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新規事業を始めた本当のワケ

2015.3.16 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のオフィスより、、

先週ポッドキャストでも話したんだけど、新しいプロジェクトを始めた。今までやってきた事業とはテイストが違うので、ちょっと驚くかもしれないが、これはぼくの起業家としての人生において、とても重要な意味を持つプロジェクト。

そしてあなたがぼくと同じタイプであれば、1人の起業家として、1人の社長として、成功すればするほど、あなたの人生にも、きっと影響があるだろう…ちょっと昔話を

何年か前のこと、ぼくは腐っていた・・・

事業はそこそこ上手くいっていた。ダンケネディが昔「Good Enoughナンバー」を持った方がいい、という話をしていた。Good Enoughとは「それくらいで十分」という意味で、その数字がなかったら起業家は延々と売上アップ、事業拡大を追いかけて人生を消耗してしまうと…

なのでぼくはダイレクト出版を立ち上げた時に10億円くらいでいいや。とグッドイナフな数字を決めた。売上10億円くらいになったら、それくらいでいいだろう。そう思って会社をスタートしたのだが、、、

3年目で10億円を超えた。実質は2年目の後半あたりから月次ベースでいけば10億円くらいいくだろうなぁ的な水準に入った。なので、いわゆる売上目標とか、会社をこれくらいにするぞ!という意気込みはその時点で、達成されてしまったので消えた。

自分でもこんなに早く達成するとは思っていなかった、、、そして、優秀な部下に恵まれて、ぼく自身が売上を上げなくとも、それなりに会社の売上は上がるようになった。

そして、自分が一生懸命働かなくてもそこそこまわる、収入もそこそこあってお金にはそんなに不自由しなくなった、、、ぼくは目的もなく事業を始めたので、それらの低俗な欲求が満たされたとき、、、がんばる理由がなくなった。

がんばらなくてもお金が入る。

このような状態は理想の状態のように思えるかもしれないが、現実には最悪の状態だ。あっという間に人間の精神を腐らせる。それを誤魔化すために、酒や女にいく社長は多いと聞くが、、、ぼくの場合、酒は飲めない。

なので刺激的な女との出会いもない。(ぶっちゃけた話、若い頃は「金儲けて女遊びするぜぇ〜」と高い志を持っていたが、コンパで出会った女の子は気づいたら2週間以上放置ー仕事に夢中だったーキャバクラに行った帰りには「これなら高いジーンズ買えるんじゃないか」と激しく後悔。。。

そんなこんなで、自分には向いてないという事を悟って結婚した)子供ができ、家に早く帰って子供の顔が見たいタイプなので、女にいく…という事もなかった。

となると、この欲求不満は満たされない。欲求不満というよりは不完全燃焼というのか。毎日がつまらない日々だった。

そうすると、昔は一生懸命やっていた仕事でも、身が入らなくなる。仕事をやる理由が見つからないわけ。ミッションがなかったので、それまでに仕事をやる理由は「オモシロいから」。つまりゲーム感覚だった。

その頃、ロイスとも知り合って、最初の頃に言われたのが「君は事業のゲーム的な側面に魅了されている」「しかし事業には社会的な側面もある」という事だった。そして社会的な側面を考えよ。的な事を言われたわけで。。。

つまり仕事をやる理由が見つからないというのは、単純に「ゲームに飽きた」子供と一緒の精神状態。しかし危機感はあるので、何とかしないといけない、何が自分に足りないのか、自分は人生になにを求めているのか、という事を日々もんもんと考えていた。。。

このままじゃいけないと思い、いろいろな自己啓発セミナーなどにも出た。学びとなるものはたくさんあった。しかし、それ以上になによりも、自分は何者か。何をすべきか?を気づかせてくれたのは「歴史」だった。講演会などにも出て、たくさん本を読んだ。知れば知るほど、自分自身が何をすべきか?を感じるようになった。

「歴史」を学ぶことで、自分自身が何者かが分かる。自分が何者かが分かれば、自分が進むべき道、方向というものが分かってくる。

人間は社会的な動物と言われるくらいなので、他人との関係の中で自分自身を見いだす。たとえば必要以上にカネが欲しいというのも、他人との背比べをして、自分の方が背が高いというステータスを競い合うためだろう。

もし、この世に他人が1人もいなくて自分1人、たったひとりぼっちで生きていたら、カネなんぞ何の意味もなくなるだろう。たぶん食料以外には何も意味がなくなるんじゃないか。収入もファッションも仕事も、今現在ぼくらが価値を置いてるものには何の意味もなくなるんじゃないか。意味があるのは自分の横に他人がいるからで、他人との関係性があるからだ。

そう考えると、自分を作るのは他人とも言えるかもしれない。しかし、横にいる他人よりも強固に自分を作る他人は、自分の親であり子供であろう。横では無くて、縦に居る他人だ。(まぁ他人じゃないけど、自分以外の人間という意味で他人)当然ながら親が自分を作って、親との関係の中で自分ができてきた。

そして、その親にはお爺ちゃんお婆ちゃんがいて(ちなみにぼくはお婆ちゃんっ子だった)そのお爺お婆にはまた父母がいる。その人たちの価値観、考え、行動が今の自分を形作っていると言える。これをくり返していくと、歴史を学ぶことにになる。

そういうわけで、歴史を学ぶことで、自分自身が何者かが分かるようになった。

仕事で「オレがやったんだ!」と言いたくなるような事も、知れば知るほど、昔の人の努力の上に成り立っていることが分かった。昔の人が必死に次の世代、まだ見ていない自分たちのために、一生懸命がんばってくれたんだという事が分かった。。。

そんな事を知れば知るほど、恩義を感じるようになった。昔の人から大変な恩義を背負っているような感じがした。そして、それを返さなければならないのでは、、、と思うようになった。

自分がやるべき事はなにか?

おかげさまで、ぼくもある種の仕事はそれなりに上手くできるようになった。なので、自分にできる仕事を通じて、今の日本人、次の世代の人たちに、先代から受けた恩義を返していかなければいけない…そんな風に感じるようになった。

そういう思いが生まれると、自然と自分の使命や会社のミッションなどを真剣に考えることができる。自分は何をすべきか?この世で何をすべきか?どうやって受け取ったものを返していくか?自分の今の能力を使って何ができるか?

そして自分がやるべきこと、この会社がやるべき事は「優れた知識をたくさん広げる」ことだと、事業の目的、ミッションを定めることができた。教育こそ、最も人の役に立つのではないか。教育こそ、次の世代につなげる大きな価値ではないか。そう思ったし、今でもその思いで仕事をしている。

そうするとまた、一生懸命働くことができるようになった。どうすれば人の役に立てるか?という簡単なことを考えた結果、充実した日々が戻ってきた。ぼくが本当に欲しかったのはカネじゃなかった。誇りや尊厳、充実感だった。そう気がついた。

ウチの社員にも聞かれた事だが「なぜこれを始めたか?」というと、この事業を始めた経緯は「歴史」を学ぶという事が、その人の中に「芯」を作ると自分の経験から学んだからだ。なので、そのような事を、今、自分が身につけたダイレクトマーケティングの技術を使って、顧客、あるいはそれがない事で悩んでいる人に届けることができれば、素晴らしいと思ったからだ。

スタンフォードの西先生にはいろんな事を教わった。西先生の研究は広く世に知らしめなければいけないと思った。そうする事で、われわれ日本人はもっと強くなれるだろうと思う。そうすることで、次の世代には、ぼくらの子供や孫の世代には、、、いい世界になってるんじゃないだろうか。

仕事っておもしろいな。

ーおがわ

PS:
綺麗ごとをたくさん書いたが、まぁ本心であることに変わりは無い。誤解しないでほしいのはこんな事を言ってるからと言ってぼくが立派な人間だという事ではない(笑)。ゲスな欲望もたくさん持っているww。自己規律は弱いw。儲け話にテンションが上がってしまうw。アップルの新商品には目がないw。(Watchは微妙だが)この新規事業もより大きな野望へとつながってもいる。。。

PPS:
あとでがっつり宣伝するけど(笑)ー数百万人に広げるぜ!ーこのプロジェクトに興味があるならこちらから講演録を請求することができるよ。
http://you.prideandhistory.jp/freemeiji-mar/

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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