From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
尖閣諸島問題から我々マーケターが学ぶとっても大切な戦略
ここ数週間、我々、日本人は史上まれに見るほどの歯がゆい思いをしてきた。そう。尖閣諸島での出来事である。中国の漁船が突撃してきた事から始まるこの問題は、日本の政府がもたもたしているうちにどんどん膨れ上がった。
次々と、新しい”制裁措置”とも取れるような攻撃的な対応を中国政府がしてくるのに対し、我々日本政府はなんだかよくわからない対応。そうこうしている内に、レアアースを日本に輸出してやらんぞ!とか、観光客を日本に送らんぞ!というようなビジネスも巻き込んだ、総攻撃を受ける。
最終的には、中国にいた日本人のビジネスマンが捕獲される始末・・・一瞬、このままエスカレートしたら・・・どうなるんだろう・・・?ととても不吉な心配した。
はっきり言って今回の中国政府の対応には、めちゃめちゃ腹が立つ!と、ほとんどの日本人が思っているだろう。政治的に対立するのは、まあまだ分かるにしても、ビジネス関係まで政府の圧力でややこしくされたら、、、そんな相手と誰が安心してビジネスをする事ができるだろうか? こんな事をして関係を悪化させても、双方にとって損する事ばかりだろう。中国は世界中から、あそこでビジネスをするのは怖いという評価を受けてしまうだろう。それともそれ以上のメリットが尖閣諸島にはあるんか?まあ、とにかく、、、あーームカつくなぁーー(怒)
申し訳ない。このブログは政治関連のブログではないから、こんな事は書くべきではなかったかもしれない。しかし、一人の日本人として、とっっても歯がゆいのだ・・・
尖閣諸島の中国問題から学べる事
そんな中、今回の尖閣諸島の事件で、あなたのビジネスにも参考になる事があったのでそれを紹介しよう。それはレアメタルの件だ。中国側が、「日本を言いなりにさせる方法」という記事をネットに載せていた。その中で、
”日本のレアアースのほとんどは中国から輸入している。この輸出を止めてしまえば、日本経済はだめになるだろう・・・”
的な事が書いてあった。これにムカッときた日本人も多いと思うが、マーケターとして、ここから学べる事もある。
この中国から輸入しているレアメタルを、あなたの会社の見込み客だと考えてみよう。そして、日本はあなたの会社だとして。とするとどうなるだろう?あなたのビジネスは、見込み客の獲得、新規客の獲得を、ある一つのソースから00%も得ている事になる。
例えば、見込み客の獲得の90%をインターネットのPPC広告に依存しているような状態だ。これはビジネスの安定性という面から見れば、きわめて危険な状態だ。たとえ、見込み客の獲得コストが、ほかのソース(例えば、アフィリエイト、JV、ダイレクトメール、タウンページ広告、雑誌広告、ラジオ広告、チラシ、etc)などに比べて手軽で、安かったとしても、たった一つのソースに大きく依存している状態はよくない。
グーグルのアドワーズで言えばとっても分かりやすいだろう。今から1年半くらい前、グーグルは突然、15000社以上の、アカウントを強制的に停止した。何の前触れもなく、何の告知もなく、突然の停止だ。
この時、アドワーズだけで見込み客を獲得していたビジネスは、この事件をきっかけにすぐに立ち行かなくなっただろう。そして、ほとんどは姿を消しただろう。
この大事件を乗り越えることができたのは、①グーグルアドワーズ以外にも見込み客獲得のソースを持っていた所か、②それを乗り越えるだけの十分なキャッシュを持っていたところしかない。
ダンケネディは常々こう言っている
「ビジネスで最も最悪な数字、、、、それは1だ」
たった一つの見込み客のソースに頼っている、、、たった一つの商品に頼っている、、、たった一人のキーパーソンに頼っている、、、こんな状態でビジネスをすると、その一つが崩れた時に、一緒にあなたのビジネスも崩れてしまう事になる。
今回の中国のニュースは「まさか、そんな事までするとは!?」という事件だった。しかし、2年前までインターネットで利益をあげていた多くのマーケターも「まさか、グーグルがそんな事までするとは!?」と思ったはずである。
まさか・・・は起きた後では遅い。
まさかが起きないように対処するのが、経営者としての仕事だ。それは、マーケティングでも、人事でも、商品開発でも同じ。ビジネスで最も最悪な数字、、、それは①だ。あなたのビジネスの重要なポイントに①という数字はないだろうか?
だとすれば、あなたは今、危険な橋の上にたっているかもしれない・・・
PS:1つのリソースだけに頼らないためには、ここから学ぶといい↓
http://www.directbook.jp/bom/index.html?ts=aff_BOM_00000
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