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一流の文章にある共通点…あなたはそれを自分のものにできますか?

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From:マイケル・マスターソン

良い文章とはなかなか定義しにくいものです。出版社のコンサルタントとして、私はそれを誰よりもよく知っているつもりです。私は常に、この文章は良いか悪いかということを考えている気がします。

普通は記事、本、あるいはセールスレターが良いものかどうかについては賛否両論あるものですが、一流の文章に関していえばその評価は必ず一致するのです。

そう、一流の文章には何かしらの共通点があるのです。

一流の文章にある共通点とは?

その共通点とはなんでしょう?それについて考えてみましょう。

そしてその答えがわかれば、あなたは文章の良し悪しを見極め、それを人に教えることができるようになるでしょう。そして更には、自分でも文章をより早く容易に書けるようになるでしょう。

私はこの答えを見つけようと20年以上もの時間を費やしてきましたが、長い間答えは出ませんでした。ある文章についてうまく説明することのできる定義を見つけたとしても、それを同じように他の文章に当てはめることができませんでした。しかし、1年ほど前に閃いたのです。良い文章とは良いアイデアであり、それ以外のものは必要ないのです。

この定義は考えられる限り全てのノンフィクションの文章に当てはまるものでした。それからというもの、私はその定義を使って様々な文章を分析してきましたし、また自分の文章のどこに問題があるのかについても考えてきました。

もし良い文章がただ単に良いアイデアであるならば、良い文章を書くことは二つの要素から成り立ちます。

1)良いアイデアが一つ浮かぶまで文章を書き始めないこと

2)一度書き終わったらとにかく編集すること。必要ではない文、フレーズ、単語は全て削除すること

あえて自分で言いますが、これはとても素晴らしいアドバイスです。しかし、ここで別の問題が発生します。

良いアイデアとは何か?

実はその答えはまだ出ていないのですが、「良い文章とは良いアイデアである」という考えは、絶対的な評価ではなく相対的な評価のことを示しています。読み手の心に影響力を持つ思考が「良いアイデア」だ、というわけです。

読み手に理解されず喜ばれない考え方は、彼らにとって「良い」文章ではありません。もっと言うと、それを読まされる事自体が彼らにとって時間の無駄なのです。

これは相対論的な議論であって、「良い」という評価は相対的な評価なのです。文章がコミュニケーションの一種だとすると、あなたの考えがきちんと相手に伝わらない限りそのコミュニケーションは成立しないということになりますよね。これが相対論的な考え方、というわけです。

良い文章には知的で洗練されたものからシンプルで下品なものまで、いろいろな種類が存在します。この相対論的な考え方をすれば、これも全て説明がつきます。

つまり、あなたが何について書きたいかはどうでも良いのです。天文学、占星術、美術、漫画、原子物理学、もしくはスポーツカー、何について書こうが、主題についての良いアイデアを読み手に伝えることさえできれば、あなたの文章は良い文章になるのです。

では、どうすれば良いアイデアにたどり着けるのでしょうか?

まず最初に、私が言ったように考える時間を持つことです。パソコンの前に座った途端に素晴らしいアイデアが次々と浮かんでくるなんてことはありえません。

私はその過程と、なぜ私の文章のほとんどがくだらないものに出来上がってしまうのかについて考えてみましたが、素晴らしい考えは何も思い浮かびませんでした。しかしある日、私のパートナーが残したメモが突破口となったのです。

良い文章には、良いアイデアと__がある

私たちはイギリスにおける出版物の文章の何が問題なのかについて話をしていました。そのほとんどは普通に見れば「良い」ものです。表現や、スタイルも良ければアイデアも良い(普通だけど悪くはない)、しかし実のところ全体的な質は二流なのです。私たちはその改善のために様々な提案をしてきましたし、その提案をきちんと実行したにもかかわらず品質は改善しませんでした。私たちに説明できない何かにまだ問題があったのです。そしてついにその私のパートナーがそれが何なのかを突き止めたのです。

彼の残したメモには私たち二人が尊敬する作家についてこう書かれていました。「彼の何が一番好きかというと彼のユニークなアイデアだ。彼の世界観は僕のものと全く違う。でも彼の物の見方には信憑性がある、だから彼の作品が好きなんだ。」

彼の言う通り、信憑性が鍵なのです。良い文章とは良いアイデアだけではなく同時に信憑性がなければいけないのです。

それこそが相対価値を生み出すのです。テーマが何であろうと、そのアイデアと表現の仕方に信憑性さえあれば良いのです。作者の考えや気持ちを正直に反映していること、またそれが読み手にとって適切であることが大切なのです。

人気芸人と売れない芸人の違い

私がそのことに気がついたのは、ある芸人と彼のコメディショーの計画について話していた時です。その時私たちは、新人芸人が往々にしてとんでもなく下品な芸を披露することについて批判していました。

彼らをダメに見せるのは下品な芸そのものではなく、とりあえずなんでもいいから笑いをとるために安直にそのような方向に走ってしまう彼らの間違った認識なのだと。運が良ければ観客からの苦笑いくらいの反応はもらえるでしょう。しかし彼らが本当に笑いをとるということはないでしょう。しかし彼らは真剣に大胆に笑いをとりにいくことよりも、下品なジョークというもっとわかりやすく幼稚な方法を選んでしまうのです。

中にはリチャード・プライヤーやレニー・ブルースのような下品なジョークを得意とする素晴らしい芸人もいます。しかしそれは彼ら自身が本当に下品であったから、それでよしとされたのです。つまり彼らの世界観そのものが下品だったのです。彼らの下品な物の見方は面白く、時には賢く洗練されたものにさえ見えてしまいます。彼らに信憑性があったからこそ、芸人として成功したのです。

自分ではない誰かになるな!

これは良い文章の書き方が何かであるかを教えてくれます。良いアイデア、つまり読んでいる人にとって意味のあることを考え出し、それから信憑性に欠けるものを全てふるい落としていく。

それは文章だけではなく、演説はもちろんのこと、演劇、ダンス、歌、そしてコメディショーなどの他の表現方法にも当てはまることです。

またこれはあなたが仕事においてどのように自分を表現するかにも当てはめることができます。会議、評価、または個人の会話の中でさえも。良い考えを伝えたい時は声にだしてみましょう。でも自分ではない誰かになろうとは絶対にしないことが重要です。

マイケル・マスターソン

年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社を2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実績を誇るスーパー起業家。その事業構築の手腕は多くの起業家、マーケッターから高く評価され、推薦分などを書くことがないジェイ・エブラハムが著書に序文を寄稿するほど。AWAIのファウンダーの一人であり、450,000人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」のファウンダーでもある。

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