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レネゲイド・ミリオネアのリトマス試験

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From:ダン・ケネディ

From:ダン・ケネディ

仕事情報サイト、CareerBuilder.comによると、会社員の5人に1人は、仕事に遅刻したら嘘の言い訳を言うそうです。傑作な言い訳をいくつか紹介します。

  • クビになる夢を見ていたので寝過ごしてしまいました。目が覚めた時、夢だったと気がついて急いで会社に来ました。
  • 会社に着いたらパジャマのままだということに気がついたので着替えのために家に戻ったら、結構時間がかかってしまって。
  • 課長がいらっしゃらなかったので、探しに行っていたのです。

まあ、従業員というのはこんな言い訳をしがちなものです。でっち上げかどうかは知りませんが。

でも、起業家はこういう言い訳はしませんし、非常識な億万長者(レネゲイド・ミリオネア)なら絶対にしません。

その他大勢と私達、レネゲイド・ミリオネアとを大きく隔てているのは、私達は自分の責任は自分で負い、言い訳を考えたり、言い訳したりすることはないということです。「世界一シビアな『社長力』養成講座」の中で私は、非常にシンプルな言い方でこのことを書いています。「言い訳と利益は両立しない」と。

あなたが人生やビジネスにおいて「利益」を得るまでの時間を短縮したいなら(「利益」は何を指すのかは自分で決めてください)、言い訳をしたり言い訳 (自分の言い訳や他の人の言い訳)を受け入れたりする回数を減らしてください。

言い訳が減れば、利益は増えます。

「そうしていたら『利益』は生まれるか?」という質問は、実にシンプルなリトマス試験なのです。

例えば、世の中の不景気や業界の低迷について考えたり話し合ったり、そういうことを不本意ながらも受け入れたりすることで、利益は生まれますか?

嫌なことがあったとか、よく眠れなかったとかいうことをよい仕事ができなかった言い訳にする自分や他人を許していたら、利益は生まれますか?

講師をしていた頃、他の講師たちはよく、ステージに上がってセールスする前に、音響が悪い、暑過ぎる、虫がブンブン飛んでいるなどの悪条件や、「活気がなく」反応に乏しいように見える観客などについて、苦々しく文句を言っていました。私は、「そんな文句を言ったって、何の利益も生まれないのに」と思っていました。(私は、家畜ショーの翌日のCow Palace(カウ・パレス)での講演中に少なくとも1,000匹の小さいブヨを飲み込みましたが、動揺することなく、困った様子も見せず、気が散ることもありませんでした。そういう態度を維持したから利益が生まれたのだと思っています)。

「自分でコントロールできない状況」が起きた時に取り得る、分別ある反応は3種類しかありません。

1. そういう状況を避けられるよう、全力を尽くしてビジネスライフをデザインする。無能、無知、あるいは、厄介なクライアントを引き受けたり、そういう従業員を雇ったりすると、自分のコントロールできない状況になるかもしれません。

でも、最初の段階でそういう混乱状態を避けることができれば、たぶん、たいていのことは自分でコントロールできるでしょう。

「銀行に行くのは、月曜の午前中、金曜の午後、昼休みか、毎月1日と15日だけ」などと決めなければ、カメみたいにのろい人たちの列に並ぶという状況を避けることができるのと同じです。

2. 何が何でもコントロールする。

これも私が講師をしていた時の話ですが、私は、ステージの配置や、会場全体でさえも、たまに直前になってから、強引に変更させたことがあります。セールスをしていた時は、運転中や食事中、トイレで用を足している最中や、そのどれかを同時にやっている時に、携帯で重要な仕事の話をするのを避けていました。

それに、電話で話している時や直接会って話している時にクライアントが私に100%集中していないことがはっきりわかると、その電話/ミーティングを中止して、

「この電話/ミーティングと私自身を最優先していただける時にもう一度話しましょう」

と提案したことも、一度ならずあります。ビジネスオーナー、そしてコンサルタントとしては、ベンダーやクライアントなどに対して、(私と彼らの利益のためには)私とどのように仕事を進めて行くべきかを教えています。

3. 自分のコントロールの及ばない状況を受入れ、あなたのもつ力をすべて引き渡し、うまくいかなかったことについての素晴らしい言い訳をして去って行く。

一部の人にとっては、そうすることが利益だし、だからこそ、そういう状況に自分を置いて自分の言動を変えることを拒み続けているのです。

エリック・ホファーが言ったように、大多数の人は、なかなか達成できないことを無理して成し遂げようとするよりも、好都合な言い訳を好みます。何かがうまくいかない時にそれを心の底から嫌がらない人は、その後もうまくいく可能性はほとんどありません。

うまくいかないことを受け入れてしまい、さらにそれについて言い訳をしてしまったら、あなたの手に入るものは失敗だけです。そして、その後も失敗が増えるばかりです。

私はいつも何かがうまくいかないと激怒します。自分自身に腹を立てます。本当に真っ暗な気分になります。そんな時の私には、誰も半径1.5メートル以内に近づきたいとは思わないと思います。もちろんあなたも近寄らない方がいいです。

状況の深刻さにもよりますが、頭の中で和解するまでに数時間、数日、あるいは、数週間かかることもあります。(必要なら、問題を箱に入れて、きちんと処理することもできますが、その場合は、問題についてしっかりと考えるまで、何度も何度も鍵のかかった箱から「みっともないヤツ」を引っ張り出しては、むかつくと思います)。

私は負けるとすごく怒るのです。でも、怒るのは自分に対してです。

うまくいかないというのが大嫌いだから、うまくやらない時よりうまくやる時の方が多いのでしょう。

ダン・ケネディ

ダン・ケネディ

ダン・ケネディは、毎年100万人以上の中小企業、大企業のビジネスオーナーや起業家に影響を与え、世界一多くの億万長者を生みだしている。そんな彼のことを、アメリカで最も億万長者を生んだ人として、「億万長者メーカー」と呼ぶ人もいれば、「21世紀のナポレオンヒル」と呼ぶ人もいる。 「日本一のマーケッター」にも選ばれた神田昌典氏も、彼の著書を監修し、絶賛のコメントを寄せている。

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