、お客さんにはマイナスから入っている訳ですから、それを取り戻すだけの改善をすれば?逆にお客さんの満足度が上がることもあります。(あがるだけの改善をすべきですし。)
理由3 パクリ対策が必要です
完璧主義を目指してはいけない最後の理由は、現実的な理由です。それはパクリ対策。
特にインターネットで商売をしていたら、自分がやっているセールス・マーケティング、商品はパクられると思った方がいい。少なくとも表面上の方法論や商品の機能なんかは3~6ヶ月以内にパクられます。
対策のひとつとして、外側から見えないような仕組みを内包しておくというのは、効果的ではあります。しかし、これには手間もかかりますし、限界もあります。
そこで、自分の100%を目指すのではなく、競合よりほんの少しクビひとつ出るくらいの差でビジネスをします。そして、競合が追いついたら、どんどん進化させていくという手を取ります。
100%の理想像は頭の中には持っておき、それに少しずつ近づけていくイメージです。完璧な商品を満を持して出すよりも、「絶えず進化させ続ける」ということのほうが、実は競合との強力な差別化要素にもなります。なぜなら、一回や二回はパクっても、絶えず進化し続ける、パクリ続けるところはかなり少ないですから。
いいから出せ!
とりあえず完璧主義はダメだなぁと論理では理解していただけたと思います。
あとは感情の問題です。これは私にはどうしようもありません。今、手元に持っている完璧でないためにお客さんに出していないものを「エイっ!」で出してみてください。
意外とお客さんが喜んでくれるのがわかるはずです。そうすれば感情的にも「完璧でなくても出していい」ということがわかるはずです。
もちろん全然ダメダメなものを出すのは論外です。一定以上のクオリティは必要です。とはいえ、私の経験上ほとんどの方の「目指しているクオリティ」は高過ぎます。
少し基準を下げてみて、とりあえず出してみてください!!
【邪魔の入らない週末こそ!社長のためのアクションプラン】
完璧にしようと、改善中のものはありますか?とりあえず日を決めて、お客さんに出しましょう。
ー 北岡秀紀
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