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全ての社長が考えておくべき会社のリスクとその解決策

2020.4.2 | 
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世界的に猛威を奮っているコロナウイルスの影響で、外出の自粛を余儀なくされています。
飲食店やセミナーなどは人が集まって売上が作られますから、窮地に陥っている企業が増えてきています。

そうではない企業などでも、テレワークで仕事ができるとはいえ、生産性が落ちていることが考えられます。
そこで今回は北岡さんから、非常事態が起こったときに考えておくべきことについて、お話をしていただきました。

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事前対策をしているかどうかが分かれ道

抱えているクライアントさんの中に、コロナの影響が出ているところと出ていないところとあります。
影響が出やすいと言われている飲食業のクライアントさんもいますが、実は売上の落ち幅がそれほど大きくありません。

このような非常事態に備えて、常にしっかりと対策をしていれば、そこまで悪い結果にはなりません。
クライアントさんの中には、事前対策のことを伝えていたにもかかわらず対策をせず、今回のような事態を受けて、売上を大きく落としてしまったところもあります。

シミュレーションで問題点と対策をピックアップ

まずは売上が半分になったらどうなるのか、シミュレーションするようにします。
そうするといくつも問題点が出てくると思うのですが、それに対してどのような対策をするべきなのかを考えてください。

このようなリスクヘッジは常にしておくべきことですが、震災で売上を大きく減少させた企業がたくさんあったことを目の当たりにして、現実的にやるべきだと考えるようになりました。
ですから、売上が半分になってしまうことも身近にあり得ることだと捉えてください。

このようなことは、3ヶ月に1回行っている経営計画合宿でお話していますが、長期的なプランニングをするようなタイミングでも、このテーマについては考えておくべきです。

キャッシュに余裕を持たせておく

何かの事態で売上が半分になってしまうことを想定したら、引き起こされる問題点が見つかります。
売上が半分にならないように、事前に対策しておけないかどうか、売上が半分になったらどんな対策でビジネスを維持できるのか、あらかじめ考えて決めておくようにします。

シンプルな解決策として、「キャッシュを作っておく」ということが挙げられます。
半年分でも1年分でもいいのですが、小さな企業であれば2年分のキャッシュを作っておくことを勧めています。

これはかなり大変なことですが、今回のような事態に直面しても、落ち着いてビジネスに向き合うことができるようになります。

まずは半年分を目標にキャッシュを貯めて、それができたら非常事態が収まったあとにビジネスを立て直す資金として1年分を目指します。
2年分というのはかなり難しいですが、計画としてはそこを目標に考えるようにしてください。

非常事態に対する意識改革

自分のビジネスの売上が半分になってしまうことや、どんなリスクを抱えているのかということを、前もってしっかりと考えている人はあまりいません。

コロナウイルスの影響でビジネスが傾いてしまった人は、もちろん今からでも対策していかないといけませんが、日本は災害の多い国ですから、このような状況に追い込まれることはきっとまたあります。

ですから、今回どのようなことに困ったのか、それに対してどんなことができるのか、非常時の対策について、考えるようにしてください。

まとめ

日本は災害の多い国なので、ウイルスの問題に限らず今回のような非常事態は、必ずまた起こります。
そんなときのために、売上が半分になってしまったことを想定して、そうならないようにするための対策、そうなってしまったときの対策をあらかじめ考えておくようにしてください。

とくにキャッシュは、半年から2年分を目標に蓄えるようにしてください。
非常事態でも乗り越えられるキャッシュと、乗り越えたあとに立て直すキャッシュです。
難しいことかもしれませんが、対策ができている人ほど、今回のような状況でも持ちこたえられるのです。

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