ビジネスを始めるなら、最初にやるべきことのひとつとして「成功者のマネをする」ということが挙げられます。
ですが、「成功者のマネをしても成果が出ない」「メンターの言われることを実践しても上手くいかない」という方もいます。
一方で、成功者のマネをしたり、メンターの言われることを実践して上手く成果を出す人もいます。
その違いは何なんでしょうか?
上手くいく人は何をマネしているのでしょうか?
成功者のマネをして結果を出す人の共通点について、白石さんにお話を伺いました。
そもそも誰のマネをすればいいのか、という問題があります。
マネをするにはメンターを選ぶ必要がありますが、どういう人を選べばいいかと言うと、「自分が欲しいと思っている成果をすでに持っている人」が理想的です。
また、メンターが見つからないという人は、自分にとって100点の人を探そうとしていることが原因です。
100点だと感じる人に出会えたとしても、会って話をしているうちに、「ちょっと合わない感じがするな」というふうに、また別の人を探そうとしてしまうのです。
100点の人はいないので、例えば性格とか雰囲気が合わないといったことは後回しにして、自分のビジネスモデルに近く、自分の成長の先にいるような、いわゆる先輩みたいな人を選んでください。
なぜなら、何を乗り越えるべきか、何からやるべきか全てわかっているからです。
ただしそのメンターが今の立場に登りつめた時と、あなたがこれからそこに向かう時とでは時代が違います。
それを理解した上で接していかないといけないので、時代に合わせたやり方に修正したほうがいい場合もあります。
ですから、メンターに心酔するのではなく、客観的にいいとこ取りしていくのがおすすめです。
メンターのマネをするなら、目に見えている部分と目に見えていない部分の、両方をマネすることです。
目に見えている部分とは、メンターがやっていること、振る舞いなど、誰が見てもわかるようなこと。
これは基本なので、マネをしようとしている人なら、誰でもやっていることだと思います。
そして重要なのは、目に見えていない部分をマネすることです。
これが、成果を出している人と成果を出していない人の一番の違いです。
なので、マネをしているけど成果が出ていない人は、目に見えていない部分もマネしたほうがいいです。
メンターのマネをして成功している人たちの共通点は、目に見えていない部分もマネしている、ということです。
目に見えていない部分とは何か、3つにまとめたのでそれぞれ説明します。
これを理解せず上辺だけでマネしてしまうと、時代の違いに対応できなくなります。
メンター本人は、わざわざ「意図」について意識しながら仕事をしているわけではないので、質問することが可能であれば、自分が感じ取った意図で正しいのかどうか「こんな意図でやったんですか?」と聞いてみることが大切です。
もし違っていれば、どんな意図だったのか教えてくれます。
なので質問ができる環境なら、質問するようにしてください。
どんな理由で、その行動や選択になったのか、意図を理解しましょう。
それをやったのか、ということです。
マネをしていたのに、感情が違ったということがわかれば、同じ感情で取り書かれるようにするべきです。
「売ってやろう」という気持ちなのか「喜んでもらう」という気持ちなのか。
マネをするなら同じ感情にしたほうが、成功者と同じ成果を出しやすいということです。
たとえ感情までマネできなくても、その時の感情を理解しておいたほうが成功しやすいです。
メンターの感覚を取り入れることはとても重要です。
メンターと同じような成果を出すためには、どんな感覚で取り組んでいるかを知るべきです。
感覚についてを言葉で説明するのはとても難しいんですが、取り入れることはそれほど難しことではありません。
同じ時間を過ごしているだけでも、お互いの感覚が移り合って理解できるようになるのですが、これを「感覚転写」といいます。
長い時間、同じ空間で仕事をしていれば、それだけお互いの感覚が近づいていくわけです。
弟子が師匠のカバン持ちとして一日中一緒に過ごしていれば、師匠がどんな感覚で仕事をしているのかわかるようになります。
ただし、良い感覚だけでなく悪い感覚も移りますので注意が必要です。
大きな成果を出すためには「感覚」というものが重要だということを、覚えておいてください。
メンターが見つかったら、最初にしてほしい質問があります。
「私はこの先、あなた(メンター)のようにビジネスで成功したいんですが、もしあなたが今の私の立場なら、何から始めますか?」
この質問をすることが、あなたのビジネスを成功に近づける一番簡単な方法です。
これから自分がやろうと思っていたことと、帰ってきた回答が違ったら直せるからです。
「成功者だったらどうするのか?」
それと同じことをしてみるのが近道です。
ですから、「ではその次は何をやったらいいですか?」と2〜3個質問できればより良いスタートができます。
メンターとずっと一緒にいると、セルフイメージが下がる人がいます。
メンターは成功者ですし能力が高いので、自分自身の価値が低く感じてしまうんです。
一緒にいればいるほどずっと比較してしまうので、常にその差が気になっている状態です。
中には、メンターとずっと一緒にいてセルフイメージが下がってしまったけど、卒業してメンターと離れたら、急に成果を出す人もいます。
「メンターから学んで技術や能力が備わっていたのに、自分ではできないとセルフイメージを低く感じて自信を持てなかった。
けれど、比較対象がいなくなってセルフイメージが戻ったら、学び得た技術や能力が発揮できた」
というように考えられます。
ですから、メンターと一緒にいてその差を感じていたとしても、しっかり学んで成長しているんだという自覚を持ち続けて、セルフイメージが下がらないように注意してください。
あなたにとって100点満点のメンターはいませんから、まずは似たようなビジネスモデルですでに成功している人を、メンターとして選んでください。
メンターのマネするべきポイントは、目に見えていることはもちろん、目に見えていない部分もしっかりマネすること。
これがマネをして成功した人たちの共通点です。
目に見えていない部分とは、メンターの「意図」「感情」「感覚」です。
意図や感情については、メンターに確認してみれば知ることができます。
感覚については、共にする時間を長くし、感覚転写で理解していきます。
ただし、メンターと一緒にいる時間を長くすると、セルフイメージを下げてしまう人がいますので、学んでいるんだという自覚を持ってセルフイメージが下がらないように注意してください。
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